今日は朝の4時に自宅を出発して、新東名道を
浜松市内にある華の舞酒造と浜松酒造から初めて、東へ戻る形で酒蔵を廻ってきました。
菊川から再び二区間だけ高速道路でワープして、藤枝市へと向かいますが吉田ICで降ります。
理由は藤枝ICが無いからさ。
眠くなるので朝から何も食べてません。
でも、タイトなスケジュールなので、空腹感はあまりない。
持参したお茶を飲み続けているので、一度空腹感を通り過ぎると結構平気。
そうそう、運転しながら飲むのに紙パックのお茶はかなり便利ですね。
ペットボトルはキャップとらないといけないですが、ストローのこれはすぐそのまま飲める。
おまけに倒してもこぼれません。
あと、最近の車のセーフティー。
いたる所に小型カメラが付いているのですね。
まあ、便利っちゃべんりだけど。過信しすぎもダメですよ。
さて、吉田ICを降りて、『杉錦』を醸す杉井酒造を目指します。
ちなみに、藤枝市には現在3軒の酒蔵があり、すぐ隣の岡部町にも1軒の蔵があります。
『志太泉』を醸す志太泉酒造。
『喜久酔』醸す喜久酔酒造。
岡部町にある静岡を代表する有名蔵で『初亀』を醸す初亀酒造。
でも、いずれも過去に行っているのと、全て飲んでもいるので今回はパスします。
この杉井酒造も以前に訪れていましたが、その時はお休みだったのと、まだここの蔵のお酒はまだ飲んでいなかったので、再度の訪問となります。
藤岡市中心市外の東辺。旧東海道とその後に作られた新道との分岐する場所に蔵を構える杉井酒造の創業は江戸時代後期の天保十三年(1842)。
かつて『富士勢』というお酒を醸していた杉井本家(戦後に廃業)から分家した杉井才助氏が現在の場所で酒造りを始めました。
ちなみに、杉井本家はかつて小田原北条氏の家臣で天正17年の豊臣秀吉による小田原征伐の時に遠州に逃げ延びて武士の身分を棄てたそうです。
現在県内には同じく杉井本家から分家して酒類卸売業を営む杉井隆治商店があります。
創業当時から明治中期までの酒銘は『亀川』といい、大正期までは『杉正宗』だったそうですが、昭和になってから現在の『杉錦』となりました。
現在は蔵元杉井均乃介が自身で酒造りを行う自醸蔵で、年間生産量は約450石。
8割を山廃・生もと系で醸しています。日本酒以外にも味りんや芋・米焼酎も造っています。
初めは地味な蔵かと思いましたが、予想外に元気な蔵でした。
『杉錦』
杉井酒造有限会社
住所:静岡県藤枝市小石川町4-6-4
電話:054-641-0606
創業:天保13年(1842)
URL:http://suginishiki.com/
さて、杉井酒造を出発して、国道155号線をひたすら東進して焼津港をめざします。
焼津にはそうです、静岡で最も有名なあのお酒。
『磯自慢』
があるのです。
で、当然ながら過去に何度も行っていますが、いつも閉まっているのですよ。
なので、再チャレンジです。
が、今度もダメでした。
訪れる前に電話で確認しましょう。
ちなみに、すぐ隣にスーパーがあったので、覗いてみましたが、置いてあるわけありません。
車を走らせてしばらく『磯自慢』の取り扱いを掲げている酒屋を発見。
飛び込みましたら、4月の出荷は終わっているとの事。
次ぎは6月だと...orz。
先を急ぎます。
本日最後の静岡市内を目指します。
静岡の中心市街地には現在4軒の酒蔵があります。
その内2軒の酒蔵は平成の時代に新しく生まれた酒蔵です。
まずは安倍川の右岸、静岡市街地の西側、旧東海道筋の手越地区に蔵を構える『君盃』(くんぱい)を醸す君盃酒造。
君盃酒造は明治初期に同じく静岡市内に蔵を構える満寿一酒造(静岡市葵区山崎・現在休業)から枝分かれした蔵で、創業当時の酒銘は『駿河正宗』でした。
公式の創業年は昭和25年(1950)と若いですが、それには理由があります。
戦時中の企業整備令により市内18の蔵が静岡共同醸造組合に統合されますが、戦後の昭和25年(1950)に解除された時には唯一戦災に遭っていない酒蔵だったそうで、この再生の年を蔵の創業年としているのです。
初めは自醸を止めて酒販店に転じた元酒蔵のような印象でしたが、造っているのはほとんど特定名称酒で、しかもしっかりと冷蔵管理されていました。
現在は年間約150石という少量生産で蔵元杜氏(市川誠司社長)と息子の英俊さんの二人三脚により酒造りを行っています。『君盃』という酒銘は中国唐代の王維の詩「勧君更尽一盃酒」に由来。
『君盃』
君盃酒造株式会社
住所:静岡県静岡市駿河区手越302
電話:054-259-3062
創業:明治初期
URL:なし
続いて安倍川を少し上った幹線道路沿いに建つ『喜平』を醸す静岡平喜酒造。
しかし、酒蔵は無いけどあるのはビルだけ。
静岡県最大の総合酒類問屋グループ「平喜」
静岡平喜酒造は平成24年(2012)に誕生した新しい酒蔵です。
が、蔵元の歴史はずっと昔に遡ります。
『喜平』という名がピンと来る方は日本酒通かも。
遠く離れた岡山県浅口市鴨方町の酒蔵のお酒です。
この酒蔵の名も平喜酒造。
実はこの岡山の平喜酒造が支店的な酒蔵で静岡の会社が本家だったりします。
この現在、総合酒類問屋グループ「平喜」のルーツは明治初期に掛川市で米穀商を営んでいた「平島屋」に始まります。
当時は静岡県だけでなく愛知県にまで販路を拡大し、掛川市仁藤町で酒造業を起こしました。
その後静岡県内にいくつもの酒蔵を展開しますが、静岡の温暖な気候下における酒造業は非常に難く、その為に良質な酒米の産地でもある岡山県に酒造部門を集約移転しました。
それが現在岡山県にある平喜酒造(株)です。
酒造りから撤退して問屋業に専念した「平喜商店」(現・平喜)は岡山の『喜平』を販売してきたのですが、やはりここに来て地元静岡での酒造りを再開したいという想いをついに実現。
初年度の生産酒量は約100石と小規模ながらもついに静岡平喜酒造がスタートしました。
山田錦をルーツにもつ新しい静岡県の酒米「誉冨士」を銘打った純米酒ブランド『誉冨士山』も店頭によく並びます。
ちなみに。酒銘の『喜平』と蔵の名前「平喜」と文字が逆さなのは、創業当初の屋号が「平嶋屋」であった事から、人々から「平嶋屋の喜平」と呼ばれ、次第に略されて「平喜」と呼ばれるようになったとか。
新しいけど、長い歴史をもつ酒蔵です。
『喜平』
静岡平喜酒造株式会社
住所:静岡県静岡市駿河区丸子新田1-1
電話:054-259-0758
創業:平成24年(2012)
URL:http://shizuokahirakishuzo.com/
さて、いよいよ残り2軒。
安倍川を越えて、駅前市街までは行かず、その手前の静岡大橋東交差点を右折して、東名自動車道の静岡ICを目指します。
静岡ICの裏手を走る大浜街道沿いに残り2軒の酒蔵はあります。
しかも、2軒は同じ敷地内にあります。
なんという効率の良さでしょう!!
『天虹』を醸す駿河酒造場と『萩錦』を醸す萩錦酒造。
蔵の生い立ちは違いますが、実はこの2つの蔵の蔵元は親戚同士となっています。
大浜街道に面して本社ビルと販売店を構える駿河酒造場は静岡市内でかつて酒造りを行っていた老舗の酒蔵を引き継いで平成22年(2010)に誕生した新しい酒蔵です。ちなみに、この蔵の奥に明治9年創業の萩錦酒造があります。
駿河酒造場を誕生させた蔵元萩原吉宗氏の父が萩錦酒造の蔵元でした。現在の萩錦酒造は従兄弟が跡を継いでいるそうです。
駿河酒造場の蔵元、萩原吉宗氏は元サラリーマン。
日立製作所で半導体のエンジニアだったそうです。
しかし第二の人生を酒造家として生きようと脱サラで酒造りの世界に入り、掛川市で休業中だった慶応3年(1867)創業の『曽我鶴』の酒蔵を2004年に借り受け、(株)曽我鶴・萩の蔵酒造を設立します。
もちろん酒造りに関しては全くの素人なので、この曽我鶴の元杜氏であった小田島氏と共に、本日立ち寄った菊川市にある森本酒造で酒造りの修行を行います。
そして2009年、静岡市内で休業中だった寛延4年(1751)創業で『忠正』を醸していた吉屋酒造の設備、機材それに従業員を引き継いで、駿河酒造場が誕生しました。
このような創業の経緯もあって駿河酒造場が展開するブランドはオリジナルの『萩の蔵』『天虹』(てんこう)の他、『曽我鶴』や『忠正』も引き継いでいます。
店内と店の外、本社ビル前(3つ前の写真)に湧く仕込み水にも使っている湧き水。
『天虹』
株式会社駿河酒造場
住所:静岡市駿河区西脇25-1
電話:054-288-0003
創業:平成22年(2010)
URL:なし
さて、『天虹』を醸す駿河酒造場本社と同蔵の直売所でもある「はぎしにしき本店」という酒屋の間の細い道を入っていくとその奥に明治9年(1876)創業の萩錦酒造はありました。
萩錦酒造の創業家は元々この西脇の大地主だったそうです。
敷地内には(駿河酒造場の事務所前にも)湧き水がこんこんと湧き出ています。
酒銘の『駿河酔』は(するがよい)と読みます。
『萩錦』
萩錦酒造株式会社
住所:静岡県静岡市駿河区西脇381
電話:054-285-2371
創業:明治9年(1876)
URL:なし
以上で、今回の静岡の酒蔵巡りは終わりです。
ここから先はすぐ近くにある東名自動車道・静岡ICから乗って一路東京を目指します。
が、その前に。
静岡IC周辺には食事処がたくさんあります。
ちょっと遅い昼食?夕食?本日初めての食事です。
ああ、うまい!!
さて、東京に戻ってランドローバー・イヴォーク返却前に給油。
カタログ上のJC08モード燃費は、9km/Lでしたが...
今回の走行距離は620km。入れたガソリンは69リットル。
計算すると9km/Lとカタログ通りでした。
レンジローバーイヴォーク
ボディサイズ|全長4,355×全幅1,900×全高1,635[1,605]mm
ホイールベース|2,660mm
車両重量|1,760 kg
エンジン|2.0リッター直列4気筒DOHC+ターボチャージャー
最高出力|177kW(240ps)/5,500rpm
最大トルク|340Nm(34.7kgm)/1,750rpm
トランスミッション|アイシン AW・TF-80 SC型6速AT
おしまい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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羨ましい!!(笑)
僕、4躯好きなんでイヴォーグ気になってたんですよ!!(笑)
特に去年ぐらいにカブリオレが出てからはなおさら!!(笑)
4躯でカブリオレなんて今ほとんどないですからね!!(笑)
横でいいから乗ってみたかったな!!(笑)
今度お供させてもらおう!!(笑)
カブリオレ版のイヴォークがレンタカーに出ることはほとんど無いかと思いますが、普通のイヴォークで宜しければ、滋賀県の酒蔵巡りで関西方面に行く企画を考えますよ!!