今年に入って久しぶりの外車で酒蔵巡り旅です。
ふり返って見ると実に半年ぶり。
オリックスレンタカーの営業所の方にも忘れられているかと思いましたが、予約の電話をしてみると、なんと覚えてくれていました。
今回ハンドルを握ってみたいと思った車種は「BMW X3」でしたがNG。
そもそも、休みが確定した金曜日の夜に電話を入れたので、よほどの事が無い限り空いているわけではありません。
今週は無理かと諦めかけているところで提案されたのが、まだ納車されたばかりの新型車「メルセデスベンツ GLA250」でした。
一瞬考え、返答を保留しました。
と言うのも、「GLA250」と言うのは、今年最後に乗った「A180」のSUVバージョンなのです。
見た目的には、ちょっと車高が高くなって、外観がワイルドな仕上がりになっていますが、内装は基本的にほぼ同一。新鮮味はありません。
それに最近のメルセデスベンツは操作系がどうもしっくり来ません。
またA180の印象としては、コンパクトで取り回しは良かったものの、動力性能が今ひとつ…ハッキリ言うとトロい車でした。1.6Lなのにちょっと非力だったかな〜。
でも、営業所の方「今度は2.0リッター・ターボですから速いですよ!!」と。
もう一つのネックは明日の土曜日は無理で、明後日の日曜日からしか用意できないという事。
日曜日か〜。
出来れば、旅の翌日はゆっくり休息日にしたいところと、あと何よりも日曜日は大半の酒蔵が開いていないのですよ。
なので、予約を保留し、考える時間をもらいました。
で、翌朝営業所の方から最終判断を確認する電話が。
今週を逃すと、また暫く休みが無さそうで、しかも「外車のハンドルを握りたい症候群」が先月からずっ〜と出ていたので予約を決定したのです。
そして翌朝8時に営業所へ。
そして、中央道で山梨を目指します。
「GLA 250」はさすが、2.0リッター直4直噴ターボエンジン。
四輪駆動なのに、前回乗ったA180に比べて、速い、楽!
走りが気持ち良いです。
はっきり行って別物ですね。
ATは7速デュアルクラッチトランスミッションで変速もなめらか。
高速道路の登坂路もアクセルを踏めば踏むほど、唸ることなく自然に、ごく自然にどんどん加速していきます。
走行車線、追い越し車線共に遅いスピードで混雑しているサンデー高速。
ようやく談合坂へ。
ガラ空きの登坂車線を駆け上がり、一気に20台抜き。
笹子トンネルを抜けて、目の前に甲州盆地が広がります。
今回は、山梨の酒蔵の中でもまだ未訪問の酒蔵をピックアップして廻ります。
なので、山梨の酒蔵全てを廻るわけではありません。
で、まず最初の目的地は(旧)東八代郡御坂町にある腕相撲酒造。
一宮御坂ICで降りてブドウ畑を抜けます。
見渡すかぎり農村地帯。
この地が古代国府の中心地だったとは想像できません。
やがて蔵のある夏目原地区。
細い路地が入り組む農村集落の中に腕相撲酒造はあります。
蔵の規模は結構大きいです。
しかし本日は日曜日。蔵もお休みでした。
残念。
仕方がないので、甲府市内の少し郊外にある山梨の地酒が揃う山梨県地場産業センター「かいてらす」で購入。
ちなみにこの蔵の酒銘『腕相撲』の由来です。
同蔵の先代、渡辺善三社長は大の相撲と腕相撲好きで、しかも大変強かったといいます。そして腕力に自身のある人々が近隣の村より集まり、社長を負かすと賞品の日本酒を一升もらえるとあって、酒蔵の前は行列ができたそうです。そう言ったエピソードと合わせ「力強い酒」でありたい、またこのお酒を飲んで「強くなって欲しい」との願いから腕相撲と銘名されとか。
『甲州正宗・腕相撲』
腕相撲酒造株式会社
山梨県笛吹市御坂町夏目原1374
055-262-3010
続いて、甲府市を経由して富士川に沿って南下していきます。
現在は南アルプス市となっている(旧)中巨摩郡櫛形町地区には2軒の酒蔵があります。
1軒は古くからこの地で酒造りを行っていた横内酒造店で創業は明治5年(1872)。そしてもう1軒は、かつて甲府市の中心部に蔵を構えていた創業明治10年(1877)の太冠酒造です。
もっとも太冠酒造は移転してきたと、いうよりは横内酒造店と統合したような形。というより合併?買収?
会社としては太冠酒造が存在し、横内酒造店は地元の古くからの取引先にのみ、自社の銘である『榊正宗』を卸してします。
ちなみに榊正宗の榊は縁起の良い神木・・・という意味と、この蔵のある地域のかつての地名、中巨摩郡榊村に由来。蔵の目の前にある郵便局にその名残が見られます。(榊郵便局)
『太冠』
太冠酒造株式会社
山梨県南アルプス市上宮地57
055-282-1116
『榊正宗』
株式会社横内酒造店
山梨県南アルプス市上宮地57
055-282-0038
続いて南巨摩郡富士川町へ。
富士川町の中心部、青柳は駿河と甲府・信州を結ぶ大動脈である駿州往還と駿信往還の追分宿場町であると共に、富士川舟運の一大河港として栄えた町。
そんな町の中心部に建つ萬屋醸造店は『春鶯囀』を醸す山梨県の地酒の中でも、1位2位を争う有名蔵。創業は江戸時代中期の寛政2年(1790年)で、かつては『一力正宗』の酒銘でしたが、昭和に入ってこの蔵とに宿泊した与謝野晶子の詩より現在の酒銘『春鶯囀』になりました。
この蔵は何度も来ています。
実は山梨県の地酒で最初に買って飲んだお酒も、この蔵の『春鶯囀』でした。
続いて同じ富士川町の中心部から東の郊外へ。
南アルプス山麓に最も近い、農村地帯の中にあって、見た目も普通の大農民家にしか見えない大久保酒造。
地名が大久保ですが、蔵本の姓も大久保。古くからこの地の大地主でしょうか?
日曜日なのでお休み。また次回に。
『梅の枝』
有限会社大久保酒造店
山梨県南巨摩郡富士川町大久保341
0556-22-0227
続いて富士川に沿ってかつて身延道と呼ばれた国道52号線をひたすら南下。
民家や店舗が減り、山が川に迫り、大自然の割合が多くなってきます。
そして富士川の下流、静岡県と接する山梨県最南端の町である、その名も南巨摩郡南部町にある県下最南端の酒蔵、横山酒造店へ。
蔵の創業は大正6年(1917)。
県外はおろか、おそらく地元以外にも流通しない小さな酒蔵です。
しかし、本日は日曜日なのでやはりお休みでした。
残念。また次回。
『日の出菊』
山梨県南巨摩郡南部町南部8255
0556-64-3211
さて、今度は富士川に沿って今来た道をひたすら北上します。
【後編】につづく。
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