2014年11月28日
ぶらり、いらかぐみ・ミニオフ会in有松(名古屋)へ行ってきた【前編】
先週末の話ですが、わたくしが参加している古い町並み歩きの集まり「いらかぐみ」のミニオフに参加すべく、名古屋の郊外にある『有松』という町に行ってきました。
今日はその前日の話です。
当初は3連休の二日間仕事が入っていたので、オフ会の当日に東京から新幹線での日帰りで参加するつもりでした。
しかし、2日目の仕事が午前中に片付いてしまった為に、ちょっと考えました。
新幹線でとんぼ返りするよりも、中央本線の特急を乗り継いで行った方が旅の情緒を堪能できるんじゃね?
しかも途中、良い宿に泊まれたなら、尚のこと最高でしょう。
でも、下調べも宿の確保もしていません。
ざっと、乗換案内で金額を調べてみると、東京〜名古屋間を新幹線で移動するのと、新宿〜名古屋間を特急列車で移動するのとでは、時間的には3倍近く掛かりますが金額的にはほとんど変わらない事がわかりました。
考えているだけでも時間がどんどん過ぎていきます。
なので、とりあえず荷物をまとめて家を出ることにしました。
宿も本当であれば木曽路にある旅籠風の宿に泊まれれば最高ですが、やむを得ない場合は途中の塩尻か松本のビジネスホテルでも構わないと判断。
新宿までの移動中にざっと宿を散策。
特急の停車駅および町の大きさ、過去の経験から第一候補の宿泊地を木曽の中心地である木曽福島に定め、そこで宿を検索。
すると『木曽萬藏の宿むらちや』さん、という小さな旅籠を見つけました。
新宿発〜松本行きの特急『スーパーあずさ』の車内で宿に電話。
すると「一人なら部屋が開いている、素泊まりなら可ですよ」との事。
奇跡を喜び即予約。
今乗っている特急『スーパーあずさ』は途中「塩尻」には止まらないので、終点「松本」で名古屋行きの特急『ワイドビューしなの』に乗換。
この季節、夕方5時台ではもう完全に真っ暗ですが、なんとか6時前に木曽福島に到着。
木曽福島へは何度も来ていますが、電車で降り立つのは今回が初めて。
駅前に建つ重厚な構えの本棟造りの旅館『山みず季URARAつたや』も前から気になってはいましたが、よく見ると本棟造り風に建てられたビル型旅館でした。
駅前の坂を下り、町の中心部へ向かって歩きます。
連休中ですが、まだ5時台というのに商店街のお店は飲食店も含めて真っ暗です。
地方都市に来ると景気の悪さを如実に感じます。
さて、本日お世話になる『木曽萬藏の宿むらちや』さんに到着。
おお、結構良い宿ではないですが。
立地も木曽福島観光には最高のロケーションです。
さっそくチェックイン。
ちなみに『木曽萬藏の宿むらちや』さんは旅館ではなく民宿との事。
格子戸をくぐると土間が続きます。
建物は本物ですね。
部屋は増築された離れに通されました。
主屋は歴史ある建物でしたが、今回の部屋は増築された俗に言うところの「新館」というところかな?
でも、それでもやむを得ません。
いきなりの飛び込みだったのですから。
でも一人泊では広くて立派すぎる部屋でした。
広さは約13畳くらい。
床の間がもあります。
しかし窓がありません。外光は入りません。
障子窓が見えますが、あの先は通路です。
後に聞いたところでいうと、ここは土蔵だとか。
「おお、なんと蔵の間」でしたか。
洗面所など共用部分に歴史を感じますね。
でもプッシュ式の除菌石けんが備わっています。
さらにトイレとかは最新式のきれいな造りです。
チェックインしたので、まず最初にひとっ風呂!!
と言いたいところですが、小雪が舞うこの季節。これから夕食をとる店を探すために町歩きをしなければなりません。湯冷めしてしまうので、とりあえず風呂は後回しで宿をでました。
夜の木曽福島の町を歩くのは初めてかも。
しかし、見事に”小さな”居酒屋を含めて何もありません。(開いていません)
ふと見ると、中山道木曽路の宿場町「木曽福島宿」の古い町並みが残る「上の段」地区への階段があるではないですか。
宿からこんなに近かったとは。
夜の「上の段」を歩くのも初めて。
そして、この上の段地区で2軒の飲食店を発見(遭遇)。
日本中どこでも古い町並みの中で古民家の活用は難しく、特に住居である「町家」では無い大型の商家などは「まちなみ案内所」や「資料館」として以外での活用が難しく、どこの地域でも悩まれています。
「土産屋」などの小売店やカフェ、あと最近ではデザイン事務所や設計事務所などがオフィスとして入居している例も見られます。
木曽福島宿・上の段でも同じようで、中心的な2軒の建物にはそれぞれ和食懐石とイタリアンのお店がテナントとして入っていました。
イタリアンのお店は『竈炙ビストロ 松島亭』といいます。
しかし、寒いこの季節。
日本酒の熱燗で晩酌をしたかったので、和食の『和庵 肥田亭』へ入る事にしました。
ところが、この『和庵 肥田亭』は、昼は観光客相手中心のカフェ&食事処ですが、夜の部はなんと完全予約制との事。
まあ、不景気な時期に予約客で埋まることはないかと思いますが、聞けば材料が無いとのこと。
しかし、懐石フルコースでなければ、ある材料でおまかせコースを作れるとのこと。
是非に、と予約を入れて夕食までまだ早い時間だったので、少し夜の町歩き。
いい感じに体も冷えて、お腹もすいてきたところで店へ。
客席は誰もおらず、貸し切り状態でしたが、座敷の方には予約の団体がいました。
さすが、店の雰囲気は良いですね。
こんな古民家レストランで夕食をとるとは、まったくの予想外でした。
ついています。
BGM のジャズが心地よいです。
とりあず、木曽福島の地酒・中善酒造店の『中乗さん』の熱燗をたのみました。
ちなみに、今回作ってもっらったのは「木曽牛のコース」でした。
前菜。
薄い味付けで日本酒がすすみます。
『中乗さん』は結構甘口のお酒で、燗酒としては最高。
杯が止まりません。うまい!!
そしてメインディッシュ、木曽牛のステーキ。
ちょっと濃いめの和風味付けで日本酒もご飯もすすみます。
とりあえずご飯は最後にお願いしました。
付け合わせの大根サラダ。
添えられたポテトサラダは業務用でしたが、ドレッシングも含めて日本酒の肴としては申し分無いですね。
『中乗さん』が終わったので、もう一つ木曽福島の銘酒・七笑酒造の『七笑』を熱燗で注文。
『七笑』は『中乗さん』と比べて淡麗辛口のお酒です。
小さな町にある2軒の酒蔵ですが、こんなに飲み口が違うのですね。
良い意味で堪能できました。
辛口の『七笑』が木曽牛のステーキ、付け合わせの野菜と合います。
締めのご飯。
まだ腹7分目くらいで、普段ならもう一品頼んでいたのですが、予約制のお店(かつ夜はコースのみ)なのでそれは出来ません。
でも、ほどほどに良い気分です。
これぐらいが良いかも知れません。
木曽牛のコースと日本酒を2本飲んで、会計は3千円ちょっと。
良い晩酌でした。
ほろ酔いで夜の木曽福島宿・上の段を下り、途中見つけた木曽川沿いの足湯に入ってみる事に。
散策している時には地元の子供たちが集まっていましたが、今は誰もいません。
貸し切り状態。
小雪が舞っています。
ああ、至福だ〜。
やっぱり決断は大事だな?と。
久々に「旅」を堪能できました。
今日はこれでおしまい。
2日目につづきます。
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