2017年01月06日

ぶらり、2016〜2017年の年末年始は北海道の鉄道に乗ってきた【第1話】

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「今年の年末年始は鉄道に乗ってどこに行こう。」

今年も「鉄道の旅」というテーマだけは決まっていた。

で、候補は3つあって、まず1つ目は廃線が決まったJR西日本の三江線に乗ってくる。
2つ目は昨年被災のあった九州の熊本・大分をぐるり廻ってくる。全線開通した九州新幹線もまだ未乗だったし。
そして3つ目は今だ鉄道の未乗地域である北海道を廻ってくる。(JR東日本・三連休パスの使用で函館までは行った事があったけど)

その中で三江線はまだ廃止まで月日があるので優先順位から外れ、九州案に関しては豊肥本線がまだ寸断されたままで九州横断特急に乗ることが出来ない。


そうして残ったのが北海道だった。


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そもそも北海道そのものが20年ほど前に車で一周していらい長く未踏の地でした。

しかし、その北海道も昨年(2016年)夏の災害によって各所が寸断されている問題があった。
特に札幌と道東の釧路・室蘭を結ぶ室蘭本線と石勝線がいずれも寸断されていた。

特急「スーパー十勝」「スーパーおおぞら」が走る大動脈である石勝線の復旧工事が急ピッチで進められ、年末の12月22日に再開したことで、おおよその旅程が立ち北海道の旅が確定する。

しかし、その時点ですでに帰省ラッシュ初日である29日の東北新幹線の座席を取ることは叶わなかった。

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29日は午後に「いらかぐみ」のオフ会に参加した後、立ち席券で青森まで進める事にした。
幸いにも青森で定宿にしている格安ホテルも押さえる事ができたので、我慢して立ち続けました。まるで引き揚げ船の気分。

仙台あたりで座れるかと思ったが、入れ替わりの乗客で席は空かず、盛岡でも同様。ようやく座る事が出来たのは八戸からでした。

夕刻に青森入りしてホテルにチェックイン。地元で有名らしいカレー味噌牛乳ラーメンを食べ、部屋で翌日のプランを再確認して早めに就寝。

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今回の北海道乗り鉄の旅では、廃線が相次ぐローカル線に乗る予定でしたが、往路と同じく帰りの新幹線の座席を取ることができず、まだ空席のあった元旦に東京に戻らなくてはいけなくなった。

よって道内は3日間しかない。
そこで、もう一つの目的。北海道の特急列車を優先的に乗る。特にキハ281系、キハ283系、キハ261系は乗っておきたかった。

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今回はその目的を辛うじて達成する事ができた。

そしてもう一つ大きな目的が。旅疲れした復路の新幹線はグランクラスに乗る事。

元旦だけあって、シングル席を確保する事が出来、かなり強行軍な乗り旅ですが、目的は達成されました。

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青森5:45発〜新青森5:50着の(626M)に乗るために5時起き。

この季節の日の出は7時過ぎなので深夜といっても過言でない雰囲の朝。

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新青森からは6:32発〜新函館北斗7:38着の北海道新幹線 「はやて91号」 (91B)に乗ります。

「はやて91号」 は青森始発の列車です。

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北海道新幹線ですが、車両はJR東日本のE5系です。(JR北海道のH5系はほとんど走っていません)

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新青森を出てもまだ真っ暗の中を新幹線は走り、トンネルをいくつか抜けると、やがて長い長いトンネルに「ああ、青函トンネルを走っているんだ」と気がつく。

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北海道に「上陸」したころ、うっすらと明るくなってきて青い車窓が見えてくる。

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「ああ、北海道の大地だ〜」

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そして新幹線は新函館北斗に到着。

近代的な巨大建造物の新幹線ホームと駅舎は、今ひとつそこが日本のどこかはピンとこない。

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でも、ここは間違いなく北海道だ。

在来線への乗り換えは10分。

ベストな接続だ。

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新函館北斗駅では新幹線ホームと在来線のホームが平面配置されていますが、下り列車からの乗り換えは一度連絡通路に上がらないと行けません。

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函館行きの「はこだてライナー」。
新幹線との接続を前提としたダイヤ。

車両はJR北海道が日立製作所といっしょに極寒冷地でのアルミ合金車体を検証する為に製造した733系です。
いきなりこんな所で目にするとは。

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向かいのホームにはキハ40系。
ああ、北海道だ。

ちなみに駅名論争にもなりましたが、新函館北斗駅は函館市ではなく隣の北斗市にあります。
かつての駅名は渡島大野駅(おしまおおのえき)でした。

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ここから札幌までは函館本線の特急「北斗3号」(3D)に乗換です。

新函館北斗7:48発〜札幌11:27着の「北斗3号」は「スーパー北斗」では無いので、古い年季の入った国鉄気動車特急のキハ183系です。

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特急「北斗」「スーパー北斗」は新函館北斗駅発ではなく、函館発です。

ここから札幌まで約400キロ近い道程を約4時間乗り続ける事になるので、着座リスクのある自由席ではなく指定席を取りました。

ちゃんと海側の「D席」です。

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支線(別線)を含めた函館本線の総営業キロは北海道でも最長の458.4km。

列車は新函館北斗を出発。

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急峻な山間部を特急「北斗」エンジンを唸らせながらブイブイと走っていきます。

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森駅を過ぎるとやっと海が見えてきます。

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函館本線は本来、長万部から先は北上して山間部を縫うように走り小樽を経由して札幌に入る通称「山線」と呼ばれるローカル線になりますが、現在は室蘭本線・千歳線経由の「海線」がメインルートです。

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函館本線が「山線」と呼ばれる山岳ルートを通るのは、その方が最短ルートだから。
実際「海線」は「山線」よりも約30キロ遠回りになりますが、線形がいいので速度を出せます。

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キハ281系の「スーパー北斗」はかつて時速130キロで函館と札幌を結んでいました。

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内浦湾を3/4周するように走り、工場地帯が見えてくると室蘭。

ここからVの字に再び海沿いを走り、本州と北海道を結ぶフェリー港の苫小牧から先は千歳線に入ります。

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千歳空港が左手に見えてくる。もうここまで来ると札幌まではあと少し。

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当初の計画では、わざわざ札幌までは行かずに、この南千歳駅で釧路行きの特急「スーパーおおぞら」に乗り換える予定でしたが、新幹線同様に判断が遅く指定席が取れなかった為、始発の札幌駅まで行って座席争奪レースを行わなくてはいけなくなった。

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ちなみに千歳線は大正15年(1926)に北海道鉄道の「札幌線」(さっぽろせん)として敷設された路線で、その後国鉄に組み込まれた。

札幌駅に到着。

北海道の道都・札幌市。

は〜るばる来たぜ、札幌へ〜!!

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おお、JR北海道の通勤列車、731系です。
こちらはステンレス製。
JR北海道の通勤列車の標準的な顔です。

独特な顔の膨らみは、衝突安全対策。


第2話
へつづく。


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