2014年06月27日

ぶらり、南信州の酒蔵と遠山郷しらびそ高原へ癒されに行ってみた【前編】

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週の半ばごろに、ふと思い立って旅に出たくなりました。
仕事のストレスとかいろいろ重なって、休みもほとんど無かったし...

そう言えば今年のGWはどこにも行かなかったな〜。休み無かったし。

今回は恒例の「古い町並み」とかそう言うのではなく、大自然のパノラマの中に身を置きたい。

「南信遠山郷・しらびそ高原」に行きたい。

そう思いました。

「しらびそ高原」の近くには日本のチロルと称される天空の里・下栗集落もあります。

(旧)下伊那郡上村への玄関口である飯田市は東京から結構遠い場所にあります。

当初は電車で、と思っていましたが新宿から特急あずさに乗っても、岡谷で飯田線に乗り換えて5時間近く掛かります。
今回は予算的なこともあって、同じ新宿駅前から出ている高速路線バスに乗って行く事にしました。


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乗り換え無しの1本で、電車よりも速い4時間ほどで着きます。
この伊那・飯田地域の首都圏へのアクセスは完全に高速バスが勝っています。


中央高速バス・新宿〜伊那飯田線(片道4.200円)

新宿バスターミナルを7:00発で、飯田駅前に11:04着の予定でしたが、途中事故渋滞に巻き込まれて30分遅れで到着。

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飯田には何度か来た事がありますが、駅前に来たのは初めてかも。

飯田は長野県最南端に位置する中核都市で、江戸時代は飯田藩1万7000石の城下町として発展した町。
史跡も多く「南信州の小京都」と呼ばれていますが、古い町並みはほとんど残されていません。


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飯田駅前にある「日産レンタカー」に直行。

日産レンタカーなんて利用するのは20年ぶりくらいかも。飯田駅に最も近いレンタカーがこの日産レンタカーしかなかったので、わざわざ今回の為にウェブ入会。

直前の予約だった為に軽自動車しか空きはなく、でも料金は小型車とほとんど変わりません。

待っていたのは「日産ルークス」。

うォ!!もろファミリーカー。
スーパーハイトワゴンだ。室内はめちゃ広い。
が、広すぎて落ち着かない。
バスを運転しているみたいだ。

それよりもしらびそ高原を登れるのか?
でも、結構良く走ってくれました。

田舎の道は軽自動車だと精神的にも楽ですね。
軽に乗るのも15年ぶりくらい。

だいぶ進化していました。

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今回はこのままどこにも寄らずにしらびそ高原入りしようかと思いましたが、折角南信地方まで来たので、地元の酒蔵を巡ることにしました。

まだ、飲んでいない蔵もいくつかあります。

まず最初は隣り町の中川村にある米澤酒造で明治40年(1907)創業。

主力銘柄は「今錦」ですが、最近は地元産『美山錦』を使った「おたまじゃくし」シリーズが有名。

山間の小さな村の小さな酒蔵です。

「今錦」
米澤酒造株式会社
上伊那郡中川村大草4182-1
0265-88-3012

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続いて伊那谷中央に位置する都市・駒ヶ根市にある明治16年創業の長生社。
広島は西条の賀茂鶴酒造の指導を受け、酒銘は賀茂鶴から「鶴」の字をもらい「信濃鶴」と命名。

大きな白壁の蔵を構えています。

「信濃鶴」
株式会社長生社
駒ヶ根市赤須東10-31
0265-83-4136

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国道153号線及びそれに併走する旧道を北上。

この道はかつて「塩の道」と呼ばれた三州街道で、今も道沿いには往時の面影を残す家並みが残されています。

いよいよ伊那谷北部の中核都市、伊那市に入ります。
この町には3軒の酒蔵が残ります。

まず最初は町の南郊外。天竜川の支流小黒川沿いに蔵を構える大國酒造は明治30年の創業で初めは伊那市中心部の入舟町に蔵を構えていましたが、昭和38年に現在の場所に移転。
蔵元直販に力を入れています。

「大國/御馬寄」
大國酒造株式会社
長野県伊那市西春近2161-1
0265-72-2040

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続いて、JR飯田線・伊那市駅の南側、線路沿いに蔵を構える漆戸酒造。
大正4年(1915)の創業で初代蔵元漆戸周平が三州街道伊那部宿にあった休業中の井澤家酒蔵を借り受け、漆戸酒造店として開業したのが始まりです。


「井の頭/伊那路」
漆戸醸造株式会社
伊那市西町4875-1
0265-78-2223

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伊那市は三州街道の宿場町・伊那部宿から発展した町。
宿場町はJR飯田線の北側の丘陵上にひっそりと佇み、往時を偲ばせる町並みが残されています。
その伊那部宿の北側、天竜川の支流小沢川沿いに蔵を構える宮島酒店は江戸時代より続く米穀商を前進として明治44年(1911)に創業。


「信濃錦」
合資会社宮島酒店
長野県伊那市荒井3629-1
0265-78-3008


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正午を過ぎましたが、ここは昼食を入れずに先を急ぎます。

そして今日最後の酒蔵が箕輪町にある小さな酒蔵・山岸酒店です。

白壁の伝統的な酒蔵を残していますが、店の正面は町の酒屋さんっぽい雰囲気に改装。
蔵の創業は幕末の文政13年(1830)と古い歴史の酒蔵ですが、普通酒のみ製造。というか果たして自醸しているのかな?みたいな印象でした。

とりあえず900mlの普通酒。(五合というのがいかにも地元定番酒って感じ)


「岸乃松」
株式会社山岸酒店
上伊那郡箕輪町中箕輪9549
0265-79-2034

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さあ、本日の酒蔵巡りはこれで終了。

昼飯は抜きで(途中コンビニでパンを買う)大急ぎで来た道を戻ります。


中川村まで下ったら、ここから天竜川を渡り、伊那山地を越えて大鹿村を目指します。

小渋湖まで来たらあともう少し。
大鹿村で国道152号線・秋葉街道に合流。

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中央構造線に沿って南下します。
道はすぐに国道から酷道に変わります。

でも懐かしさが先にでて辛くはありません。

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やがて道は地蔵峠へと登っていきます。

国道152号線・秋葉街道はいくつもの箇所で途切れ(点線国道)ていますが、いずれの場所も舗装された林道で一本につながっています。


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峠を越えて(旧)上村に入ってしばらくすると、しらびそ高原への分岐に。

そして今回の宿泊地「ハイランドしらびそ」が迫った場所にしらびそ高原の展望台があります。
ここは登山道の入口でもあるので、ハイカーの車が結構止まっています。

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16:30。

しらびそ高原の尾根に建つ「ハイランドしらびそ」に到着。
いや〜ひさびさです。8年ぶりくらいでしょうか?

でも泊まるのは初めて。

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ハイランドしらびそ(HP
長野県飯田市上村979-53
050-3583-2302
1泊2食 9,200円から (室1名利用 11,200円から)
今回は夕食を山肉(猪・鹿肉の料理)コースにしたのでプラス1,000円

部屋は和室を選択。

中央アルプス側の部屋でした。

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荷物を置いて宿のまわりを散策。

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南アルプス(赤岩山脈)です。

すごいパノラマ。すごい遠近感。

ふだん1日中パソコンの画面を見ている生活をしているので、たまにはこんな場所に来ないと動物的としての感覚が退化してしまいそうです。


遙か遠くの眼下を流れる沢が手で掴めそう...


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まだ明るいですが夕食時間となりました。(これでも18:30を廻っています)

プラス1,000円の山肉コース。

周りを見渡すと、大勢の宿泊客の中でこのコースを頼んでいるのは自分だけの様子。

とりあえず瓶ビールで乾杯。


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馬刺し。

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馬のモツ煮。

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地元野菜の天ぷら。

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猪肉なべ。

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ロースト鹿肉。

濃いめの味着けでクセも臭いもほとんど感じません。
下処理もしっかりとしているのでしょう。
と、いうか野生ではないかも知れません。

ビールが無くなったので日本酒へ。

それにしてもアルコール類の価格設定が高すぎる・・・・。

気持ち良く出来上がりはじめたころに、サンセットタイムとなりました。

みなさん食事を途中で建物の外へと出て行きます。

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夕陽は中央アルプス山脈側に沈みます。

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夕陽で赤く照らされる南アルプス山脈。

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もう少しで日没。

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幻想的な空。

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日は完全に沈みましたが、空はあと30分くらい、こんな調子で明るいです。

いや〜、これです。これを見る為にはるばる来ました。


ふつうの週末にぶらり、と一人でこんな所に来て、仕事を忘れて、ああ幸せだ〜。

帰りたくないぜ、正直。


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ちなみに、今回の旅では基本すべてミラーレス一眼の「EOS M」で撮影しました。

EF-M18-55 IS STMと単焦点パンケーキレンズのEF-M22 STM

それに、超広角のシグマ12-24mmを持ってきました。

EOS60Dと比べると、やはり使いづらさはありましたが、使っているといろいろ慣れてきました。




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