わたらせ渓谷鐵道の終点「間藤駅」。
辺境の何も無い駅かと思いましたが立派な駅舎や施設が整備されていました。
無人駅ですが、陶芸教室やレンタルサイクルもあるらしい。
かつてはこの先に足尾本山駅がありました。
もっとも足尾本山駅は銅山の工場内にある貨物駅で、旅客営業は行われていませんでした。
足尾本山駅に向かう列車はこの駅でスイッチバックを行っていたとか。
終起点駅ってなんか哀愁が感じられます。
まあ、とりあえず自転車を組み立てます。
今日持って来たのはORBEA ORCA。
自宅から近い飯能輪行ポタでは前輪だけ外す簡易輪行を行った事がありましたが、今回のようなフル輪行は初めてです。
ホイールは最近お気に入りのMAVIC キシリウムSLS。
本当は路面状況が悪いかもしれないと思ったので、25CのコンチネンタルGP4000Sを履いているカンパニョーロBULLET ULTRA 50にしようか迷いましたが、やっぱりとりあえずキシリウムSLSかなと。
(でも、後になって思えば、ある意味コンチネンタルGP4000S&カンパニョーロBULLET ULTRA 50がベストだったかも知れません)
間藤駅の駅前には「古河キャステック」の工場があります。
古河鉱業の鋳造部門が分社化した会社で、社名は新しいですが、もろに歴史遺産・産業遺産を思わせる工場です。
ここから北の本山・赤倉地区へ県道250号線を走ります。
古い家並みもあってなかなか良い道です。
足尾本山駅への廃線跡。
県道250号線部分の線路は撤去されアスファルトで整えられていますが、足利本山駅まではまだ残っているそうです。
バブル期に観光用旅客路線として復活させる動きもあったようですが、消えて無くなりました。
郷愁感漂う本山地区の赤倉集落。
足利本山駅。
日本最古の道路用鉄橋『古川橋』。
そして来た道を戻り、足尾・通洞地区へと向かいます。
足尾駅。
かつての貨物駅の名残で、多くの車両が保存・留置されています。
政府高官を招く迎賓館として使われた古川掛水倶楽部。
古川鉱業の社宅。
所長役宅。
通洞駅。この駅が足尾町の中心部。
かつて「足尾千軒」と呼ばれた足尾の町は、南北に3つの筋に町が形成されています。
足尾銅山の発見は室町時代と言われていますが、正式な鉱山開発のスタートは江戸時代の慶長15年(1610)で、江戸幕府直轄の鉱山として鋳銭座が設けられ、江戸時代にはピーク時で年間1,200トンもの銅を産出したそうです。あの寛永通宝も鋳造されていたとか。
しかし江戸時代後期には採掘量が激減し閉山状態になったなか、明治10年(1877)に古河市兵衛に払い下げられます。(後に古河鉱業に)
古河市兵衛は西洋の最新探鉱技術を導入して次々と鉱脈を発見。明治政府の富国強兵政策を背景に日本の銅産出量の40%ほどの生産を上げる大銅山となりました。
しかしこの鉱山開発と製錬事業の発展は周辺の自然環境の破壊や渡良瀬川流域および下流地域に深刻な環境汚染・公害を引き起こします。有名な「足尾鉱毒事件」です。
詳しくは「足尾鉱毒事件」や「田中正造」で調べてください。
さて、通洞を出発して南下していきます。
いきなり現れる旧変電所。
崩壊が始まっている煉瓦造の変電施設。
道沿いには歴史産業遺産がたくさんあります。
なかなかのんびりと走れませんね。
いよいよ渓谷の風景、大自然の中を走ります。
足尾から先は国道122号線を走ります。
「くろがね街道」です。
ほとんど下りなので運動にはなりませんね。
でも、気持ちいい!!
やっぱり来て正解でした。
県境を越えて群馬県へ。
沢入(そうり)集落にちょっと寄り道。
沢入集落は石材や林業で栄えた町で、旧家の古民家がいくつか残されています。
草木湖到着。
時刻は12:00をまわっています。
ちょうど橋の目の前に雰囲気の良い蕎麦屋があるではないですか。
しかも、立派な古民家です。
「山菜天ぷらそば」
ひさびさに食べた十割そばの歯ごたえ。うまい。
山菜天ぷらはメニューの写真では、すごいボリュームでしたが、出てきた量はふつう。
店内は結構混んでいました。
お店の方に訪ねると、建物は20年ほど前に移築したものだとか。
営業時間は昼のみ10:30〜15:30。
地鶏照り焼き定食も美味しそうでした。また機会があれば来たいですね。
お腹が満たされたので出発です。
が、走り出してすぐに雨が。
空は晴れているに、結構大粒の雨が降ってきました。
いそいで目の前に現れた草木ダム展望台パーキングに避難。
一瞬のお天気雨でしたが、少し弱まったので出発します。
次は町並みの大本命、くろがね街道の宿場町として栄えた花輪地区です。
が、ここでまさかの大雨に遭遇。
急いで商店街に飛び込み、お店の軒下を借りて雨宿り。
最悪雨がこのまま強くなれば、サイクリングは中断。
輪行で家路につくことも考えましたが、幸いにして通り雨だったようです。
なかなか良い町並みが残されていました。
町並み散策寄り道はこれで終了。
あとは、高崎までひたすら走り続けます。
駅の温泉で知られる水沼駅にもちょっと寄り道。
でも、まだまだ先が長いので温泉には入りません。
やがてみどり市の中心部である大間々の町に到着。
日本酒や醤油の醸造蔵がある町で、古い町並みも「少し」残されています。
ここは昨年も訪れているので、寄り道せずにスルー。
交通量もだいぶ多くなってきました。
赤城山南麓を走る上毛電鉄に併走しながら前橋・高崎を目指します。
そしてやっと前橋に到着。
高崎には15時すぎに到着。
自転車を分解して着替え、湘南新宿ラインで家路につきました。
おしまい。
本日の走行距離は約100kmでした。
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私、テレビ大阪で「和風総本家」という番組を担当しております、片岡と申します。
この度、弊社番組で群馬県の「沢入」の写真を探しております。
ブログの記事で沢入の街並のお写真を拝見してご連絡した次第です。
突然のご連絡で大変恐縮ですが、
もし宜しければ、一度ご連絡頂ければと思います。
テレビ大阪
和風総本家
片岡 大地
mail: wafu7ch@yahoo.co.jp
私の所有しているPanasonicのlx100というカメラは、三脚穴がバッテリーの取り出し口と密接しており、CaptureProのプレートを装着すると、取り出し口の蓋が開かないと思われます。
そこでバッテリー交換の度にプレートを取り外す事になるのですが、この着脱は簡単に行えるものでしょうか。
本来は付けっ放しが想定されている気がするので、ネジが固くて手間だったり、取り付けハンドルの素材が傷み易いものなら、残念ですが購入を控えようと思うのです。
個人的な使用感を教えて頂けると嬉しいです!よろしければ、お返事お待ちしております。