久しぶりにバイクに乗りました。
そして奥秩父から上州をぶらりと一周してきました。
最近は自転車もほとんど乗っていないのに...。
しかし本当、バイクに乗るのは「超」が付くほどの久しぶりです。
高校卒業と共に中免を取って、20代半ばまで乗っていました。
やがて車を持つに至り、ほとんど乗らなくなってバイクは手放しました。
その後30代のあたまに、友人が大型免許を取ったのに触発されて自分も大型免許を取りましたが、免許を取ったものの、それから乗る機会はずっとありませんでした。
世間では若者のクルマ離れ以前からバイク人口が減っているそうで、うちの職場でも通勤の原付を除き、250cc以上のバイクに乗っている社員はわずかしかいません。
往年のバイクブームに育ったバイク世代なので、平均年齢は高いです。
で、その彼らから熱いお誘いを受けたことをきっかけに、バイク熱を発症してしまいました。
一時はバイク本体を買ってしまおうかとも思うほどになりましたが、欲しいバイクがかなり高額だった事。駐輪場代や保険など維持費も掛かり、自転車同様に年間でどの程度乗るのか?という事を総合的に判断した結果、買うのは凍結。
で、自宅近郊でバイクレンタルをやっているお店があるので、それを利用してみる事にしました。
バイクレンタル『レンタル819』

一般のバイク販売店やパーツ販売店が副業でバイクレンタルを行っているネットワークです。
店舗によって取扱い車種はまちまち。
レンタカーに比べると、バイク試乗車の延長版のような感じです。
レンタカーよりも高いです。
営業時間も大体朝10:00から夜19:00まで。
早朝に出発するなら、前日に借りておかないといけません。
今回は練習も兼ねて一人ツーリングを計画。
バイクに乗る事自体が15年ぶりくらいだったので、本命はリッターバイクでしたが、まずは600ccクラスから始める事にしました。
当日入会手続きを行い、バスと電車を乗り継いで夕方にバイクをピックアップしました。
バイクはずっと「男のKawasaki」派だったので、今回借りた車両は
最新型2017年モデルのKawasaki Ninjya650 ABSでした。
いや〜緊張する。
なにせ15年ぶり、もしからしたら20年ぶりかも。
しかも、大型バイクは免許取ってから初めて。
でも、乗り始めて15分も走れば体が勘を取り戻しはじめました。
650ccなのでトルクフルで気もちいい!!
1時間ほど身体を慣らして自宅にもどり、翌日の出発準備をして早めに寝る事にしました。
そして翌朝4時起床。
4時半に自宅を出発。
国道254号線「川越街道」を北上。
土蔵造りの古い町並みが残る「小江戸川越」の市街から西へ県道153号線「川越日高線」で飯能をめざします。
休日の早朝なので交通量は少ないものの、信号の多い市街地。
天気予報では今日は晴れて絶好のツーリング日和。
最高気温は30度という事で、夏用メッシュジャケットの下にTシャツ一枚という装備が早朝にはまだ厳しかった。
気温は12〜3度。バイクで走っているので体感温度はさらに低い。
やばい...このままでは風邪をひいてしまう!
途中コンビニに立ち寄ってカップラーメンを流し込む。
体が少しあったまった。
ホットの缶コーヒーも体にしみる。
も少しで「遭難」しかけるところでした。
レイヤーコーデは旅の基本です。
今日、とりあえずGPSとして持ってきた自転車用のGPS、ユピテルのASG-CM21です。
自転車用の主力としてはガーミンEDGE 810Jにその座を譲りましたが、まだ持ち続けています。
理由は地図が見やすいから。
拡大率50m前後だと、ガーミンよりも断然ユピテルの方が見やすい。
(まあ、どのサイズでもですが)
交換バッテリーも新規購入。
まだまだ現役です。
さて、久保交差点から国道299号線に合流していよいよ秩父を目指します。
高麗川に沿って蛇行する国道299号線。
完全2車線で無い区間も多いわりに大型車の通行も多く、トンネルなどのバイパス工事が進行中。
久々に走ったが、知らないトンネルが出来ていた。
途中、吾野宿に立ち寄る。
そしてまた出発。
全長約2kmの正丸トンネルを抜けると、そこは秩父。
道の駅「果樹公園あしがくぼ」で小休憩。
秩父ツーリングの基地的な道の駅で、朝からバイカーが多く集まっている。
ツーリングの待ち合わせの場所でもある。
秩父市街に入ると、右折して国道140号線「彩甲斐街道」を西へ走る。
めざすは荒川の源流に位置する荒川村の道の駅「大滝温泉」。
到着したのはまだ8時過ぎ。
当然温泉も開いていないので、少し休んで出発。
の前に、あらためてNinjya650を眺めてみる。
結構コンパクトだ。
足つきも良い。シート高790mm。
身長170cmですが、両足裏がほぼ地面に付く。
もしかしたら昔の400ccよりも小さいかも?
はたして、そうでした。
昨年モデルのNinjya400とほぼ同じが、いやコンパクト。
大型入門バイクとしてはベストな選択だったようだ。
エンジン音が独特だった。
なんかビッグスクーターのようなドドド音。
トルクもあるけど滑らかさ的に四気筒じゃなさそう。
四気筒じゃありませんでした。
180度クランクのパラレルツイン(並列2気筒)4バルブ。
250cc並に車体がスリムなわけだ。
おまけに軽い。
来た道を三峯神社の入り口、三峰口まで戻り、段丘上の贄川宿(にえかわ)から両神村方面へ北上する。
この贄川宿は秩父札所巡礼で栄えた秩父往還の宿場町。
ここも往事を忍ばせる古い宿場町の町並みが残るが、かつては集落内を県道37号線「皆野両神荒川線」が通っていた。
そして、それを迂回するバイパスが完成していた。
以前は大型車通行不可の道もだいぶ改良が進んでいた。
懐かしいワインディングを走り、やがて道が開けると...
小鹿野町と合併した旧両神村小森地区に入るとランドマークの旧・近藤銘醸の酒蔵がある。
大正12年(1923年)築の洋風建築と酒蔵群。
かつて『秩父志ら藤』を造っていましたが、平成16年(2004年)に後継者が途絶えたため250年続いた蔵を廃業。
その後この建物を残そうと秩父ワインが建物を所有し、美術展などを開催しています。
少し走ると、両神村の中心部にある道の駅「両神温泉薬師の湯」。
昔は何度も来た町営温泉があって、秩父散策の拠点。車中泊は良くしました。
そして小鹿野に入ります。
「奥秩父の小京都」とも言われる小鹿野は古くより交通の便が悪い山間部における物資の集散地として栄え、伝統的な商家や旅籠が軒を連ねます。
ご当地B級グルメ「わらじカツ丼」発祥の地で、バイカー歓迎の町でもあります。
観光案内所で休憩。
朝からバンバン、職場からのLINEが来ていたので、とりあえず連絡。
時刻はまだ9時を過ぎたあたり。
休日のこんな時間なのに、ね。
天気は良く、温かくなってきた。
秩父「わらじカツ丼」発祥の店、「安田屋」本店はまだ閉まっています。
再び国道299号線に戻って、群馬方面をめざします。
小鹿野は古くより、秩父地域だけでなく国境を越えて接する上州中山郷(群馬県上野村)にまで商業圏を広げていました。
上州中山郷もまた商業圏を持たない陸の孤島だったからです。
志賀坂峠の山頂を志賀坂トンネルで抜けるとそこは群馬県。
神流町(かんなまち)人口約2000人の山間の小さな町。
2003年に万場町・中里村が合併して出来た町です。
国道462号線「十石峠街道」との交差点。
「十石峠街道」は中山道新町宿から山中領の村々を経て信濃へ通じる道。
バイカーの多くは上野村方面の十石峠を目指して神流町を左折していたが、僕は昼には帰らないと行けないので、右折して児玉方面をめざした。
蛇行する神流川に沿って走るワインディング。
気持ちいい!
重力式コンクリートダムの「下久保ダム」と神流湖。
神流川は景勝地のような美しさ。
この辺りは群馬県内でも1、2位をあらそう限界集落の地域。
自然災害も多い山間の場所です。
やがて鬼石町に到着。
道の駅「上州おにし」で休憩。
廃校になった譲原小学校跡地に設立された道の駅。
ここも昔、何度も車中泊で利用した場所です。
鬼石もまた奥多野の商業中心地として栄えた市場町・宿場町。
古くからの石材の産地でした。三波石を利用した庭石業、造園業が地場産業になっていました。
そして本庄児玉ICから関越自動車道に乗って帰りました。
Ninjya 650はETCが標準装備なので、初めてのバイクETC体験でした。
高速走行では、風が強かったせいもあって、結構振動も大きかった。
でも、昔乗っていた250CCよりはずっと楽。
家に戻っても、しばらく腕が痺れていたものの、身体的には辛くない。
昼にバイクを返却して、自宅に戻りました。
久々に密度の濃い午前でした。
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