2016年08月27日

ぶらり、ジャガーXFに乗って山形の酒蔵を廻ってきた【第五話】

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西置賜郡白鷹町を出発。

蛇行する最上川の渓流に沿って走る国道287号線を走る事約30分。

山間部の小さな町、人口約7000人の西村上郡朝日町(あさひまち)に到着。

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朝日町の中心部である宮宿は最上川の河岸段丘上にあり、古くは最上川舟運の取締所が置かれ、また街道の要衝として栄えた在郷町でした。
明治の養蚕業が盛んだった時期には桑市が開かれていました。

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その朝日町の中心部の宮宿にある鈴木酒造は江戸時代中期の元禄13年(1700)の創業。
酒蔵は旧家の佇まいですが、どうもお酒の直売はしてなさそう。

地元の酒屋さんを訪ねてみると、鈴木酒造のお酒は確かに売っていました。

しかし『豊龍』は普通酒の一升瓶のみ。

で、特定名称酒は『銀嶺月山』でした。

あれ....んん?

『銀嶺月山』って月山酒造では?と。

店を出てスマホで鈴木酒造を調べてみると...

なんと、月山酒造はこの鈴木酒造と設樂酒造店、そして八幡屋酒造店が昭和47年(1972)に共同で設立した酒蔵だったのです。

主力銘柄は『銀嶺月山』ですが、今もそれぞれの酒蔵のブランド『豊龍』『一声』『白菊』も販売しています。

『豊龍』
醸造元:鈴木酒造合資会社(月山酒造)
URL:なし
住所:山形県西村山郡朝日町大字宮宿1170
電話:0237-67-2345
創業:元禄13年(1700)


さて、ここからは今回初となる山間部越えで山形市へとショートカットします。

四ノ沢から県道18号山形朝日線を走ります。

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かつては離合困難で転落事故も多発した急峻な山道だったそうですが、現在は全線二車線で快走でした。

でも、ちょっと期待外れ的な。

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あっという間に反対側の山辺町に到着。

ここから山形市中心部にある男山酒造を目指します。

山形県の中心都市で県庁所在地の山形市は人口約25万3000人。連休中日という事もあって交通渋滞を心配しましたが、まあ、普通に都市部の交通量くらい。

奥羽本線を越えて八日町へ。

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山形の男山酒造も京都の男山八幡宮に因む、全国にある『男山』の一つ。

元々は兵庫県伊丹市にあった酒蔵の酒銘だった『男山』ですが、灘や京都の酒との競争に敗れ廃業。その際『男山』のブランドを全国の酒蔵に切り売りした。それで全国に『男山』が沢山あるのです。

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山形市の男山酒造もその一つ。

創業は江戸時代中期の寛政元年(1789)ですが、『男山』の正統本家といわれる北海道の男山酒造とはいっさい関係がありません。

『羽陽男山』
醸造元:男山酒造株式会社
URL:http://www.otokoyama.co.jp/
住所: 山形県山形市八日町2-4-13
電話:023-641-0141
創業:寛政元年(1789)

さて、山形市の中心市外から抜け、国道13号線に乗ってすぐ。

山家町(やんべまち)の秀鳳酒造場を目指します。

このあたりは山形市の近郊ベッドタウン。

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住宅街の中の細い路地の先に秀鳳酒造場を見つけました。

秀鳳酒造場明治24年(1891)に武田商店として創業します。

酒銘の『秀鳳』とは、中国の瑞鳥「鳳凰」にあやかり、心なごませる酒であるようにと命名。

『秀鳳』
醸造元:有限会社 秀鳳酒造場
URL:http://www.shuhosyuzo.com/
住所:山形県山形市山家町一丁目6番6号
電話:023-641-0026
創業:明治24年(1891)

次はどんどん郊外へと走っていきます。

「山寺」へ向かう途中の中里地区にある寿虎屋酒造。

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村山高瀬川沿いに大きな酒造工場がありました。

寿虎屋酒造は江戸時代中期の江戸享保年間(1715〜1735)に「虎屋」として創業。山形近郊にいくつもの酒造工場を持ちます。

当時「虎屋」第三酒造場であった寒河江工場を次男に分家して独立させ、現在の千代寿虎屋となり、本家は寿虎屋酒造と改めました。

やがて山形市中心部の七日町に大規模な工場を建設しますが、水質や醸造環境等のもんだいから平成元年(1989)に現在の場所へと移転したのです。


『霞城寿』
醸造元:寿虎屋酒造株式会社
URL:http://www.kotobukitoraya.co.jp/
住所:山形県山形市大字中里字北田93-1
電話:023-687-2626
創業:享保年間(1715〜1735)


さて、すでに13時近くをまわっていて、今朝からほとんど何も食べていません。

途中に良さそうな地ラーメン店を見つけたので、そこで昼食を取ることに。

結構混んでいます。

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とんとんラーメンのチャーシュー麺大盛り。いっちゃいました。

だいじょうぶか?

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店の名前からコッテリ系ラーメンを想像していましたが、透き通ったスープに縮れ麺。

ちょっとホッとした感じ。

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スープはあっさり鶏ガラベースに魚介類を煮込んだコクのある、飲んで体に優しいスープでした。

喜多方ラーメンに似ているかも。
ああ、これが山形ラーメンか。

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チャーシューは豚バラ肉のやわらかく、しっかりとした味でめちゃうまい!!

でも、やっぱりちょっと量が多かった....。

車で少し休憩しようかと思ったものの、あまりに蒸し暑いのでエンジン始動。

どの辺で睡魔に襲われるか、ちょっと不安をかかえての出発。

午後の部は山形市の次ぎ、将棋駒の町として知られる天童市。
人口約6万2000人の町です。

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天童市の中心市街に入る手前、山寺街道こと県道111号線天童山寺公園線沿いに蔵を構える水戸部酒造。

創業は明治31年(1898)で、代表銘柄は『山形正宗』。

『山形正宗』
醸造元:水戸部酒造株式会社
URL:http://www.mitobesake.com/
住所:山形県天童市原町乙7
電話:023-653-2131
創業:明治31年(1898)


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天童市中心市街の南側、山寺街道と羽州街道の交差点に出羽桜酒造はあります。

現在羽州街道は道路拡張と歴史的景観をイメージした街づくりの再開発中で、出羽桜も店舗の新築などが行われていました。

蔵元の仲野家は古くは近江商人で、この山形の地にやってきてから地主となります。かつては分家で3つの酒蔵を有していたそうですが、戦時中の企業統制令で残ったのは現在の蔵のみ。

県外にもその名が知られる『出羽桜』、山形の地酒を牽引した蔵でもあります。

『出羽桜』
醸造元:出羽桜酒造 株式会社
URL:http://www.dewazakura.co.jp/
住所:山形県天童市一日町1-4-6
電話:023-653-5121
創業:明治27年(1893)


天童市から西へ、奥羽本線や最上川を渡って約15分ほどで寒河江市(さがえし)の中心市街に到着。

寒河江市は人口約4万1000人の市で西村山郡の中核都市。最上川最大の支流寒河江川が町を取り囲むように流れ、市域の東で合流します。

寒河江市の中心部には2軒の酒蔵があります。

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まずは千代寿虎屋。

山形市の寿虎屋(こちらは本家)でも触れましたが、「虎屋」第3工場であった寒河江工場を分家独立させたのがこの千代寿虎屋になります。独立当時の社名は虎屋寒河江酒造場。

創業年の大正11年(1922)は本家虎屋が寒河江にあった酒蔵を買収した年となります。

現在は日本酒の他、本格的なワイン造りも行っています。

『千代寿』
醸造元:千代寿虎屋株式会社
URL:http://www.chiyokotobuki.com/
住所:山形県寒河江市南町二丁目1番16号
電話:0237-86-6133
創業:大正11年(1922)

続いて、メインストリートを挟んで北側の丸内(まるのうち)地区へ。

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中世に寒河江城があったこの場所で蔵を構える古澤酒造は幕末の天保7年(1836)に創業。

酒蔵資料館や自ら蕎麦を打って食べられる、そば打ち処紅葉庵などを併設。

酒銘の『澤正宗』は蔵元の古澤家から一文字取ったもの。

『澤正宗』
醸造元:古澤酒造株式会社
URL:http://www.furusawa.co.jp/
住所:山形県寒河江市丸内3-5-7
電話:0237-86-5322
創業:天保7年(1836)

本日、残る2軒は同じ蔵になります。

まずは、寒河江市の西郊外。

寒河江川に架かる慈恩寺大橋の麓にある月山酒造です。

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本日最初の西村上郡朝日町にある鈴木酒造でも触れましたが、月山酒造は鈴木酒造とこの後訪ねる設樂酒造店、そして八幡屋酒造店が昭和47年(1972)に設立した共同瓶詰め工場がその前身です。

現在酒造りを行っているのは、朝日町の鈴木酒造と西村山郡西川町にある設楽酒造店の2蔵となっています。

『銀嶺月山』
醸造元:月山酒造株式会社
URL:http://www.gassan-sake.co.jp/
住所:山形県寒河江市大字谷沢769-1
電話:0237-87-1114
創業:昭和47年(1972)

国道112号線・六十里越街道を鶴岡方面へ。
山形自動車道の高架を越えたあたりが西村山郡西川町です。

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古くから最上地方と庄内地方を結ぶ六十里越街道の要衝として栄えた町で、月山の麓、山形自動車道・西川IC近くの山の斜面に設楽酒造店はあります。

この設楽酒造店がイコール月山酒造そのものと言えます。

広大な敷地内には酒造蔵を初め酒蔵資料館、直売所も併設。

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昭和49年に廃線となった山形交通三山線のモハ103が静態保存されていました。

また月山の酒蔵資料館内には三山線の資料コーナーが設けられ、当時の写真や資料等が展示されています。

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旧家の佇まいの母屋と社屋。


『一声』『銀嶺月山』
醸造元:株式会社 設楽酒造店
URL:http://www.gassan-sake.co.jp/
住所:山形県西村山郡西川町大字睦合丙674-2
電話:0237-74-2020
創業:明治29年(1896)

本日はここまで。

第六話につづく...。

山形の酒蔵。各蔵の地酒の紹介と感想はこちら「一路一会のぶらり、地酒日記」。




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