2014年12月30日

ぶらり、2014年の最後は茨城であんこう鍋をたべてきた(いらかぐみ東京分科会・忘年会オフ)

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今年の年末年始はギリギリまで不確定な仕事が飛び込んで来た為に、当初予定していた旅行はすべてキャンセル。仕事もうまく行かず、ため息が出るような年の終わりでした。

そんな中で「いらかぐみ」の万訪さんからお誘いを受け、と言うかこちらが願いをして、万訪さんの茨城の町並み巡りに同行させてもらう事にしました。

わたくしからの提案は「あんこう鍋」を食べましょう。の一点のみ


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万訪さんは早朝6時にわたくしの自宅まで車で向かいに来ていただく事になっています。

ところが、前日仕事をかたづけて帰宅したのは深夜2時。
翌日の服装に着替え、荷造りをして、当初は寝ないつもりでいましたが、でもまあ3時間はあるし、とタイマーをセッティングして寝てしまったのがダメでした。
タイマーが鳴らなかったのか気がつかなかったのか、万訪さんのインターフォンのベルと携帯電話に起こされるまで、不覚にも完全に爆睡していたのです。

やってしまいました。
申し訳ありませんでした。

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まだ薄暗い中を外環道、常磐道を走り、谷和原ICから国道294号線を北上。
最初の目的地はかつて結城紬で発展した市場町である旧結城郡石下町(現・常総市)です。

常総平野は霧が多いことで知られていますが、今日もICを降りてからしばらくすると濃い霧に包まれ始めました。

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幻想的で美しく、ようやく朝日が地平線から顔を出し始めた冬の短いマジックアワーの時間帯の霧の風景。旅情としては最高なシチュエーションです。

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いきなり朝一からこんあ風景の中を歩くなんて、テンション上がりまくりです。

見渡す田園地帯も、そして国道の路肩も霜が降りて凍っています。
凛とした空気。

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石下に到着したのは朝の7時過ぎ。
ようやく太陽が地平線から上り、霧の中を幻想的に登っていきます。

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石下にある二軒の酒蔵とその周辺の町並み歩きを終えて、次に下妻市の中心市街を目指します。
下妻は江戸時代に井上家下妻藩1万石の城下町(陣屋町)をベースに地域の中心として栄えた町ですが、古い建物はほとんど見る事ができませんでした。

次に向かったのは筑波山の西麓。かつて筑波山の玄関口でもあった筑波鉄道筑波駅(現在は廃線・自転車道とバスターミナルに)近くにある沼田集落へ。

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この集落は私がHPで紹介している場所ですが、ぶっちゃけ清酒『男女川』を醸す稲葉酒造場の酒蔵と以外にはほとんど見る物はありません。
しかし万訪さんが未訪問なので、酒蔵までを案内しました。

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さて、ここから先は筑波山の西麓の町並みを巡ります。
当初は筑波山越えの山道の路面凍結を心配して、平野部の道を大きく迂回する予定でしたが、大丈夫そうなので山越えに変更。

眼下には茨城平野が雲海に覆われていて、これまた驚き。

そして筑波山西麓、現在は石岡市の一部となっている旧・新治郡八郷町の小幡集落に出ました。この小幡は私も訪れていますが、古い家並みが残る街道集落です。かつては筑波山から鹿島神宮をつなぐ参詣道筋の集落で、さらに真壁方面への分岐点だったために、多くの旅人や参詣客で賑わいました。

その小幡の西に位置する須釜集落もまた同様に農間余行に商いを行っていた街道集落です。

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続いて少し北上して旧八郷町の中心部であった柿岡へ向かいます。
柿岡は恋瀬川の河岸段丘上に発達した町で、予想以上に大きな町でした。
古い町並みとしては、連続性は無いものの古い商家や旅館がいくつか残されていました。

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次に向かったのは、現在はかすみがうら市となっている旧・新治郡千代田町の中志筑(なかしつく)です。
茨城県に良く見られる豪農型の街村風景が残る場所で、塀や門が立派な為に武家屋敷を思わせます。。

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中志筑を後に、再び南下。
同じく旧・新治郡千代田町の中心部である下稲吉(しもいなよし)へ。
この下稲吉はかつて稲吉宿と呼ばれ、水戸街道の宿場町として発展した町で、国道6号線から1本入った旧道沿いに本陣を中心とした古い家並みがわずかですが残されていました。

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そしてここから常磐自動車道に乗って友部町(現在は笠間市)へとワープ。
北関東自動車道・友部ICを降りてすぐの平町は江戸時代に水戸徳川家の支藩である宍戸藩の陣屋町にして交通の要衝として栄えた町で、今もな往時を偲ばせる家並みが残されています。

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ここまでで時計の針は正午を越えていました。
お昼の時間です。


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本日の第2の目的でもある「あんこう鍋」を食するべく、一路、北関東自動車道を大洗目指して突っ走ります。

大洗に到着して、目的のお店へと向かうと・・・
なんと年末年始休業でお休み。

第二候補のお店に電話してみると、出ない。

やはり、そうか。
ともう一軒のお店に電話を入れてみると、予約が多く少し待つがOKとの事。
町の中心部から少し離れた涸沼川(ひぬまがわ)沿いにあるお店

味処『大森

結構大きなお店であんこう料理といわし料理が売りのお店でした。
店の入口に「本日予約客で満席」の張り紙がありましたが、電話で確認をしてあったので店内へ。

座敷の個室がメインのお店でしたが、テーブル席ならすぐに座れるとの事で、テーブルに案内してもらいました。

本当であれば、このお店のオススメでもある“あんこうのドブ汁”を食べたかったのですが、材料の関係から前日までの予約が必要との事で、普通の“あんこう鍋”を注文。

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料理が出てくるまでの間に、“あんこう共酢”を注文しました。
これはボイルしたあんこうの各部位を、あんこうの肝をといだ酢味噌で食べるもの。あんこう自体には味がほとんどありませんが、食感を楽しむ酒の肴といったところでしょうか?

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初めてのあんこう料理を楽しんでいると、店員さんが

「これから表で“あんこうの吊るし切り“を行います」

とのこと。滅多に見る事のできないあんこうの吊るし切り“見ない訳にはいきません。

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店先にはやや小振りな(でも11kg)のグロテスクなあんこうが吊してありました。

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そして店員さんが、バッサ、バッサと部位を説明しながら切り落としていきます。あんこうは口まわりと背骨以外のほとんどの部位を残すところなく食べ尽くします。

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あっという間にあんこうがさみしい姿に変わってしまいました。

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その間にテーブル席には鍋の準備が整っていました。

あんこう鍋を食べるのは初めてなので、食べ方のレクチャーを受けました。

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寒い海の深海魚のあんこうはコラーゲンが豊富ながらも、身自体には脂が少なく思ったより淡泊。味もほとんどありません。

味噌ベースのスープには野菜の甘みとあんこうの出汁がしっかりと出ています。冷えた体がすぐに温まりました。

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当然締めは、このあんこう鍋のスープにご飯と卵を入れて雑炊にします。

ああ、うまい。

結果的に当初予定していたお店より、このお店の方が良く、また滅多に見る事のできない吊るし切りも見る事ができて、予想以上に満足な忘年会となりました。


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さて、東京へと戻る前に大洗の町並みを少し歩きます。
連続性はありませんが、古い建物がところどころに残り、また大洗には酒蔵もあります。

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それよりも驚いたのが、大洗の町はアニメ『ガールズ&パンツアー』一色。物語りの舞台が大洗町で、企画に町が全面協力をしているとは言え、ここまで町全体が萌え一色だとは….。
(写真は撮っていません)

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気がつくと早朝6時に出発して、現在の時刻は15時をまわっています。
東京にもどってちょうど18時ごろでしょうか。

一路、常磐道で東京を目指します。
12時間フルに走りまわった、充実した一日でした。

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と、いっても運転していたのは万訪さんお一人ですが。
こちらは助手席でうたた寝していただけですし...orz

いろいろあった1年でしたが、まさか最後にこんなすばらしい一日が過ごせるとは。

2014年も残すところあと一日です。

と、言うわけで

「みなさん、良いお年を」



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posted by 太泉八雲 at 15:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ぶらり、オフ会&イベント
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