2016年08月25日

ぶらり、ジャガーXFに乗って山形の酒蔵を廻ってきた【第三話】

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時刻は7時を廻って朝陽が昇ってきました。

さて、いよいよ酒蔵巡りを始めます。

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エンジン、スタート!!

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ニョキッとダイヤルシフトが起き上がります。

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3台目なので

もう、すっかり慣れました。

さて、米沢市内の中心部へと車を走らせます。

米沢は福島県と接する山形県最南端に位置する人口8万5000人の中核都市です。
そして上杉家米沢藩15万石の城下町としても知られています。

米沢市内には現在4軒の酒蔵があります。

まず最初は本町にある小嶋総本店が醸すお酒は『東光』です。

ここは言わずと知れた、米沢を代表する有名なお酒です。

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小嶋総本店は江戸時代前期の慶長2年(1597年)創業という、実に400年以上の歴史を持つ蔵です。

藩政期は米沢藩上杉家の御用酒屋であり、江戸時代において頻繁に「禁酒令」が出された中でも、小嶋総本店は特別に酒造りを許されていたといいます。

酒銘は所在地の旧称「東町」から「東」をとり、朝日のように光り輝けという願いを込めて「光」を合わせて命名したもの。

かつての酒蔵は1,200坪の敷地に500坪の重要文化財クラスの建物を残した酒蔵資料館「東光の酒蔵」は必見です。

まあ、お盆連休なのと、こんな早朝なのでお店は閉まっています。
もっとも、小嶋総本店には3度ほど訪れています。

『東光』
醸造元:小嶋総本店 株式会社
URL:http://www.sake-toko.co.jp/
住所:山形県米沢市本町2-2-3
電話:0238-23-4848
創業:慶長2年(1597年)


続いて進路を北へ。

まだ町の中心部です。

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中央七丁目にある香坂酒造は大正12年(1923)の創業で、『香梅』という銘のお酒を醸します。

一見大きな酒蔵に見えますが、仕込み米を素手で洗う作業から始まり、瓶詰めしたお酒に手でラベルを貼る作業まで、全て手作業で行いるそうです。

『香梅』
醸造元:香坂酒造株式会社
URL:http://www.ko-bai.sakura.ne.jp/
住所:山形県米沢市中央七丁目3-10
電話:0238-23-3355
創業:大正12年(1923年)

さて次ぎは中心市街から東郊外へ。

最上川、奥羽本線を越えて田園地帯の竹井地区。

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のどかな田園地帯の中に旧家のような大きな屋敷と酒蔵を構える新藤酒造店。

創業は明治3年(1870)で、主力銘柄は『羽陽 富久鶴』でしたが、近年は高品質の特定名称酒にウェイトをシフトし県外にも精力的にその名が知られるようになってきました。

新ブランド『九郎左衛門』シリーズ
地酒専門店・特約店向けの『雅山流』と『泉氷艦』
業務用・店舗向けの『千山万水』シリーズです。

『羽陽 富久鶴』『九郎右衛門』
醸造元:有限会社 新藤酒造店
URL:http://www.kurouzaemon.com/
住所:山形県米沢市大字竹井1331
電話:0238-28-3403
創業:明治3年(1870年)


続いて、米沢市の北東に接する東置賜郡高畠町(たかはたまち)は人口約2万4000人の町。

この高畠町には3軒の酒蔵があります。

まず最初は米沢市から高畠町に入ってすぐ、田園地帯の東端に位置する元和田地区へ。

のどかな田園地帯の先に蔵がありました。

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造りの規模は僅か1000石ほどで、ほとんどが地元で消費されあまり町外にも出回らないお酒。

しかし蔵元は高品質の酒造りにこだわり、最新鋭の精米機や麹室を導入して地道に納得のいく酒造りを行っています。

ほんとうに個人宅の様で、お盆休みの為にお酒の小売りも行っていないそうでしたが、蔵元自慢の庭を見せてもらいました。

ちなにみに、後藤康太郎酒造店は江戸時代中期の安永年間(1772〜1780)頃の創業です。

『羽陽錦爛』
醸造元:後藤康太郎酒造店
URL:なし
住所:山形県東置賜郡高畠町大字元和田732
電話:0238-56-3120
創業:安永年間(1772〜1780)


さて、来た道を少し戻り進路を北へ。

高畠町の中心部に入ると、今度は路を東へ。

米沢と宮城県の白石を結ぶ七ヶ宿街道(別名・羽州街道)の宿場町であった二井宿へは、バイパスである国道113号線では無く、市街地から続く旧道を走りたい。

宿場町「二井宿」は「新宿」から転じたもので、「上宿」と「下宿」二つの地区からなります。
かつて防災の為にそれぞれの宿に井戸を設けたことから「二井宿」となったといいます。

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この二井宿で初代・梅津伊兵衛が江戸時代中期の元禄年間(1688〜1704)に創業した米鶴酒造。

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大きな酒蔵です。

梅津家は江戸末期には地元を治める上杉家の御用酒蔵を務めた旧家です。

酒銘の『米鶴』は明治に入ってから9代目の時代。
お辞儀をするような稲穂の姿と地元に伝わる「鶴の恩返し」の民話に由来するとか。

ちなみに9代目梅津伊兵衛氏は村議会議員や村長を務めています。

大きな酒蔵故に苦労もあったそうですが、今は県外にも知られる蔵になっています。

『米鶴』
醸造元:米鶴酒造株式会社
URL:http://yonetsuru.com/
住所:山形県東置賜郡高畠町二井宿1076
電話:0238-52-1130
創業:元禄年間(1688〜1704)


さて、高畠町にはもう1軒酒蔵がありますが、効率的な旅程の為に一旦隣の南陽市へと目指します。


南陽市は人口約3万2000人の市で、昭和42年(1947)に宮内町、赤湯町、和郷村が合併して誕生しました。

町の中心は...と言うと。

これがビミョ〜で、「東北の伊勢」と称される日本三熊野の一つ、熊野大社の門前町として発展した宮内地区と山形有数の温泉地として知られる赤湯地区の2つに別れています。

「南陽市」という市名も、合併後の新市名に揉めに揉めた為に、当時の県知事の仲裁案として中国の故事である「南陽の菊水」から引用したもの。

ちなみに市役所は二つの市街地の中間のへんぴな場所に作られました。


で、めざす酒蔵は熊野大社の門前町、宮内地区にあります。

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古い町並みが残る宮内地区の町の一角に建つ東の麓酒造は創業が明治29年(1896)としていますが、江戸時代に米沢藩宮内地区で特権を得ていた在郷商人・酒田屋利右衛門の酒造部門を、遠藤栄次氏が引継いだもの。

酒銘の『東の麓』は蔵がある宮内が吾妻連峰の東麓に広がる置賜(おきたま)盆地に位置することに由来。

小さな酒蔵ですが、今や県外にも名が広がり始めた新進気鋭の酒蔵です。

『東の麓』
醸造元:東の麓酒造有限会社
URL:なし
住所:山形県南陽市宮内2557
電話:0238-47-5111
創業:明治29年(1896)


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ちなみに宮内市街には古い町並みが所々に残されていました。


さて、再び南下して、高畠町・米沢市を目指します。

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高畠町の糠野目(ぬかのめ)地区。

旧道沿いに街村の形で古い佇まいの民家が残る集落。

かつては今よりも密度の濃かったというこの集落は武家集落でした。

領地を半分以下にされても藩士達をリストラしなかった米沢藩の財政は常に苦しく、下級武士たちには原野を開拓させ半農半士の生活をさせた郷士集落が藩内の各所に形成されました。

糠野目集落もその一つ。

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その中に蔵を構える後藤酒造店は実に江戸時代中期の天明8年(1788)に創業。

年間石数700石ほどの小さな酒蔵ですが、そのハイスペックなお酒は注目度上昇中。
新進気鋭の酒蔵の一つです。

『羽陽辨天』
醸造元:合資会社後藤酒造店
URL:http://www.benten-goto.com/
住所:山形県東置賜郡高畠町大字糠野目1462
電話:0238-57-3136
創業:天明8年(1788)

そして、米沢市内へ。

と、いっても郊外に広がる田園地帯の窪田地区。

その中にひっそりと....

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まあ、近代的な酒蔵というか工場を構える浜田株式会社です。

幕末に近い慶応2年(1866)に濱田五左衛門金吾と弟の徳翁が酒造業を当時の地名である藤泉沖に創業。
酒銘は地名の「沖」にちなんだもの。

大正5年には工場を米沢3箇所・山形3箇所・河北1箇所の計7工場を持つに至りましたが。戦時中の企業統制令や戦後の日本酒不況の中で、現在は本社工場に統合。

早くからワイン醸造に力を入れ原材料のぶどうの栽培から行っている蔵でもあります。

『沖正宗』『濱田』
醸造元:浜田株式会社
URL:http://www.okimasamune.com/
住所:山形県米沢市窪田町藤泉943-1
電話:0238-37-6330
創業:慶応2年(1866年)

と、いう感じで山形の酒蔵巡りは始まります。


第四話につづく...


山形の酒蔵。各蔵の地酒の紹介と感想はこちら「一路一会のぶらり、地酒日記」。




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