2014年08月17日

ぶらり、徳島の旅は「サンライズ瀬戸」285系に乗って帰ってきた

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今年のお盆休みは仕事の関係で休みが4日しかなく、いろいろ悩んだあげくに...
ちょっと、ぶらっと四国は徳島へ行ってきました。実に5年ぶりの訪問です。

で、順序としては旅の最終話となるのですが、いろいろあってとりあえず先に執筆。
まあ、ハプニングもあって、結果良い旅に終わりました。

四国から東京への復路は寝台特急『サンライズ瀬戸』です。

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同じく『サンライズ出雲』は過去に山陰の旅で往復で乗った事がありましたが、『サンライズ瀬戸』は今回が初!!
本当は瀬戸大橋から瀬戸内海の車窓が早朝に眺められる往路にこそ乗りたかったのですが、そもそも四国からの帰りにこの『サンライズ瀬戸』に乗る予定は当初ありませんでした。

当初は徳島でレンタカーを返却した後、徳島駅近辺のビジネスホテルかネットカフェに泊まって、翌早朝に高速路線バスで大阪を目指す予定でした。が、あまりの暑さに2日でダウン。それと連休明けからの仕事への体制準備を考えるとここらへんで帰っておこうかな?と、いう判断を2日目の朝にしました。

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終着駅にふさわしい櫛形ホームの高松駅のホーム。
ああ、JR四国の列車が〜旅の最後を見送ってくれる〜。

で、そんな事よりも話しを戻しますが、一泊した阿波池田(三好市)の駅で、ダメもとで調べてもらったのです。今日の『サンライズ瀬戸』に開きなんてあります?

「残念ながら満席です....」

と、いうのであれば当初の予定を予定通り決行したのですが、なんと空いていたのですよ。
「ソロ1つ・シングル2つ」

さすが、お盆連休中日だけあります。
で、シングルの場所を聞いてみました。

「上段でしょうか?下段でしょうか?」

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窓口の女の子は分厚い車両表を出してきて調べてくれました。
「9号車の13か14ですね...下段ですね」

「下段かあ〜」
と、配置図を見ると車端部でした。
とりあえず「ちょっと考えてみます」と、先に朝の池田町の散策と酒蔵巡りを行ったのです。

で、フッと考えました。
「車端部?」

おお、それはまさに上段でも下段でもなく、平屋部分ではないですか!!
室内高に於いては最も快適だと言われる平屋個室。(室内高に限っていえばですが...)

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売り切れる前に急いで阿波池田駅に戻って、シングルを購入しました。
13号室か14号室か指定するのを忘れてしまいましたが、若い数字から発見されるので13号室でした。

東京に向けて進行方向左側の14号車は富士山は見えます。右側の13号車は浜名湖や太平洋、それに中山道の宿場町などが車窓から見えるのです。どちらを取るかですが私的には後者でした。

夕方から徳島市内は「阿波踊り」で交通規制、交通渋滞に見舞われるので、レンタカーを早めに返却。
徳島駅から高松駅まで特急「うずしお」で向かいます。

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高松駅では1時間以上待つことになりましたが、撮影した画像をMacに移して整理したり、読書したりで時間を潰します。しかし、高松駅の待合室はコンコース内に剥き出しであるので、冷房もなく座っているだけで汗が噴き出してきます。

高松駅21:26発・東京行き『サンライズ瀬戸』(5032M)がホームに入線したのを確認して、駅前のコンビニで晩酌の酒肴を購入。

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久々のサンライズにちょっと感慨深いものが込み上げてきました。
実は今年の7月の事。早朝から並んでやっとの思いで手にした『サンライズ出雲』を、急に舞い込んだ仕事によって泣く泣くキャンセルする事態があったのです。

それが、まさかのこんなタイミングで乗ることになろうとは...。

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自分の個室は9号車の車端部ですが、9号車は入口が逆側にしか無いので10号車側から乗り降りします。理由は2階建てなので、いちいち車端部に向かうのに階段を上り下りしないと行けないからです。

連結部分の自動ドアを入ってすぐに部屋の入口がありました。

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おお、普通に広い!!

通常の2階建て部分のシングル個室は上段も下段もカプセルホテルのような印象ですが、この平屋部分は普通の天井高です。ちょっと得した気分...。

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大きな荷物を置く場所はベッドサイドにしかありません。
まあ、この大型リュックがいざと言うときは背もたれに変身したりするので、問題無し。

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部屋に入って荷物を整理、晩酌の準備をしている内に検札が来ました。
早く済ませられてよかった。

シャワーカードは購入せずに、持参したボディーシートで体全体を拭き上げました。
早く晩酌に有り付きたかったからと、まだまだ薄明るい日没後の車窓を堪能するため。

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列車が動き出したところで乾杯!!お疲れ様でした。

今回の旅からマイブームになっている「カップ氷」です。
これがなかなか溶けにくく、チューハイやハイボールがオンザロックで楽しめるのです。

夕方に徳島でちょっとラーメンを食べたので、酒のつまみはこんな感じ。

坂出港の夜景を眼下に四国に別れを告げ、瀬戸内海を航行する舟の灯りを遠くに見ながら、瀬戸大橋を渡り終えた所で、あたりは完全に真っ暗。
2本目のチューハイを開けながら、持参した小説を読んでいるうちに眠たくなったので就寝に。

実はこの車端部の平屋個室。室内は広いですが、台車の真上と連結器の真横にあるので寝心地は最悪と言われている部屋なのです。でも、そんな事は一切感じませんでした。それだけ疲れていたのでしょう。

岡山駅での『サンライズ出雲』との連結は体で感じました。

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前に乗った『サンライズ瀬戸』は2階部屋だった為に、独特の振動と揺れがあってあまり寝られたものではありませんでした。幹線区間は時速80km以上と寝台列車としては考えられないスピードで走りますし、ローカル区間では速度は出ないものの、路盤や線路の規格が低くて振動や揺れが半端ないのです。

でも、今回はなんとも良く寝られました。
なんか途中駅で何度も長時間停車をしている感じもしました。
運転手・乗務員の休憩でしょうか?
それとも飛ばしすぎで先に進み過ぎて、時間調整をしているのでしょうか?

それでも、なんだか徐行を繰り返している感じです。
まさか、列車にトラブルが?

時刻は5:00すぎ。
「もうそろそろ、静岡あたりかな〜」

と、窓の外を眺めてみました。

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「?????」

なんか見慣れた風景だぞ!!
中山道の宿場町っぽくないかい?

遠くの山々の姿もなんだか関ヶ原っぽい気が....。
窓から見える古い町並みの甍組は間違い無い!!「垂井宿だ〜」

って、事は????

え???まだここは関ヶ原あたり????

しかも、ず〜っと気になっていた列車は徐行と停車を繰り返している。

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これは何かあったな。

と、とりあえず車掌室へ。
車掌さんも通信連絡に追われていました。

案の定異常気象による列車遅延です。
関ヶ原で規定量以上の大豪雨だった為に、列車の運行中止。
それで大阪駅と京都駅で2時間くらい停車していたそうです。

どうりで良く眠れた訳ですね。
その後、線路の路盤確認の為に徐行運転をしているのだとか。

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とりあえず、名古屋までなんとか辿り着いたら、そこから新幹線による振替輸送を行うとか。
車内放送は6:30からなので、それまで乗客はこの事を知りません。

今までは在来線は走っていない時間帯だからよかったものの、この時間になると在来線も動き出します。ダイヤも乱れまくります。はたして何時に名古屋駅に到着するのかも分かりません。

実際、振替輸送の新幹線「ひかり」号数が発表されましたが、列車も遅れに遅れ何度も号数の変更。

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自分的には、今日は特になにがある訳では無かったので、このまま『サンライズ瀬戸・出雲』に乗り続ける予定でしたが、前回山陰に行った時のように、今日が出社日であれば大変な事になっていました。考えるだけでもゾッとします。

とりあえず持って来て良かったUQ-wimaxを1年ぶりくらいに使用。

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実際起きている列車運行障害情報を調べてみますが、たいした情報は得られず。
とりあえず、メールのチェックといくつかのサイトのチェックを行って、部屋を出ました。

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『サンライズ』にはラウンジもありますが、初めて来ました、この場所に。
こんな時くらいしか利用しないかも。

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個室よりもずっと開放的ですし、カウンターとチェアの高さも読書するにも良いかも。

列車は何とか名古屋に到着。
駆け足で降りていく乗客。
でも、その人数は意外に少ない。

やはり多くはこの『サンライズ』に乗ることが目的だったのだ。

東京到着の予定時刻は12時過ぎ。
やっとの思いで手に入れた『サンライズ』のチケット。
思わぬ天候トラブルで予定よりも5時間以上この列車に乗ることができたのだ。

しかし、在来線が先につかえている為、『サンライズ』はなかなか先には進めない。
回復運転をしては徐行を繰り返し、本来停車しない駅でも停車。

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本来では東京駅に着いている時刻を過ぎたが、はたしてあと5時間で東京に辿り着くのか?

すると車内放送が...。
「この列車は東京駅まで行きません。品川駅止まりとなります」
さすがに真っ昼間にこの列車が入線するホームは空いていないという事だろう。

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しかも品川駅では、この14両編成の『サンライズ瀬戸・出雲』に対応したホームが無いらしく、まさかの後ろ2両のドアカット。

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『サンライズ瀬戸・出雲』にが本来停車する事のない品川駅で停まったので、結構注目の的。
乗客も記念撮影。

しかも特急券払い戻しの”おみやげ”付き。

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いや〜最後に来て予想外の展開でした。
四国で『サンライズ』にするか悩んだ時がある意味、運命の分かれ道でした。

家にも無事に辿り着きました。

2日間の徳島の旅については、また落ち着いてから投稿します。


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