2015年09月05日

ぶらり、BMW X3に乗って越後の酒蔵を廻ってきた【中編】

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さて、「越後」の酒蔵巡りのスタートです。

新潟は広いです。
そして新潟には96軒の酒蔵があります。(2015年現在)

今回は「上越」から「中越」にかけての酒蔵で、まだ行った事の無い酒蔵を廻ります。
新潟は何度も訪れている中で、ランダムに酒蔵を訪れていますので、今回は過去に行った事のある酒蔵はスルーいたします。

二本木駅を出発。
ここから約10km。

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一旦新井市街(現在は妙高市)にでて逆V字に長野県飯山市へと至る飯山街道(国道292号)を走ると山間の里に鮎正宗酒造はあります。

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母屋は茅葺きです。林の中にある酒蔵、鮎正宗酒造の創業は明治8年(1875)で、この鮎正宗という酒銘は昭和初期に保養地として知られる妙高高原の赤倉に滞在された伏見宮博義殿下がこの地で鮎釣りをした事に由来するとか。

『鮎正宗』
醸造元:鮎正宗酒造株式会社
URL: http://www.ayumasamune.com/
住所:新潟県妙高市大字猿橋636番地
電話:0255-75-223
創業:明治8年(1875)

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周辺には生きのいい鮎が捕れそうな沢や川がたくさんあります。

さて、妙高市中心部まで来た道を戻り、少し手前で西へ市街地を横断。
矢代川の川上方面へ。

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鮎正宗酒造から約12km。

上信越自動車道を越えた少し先の田園地帯の中に建つ千代の光酒造。

創業は江戸時代後期の万延元年(1860)で、酒銘の『千代の光』は「永遠にわたり、隅々まで万物を照らすごとくあれ」との思いを込めて銘々されたそうです。

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『千代の光』
醸造元:千代の光酒造株式会社
URL:http://www.chiyonohikari.com
住所:新潟県妙高市大字窪松原656
電話:0255-72-2814
創業:万延元年(1860)


千代の光酒造を後に、再び来た道を戻りながら、妙高市の中心市街へ。

えちごトキめき鉄道(旧・JR信越本線)の駅名は新井駅とあるように旧新井市の中心部。
2005年に中頸城郡妙高高原町と妙高村を編入して妙高市となりました。

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新井は江戸時代に北国街道の宿場町として発展した町で、その中心部に構える君の井酒造は見るからに歴史の古い旧家の佇まいです。

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町の大火によって酒蔵が消失してしまい、過去の記録もすべて失われてしまっている為、蔵の創業年は定かではありませんが、天保13年(1842)の高田藩による酒造免許が発見された為、とりあえず記録の残っているこの年を創業年としているとか。ちなみに昭和26年までの屋号は「田中屋」といいました。
酒銘の『君の井』は明治天皇巡幸の際に当地に滞在された事に由来し、井戸の井を合わせたもの。

『君の井』
醸造元:君の井酒造株式会社
URL:http://www.kiminoi.co.jp/
電話:0255-72-3136
住所:新潟県妙高市下町3-11
創業:天保13年(1842)

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蔵の裏手は大きな工場です。
意外に生産量の多い酒蔵のようでした。


さて、ここから北東の柿崎方面へ約7km。
道は平野部へと下っていきます。

上越市は中世から上杉氏の城下町として栄えた高田市と上越地方有数の港町であった直江津市が昭和46年に合併して生まれた町。

ゆえに高田・直江津それぞれの中心市街には多くの酒蔵が集まっています。

2005年のいわゆる「平成の大合併」で市域周辺の13町村を編入合併して、その町域は4倍に拡大。
「市内」の酒蔵数も一気に増えました。

今回は高田・直江津の中心市街にある酒蔵は割愛します。

上越市の郊外にある板倉区(旧中頸城郡板倉町)には2軒の酒蔵があります。

谷乃井酒造と加茂乃井酒造ですが、残念ながらいずれも廃業されていました。
特に谷乃井酒造は跡形もなく更地となっていたのにはちょっと衝撃。

気を取りなおして再び約7kmほど北上。

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三和区(旧中頸城郡三和町)南端部の飯田地区にある上越酒造へ。

上越酒造は社名から大きな酒造メーカーに思えますが、実は家族経営の小さな酒蔵です。
創業は江戸時代後期の文化元年(1804)で、戦時中に中断していた酒造りを地元の飯野酒店が昭和31年(1956)に復活して生まれた酒蔵です。

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『越後美人』
醸造元:上越酒造株式会社
URL:なし
住所:新潟県上越市飯田508
電話:025-528-4011
創業:文化元年(1804)

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高田平野はどこまでも続く広大な水田。

まさに上越の米どころ。

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次ぎの酒蔵までも、また再び約7kmほど北上。

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広大な平野部から少し丘陵地へ。

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周囲を小山に囲まれ少しミニマムになった、のどかな田園風景の中に大きな酒蔵が見えてきました。

かつて新潟の三大銘酒は”越の三梅”(こしのさんばい)と呼ばれていました。

『越乃寒梅』(こしのかんばい) 石本酒造
『雪中梅』(せっちゅうばい)丸山酒造場
『峰乃白梅』(みねのはくばい)峰乃白梅酒造

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この酒蔵は『雪中梅』を醸す丸山酒造場です。

訪れてみると、最近酒蔵をリニューアルしたようで近代的な大手の蔵のように見えます。
創業は明治30年(1897)ですが、それ以前から信州まで販路を持つ糀屋を営んでいたそうです。
近代的な酒蔵の裏には、茅葺きの立派な母屋がありました。

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淡麗辛口が主流の他の2蔵とは違って芳醇甘口の味わいを醸す蔵で、『雪中梅』は今も入手困難な酒の一つと言われています。

それは大きな工場に見えますが、水源の湧水量に限りがあるので大量仕込みは出来ないとの事。
よって流通も限定しているとか。

『雪中梅』
醸造元:株式会社 丸山酒造場
URL:なし
住所:新潟県上越市三和区塔ノ輪617
電話:025-532-2603
創業:明治30年(1897)


次ぎは北東へ約7km。
う〜ん。なんかずっと7km置きに酒蔵がありますね。

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浦川原区(旧東頸城郡浦川原村)の中心部より北越急行ほくほく線の高架を超えた場所に建つ新潟第一酒造。

なんか近代的な社名で、おそらく周辺地域の酒蔵が合併してできた蔵ではないかと思いますが、果たして正解。

ただし戦時中の企業整理令による合併ではなく、戦後の昭和38年に中小企業近代化促進法により亀屋酒造(旧浦川原村)、越の露醸造(旧松之山町)、大島酒造(旧大島村)、和泉屋酒造(旧松代町)の四軒が合併。さらにその後一川酒造(旧中里村)が加わり今にいたります。

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創業としては合併の母体となり、もっとも創業の古い亀屋酒造の大正11年(1922)を創業年としています。

しかし社名から想像するような近代的な工場でも古い酒造場でもなく、なんか共同瓶詰め工場のような、しかも零細の町工場のような佇まい。

と、いうか失礼ながら、廃業しているような雰囲気も。

でも新潟第一酒造は『越の白鳥』など、いろいろなお酒を造っています。
酒銘の『越の白鳥』は一般公募により銘々。

『越の白鳥』
醸造元:新潟第一酒造株式会社
URL:http://www012.upp.so-net.ne.jp/hakucho/
住所:新潟県上越市浦川原区横川660番地
電話:025-599-2236
創業:大正11年(1922)

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ここから少し山越えです。

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どこまでも広大に広がる高田平野の風景に少し飽きてきていたので、この山越えは良い気分転換に。

せっかくBMWを持って来たのですから、ワインディングやアップダウンも走らないとね。

新潟第一酒造から山を越えて約8km。

途中、吉川区(旧中頸城郡吉川町)にあった加藤酒造はすでに廃業していました。
先に進みます。

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再び平野部に。柿崎川右岸の田園地帯の中に構える代々菊釀造へ到着。

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家族経営の小さな酒蔵ですが、創業は江戸時代中期の天明3年(1783)ですが、酒造りの歴史は鎌倉時代まで遡るとか。
酒銘『代々菊』の由来は家に残る「萬代にまても薫や、菊の花」掛け軸から名付けられたものだそうですが、今は地域限定酒からスタートした『吟田川』(チビタガワ)にブランドをシフトしているそうです。

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ちなみに吟田川という川はなく、上越市と柏崎市の境界近く、尾神山麓にある大出口清水のすぐ近くに沸く吟田川の湧き水に由来し、古くはこの蔵のある一帯を指す地名でもあったとか。現在では知る人ぞ知る湧き水らしいですが吟田川不動明王の敷地内にあります。

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この湧き水を汲んできて仕込んでいるそうです。

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『吟田川』
醸造元:代々菊釀造株式会社
URL:なし
住所:新潟県上越市柿崎区角取597番地
電話:025-536-2469
創業:天明3年(1783)

さて次ぎはここから約2km。JR柿崎駅前の市街地に蔵を構える頸城酒造へ。

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この一帯は日本海に面した頸城砂丘上に位置しています。

そして柿崎は江戸時代に北国街道の宿場町として発展した町です。
頸城酒造はこの姉崎町の中心部で元禄10年(1697)に創業。
間に少しブランクがあるようで、現在の頸城酒造としての創業は昭和11年(1936)としています。


『久比岐』
醸造元:頸城酒造株式会社
URL:http://www.kubiki-shuzo.co.jp/
住所:新潟県上越市柿崎区柿崎5765番地
電話:025-536-2329
創業:昭和11年(1936)

次ぎはこの日本海に面した頸城砂丘上を走る北国街道の旧道を直江津方面へ約8km。

砂丘上にある2軒の酒蔵を目指します。

大潟区(旧東頸城郡大潟町)は江戸時代に北国街道の宿場町として発展した潟町を中心とした町で、かつては多くの酒蔵がありましたが、現在は2軒のみ。

酒蔵以外にも味噌・醤油の醸造蔵も近くにあります。

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まず土底浜地区の小山酒造店は江戸時代後期の天保年間(1830〜44)の創業。

一見、小さな集落の酒屋さん、ないし総合商店的な佇まいですが、お酒はみな冷蔵保存されていました。
この蔵のお酒は以前にも飲んだ事があります。

仕込み水が軟水の為、結構やさしく旨みのある淡麗辛口のお酒で、自分好みのお酒でした。


『潟の井』
醸造元:合資会社 小山酒造店
URL:なし
住所:新潟県上越市大潟区土底浜3627
電話:025-534-2022
創業:天保年間(1830〜44)



続いて、旧街道沿いに連なる街村の家並みを走りながら数分。

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小船津浜地区の竹田酒造店も同じく江戸時代後期、幕末に近い慶応2年(1866)の創業。
酒銘の『かたふね』は宿場町であった潟町の「潟」と地名にもある舟着場の「舟」に由来。

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この蔵も小さい蔵ながら、おいしいお酒を造ります。

地元よりも都市部や県外で知名度を上げています。

『かたふね』
醸造元:合資会社 竹田酒造店
URL:http://www.katafune.jp/
住所:新潟県上越市大潟区上小船津浜171-子
電話:025-534-2320
創業:慶応2年(1866)


ここから再び柿崎方面へ約7km。
先に訪れた代々菊酒造へと向かう途中の道の駅「よしかわ杜氏の里」を目指します。

まあ、そこで小休憩。

と、言うわけではなく、その道の駅に酒蔵があります。

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平成11年(1999)に設立された第三セクターの酒蔵「よしかわ杜氏の郷」。

この頸城地域は古くから冬季の酒造出稼ぎが多く、その越後杜氏の中でも「頚城(くびき)杜氏」や「よしかわ杜氏」は特に知られています、関東では栃木県や群馬県にこの地域出身の蔵が多くあります。

観光酒蔵ですが、敷地内に醸造蔵を併設しています。

『天恵楽』
醸造元:株式会社 よしかわ杜氏の郷
URL:http://www.yoshikawa-touji.co.jp
住所:新潟県上越市吉川区杜氏の郷1番地
電話:025-548-2331
創業:平成11年(1999)


ここで「上越」地区の酒蔵はおしまい。

柿崎ICから北陸自動車道に乗って柏崎までワープします。


【後編】につづきます。



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