2017年12月03日
ぶらり、群馬県板倉町の電神社参道にある、なまず料理屋『小林屋』に行ってみた
今日は前々から興味があって食べて見たかった「なまず料理」を食べる為に、はるばる群馬県邑楽郡板倉町にある雷電神社に行ってきました。
実は今日行くお店は、お世話になっている日本酒ブロガーの丹醸さんが紹介されている記事を見て触発されたものでした。
それまでは「なまず料理」も「雷電神社」もまったく知らなかったのです。
板倉町は群馬県最東端に位置する人口1万5000人ほどの町ですが、最寄り駅は東武鉄道・伊勢佐木線の「館林駅」と同じく東武日光線の「板倉東洋大前駅」の2つです。
板倉町と隣の館林市の境に東北自動車道が縦貫して、館林ICがあります。
まあ、そんな場所です。
JR東北本線の栗橋駅から東武日光線に乗り継いで3駅目が板倉東洋大前駅。
しかし、東武日光線。1時間に2本ほどしか走っていません。
列車を待つ間には、特急列車がバンバン行き来していました。
普通列車よりも特急列車が多いダイヤです。
とくに東武鉄道の新型特急車両500系「リバティ」がバンバン走っていました。
今回初めて実車を見ました。
板倉東洋大前駅。
結構新しい駅です。
前後の駅が寂れた感のあるローカルな雰囲気の駅なのに、この駅は橋上型の近代的な駅でした。
実はこの駅、東武日光線で唯一の群馬県の駅なのです。
東洋大学板倉キャンパス誘致に伴い地元請願で設置された請願駅。
前後の駅は埼玉県と栃木県で、この場所に駅が無かったのも、周辺に人家が無かった事が窺えます。
それは現在の駅前周辺を見て感じます。
真新しい区画されたニュータウンが広がっています。
駅周辺の人口と駅利用客は近年かなり増えているとか。
さて、駅から雷神神社まではバスがある事は事前調査済みなのですが、バスの時刻表を見ると...
1時間に1本、あるか無いか。
土日休日は運休している時間帯もあって、ある意味数時間に1本程度の状況に愕然。
で、バス停のすぐ横に1台だけ客待ちをしていたタクシーに乗る事にしました。
駅から約4km。
板倉町役場前に参道入り口の門があり、ここから境内までは少し距離があるのですが、ここで降りる事にしました。
料金は約1,500円ほど。
タクシー代を節約する意味もありましたが、天気も良いし石門の写真を撮ってから少し歩こうかな?と。
料金支払い後に運転手さんから「もし帰りもよろしければこちらに電話下さい」と、タクシー会社のティッシュを頂きました。
秋の晴天の中を静かな田舎道をてくてく歩きます。
静かだ。
気持ちいい。
仕事の悩みもチョットだけ癒やされる。
それよりも、腹減った〜。
やがて参道は石畳に変わります。
最近整備されたようで、参道の両脇には植樹したばかりの様子。
鳥居をくぐります。
雷電神社の門前集落には2軒の食事処がありますが、お店はこの2軒だけ。
鳥居をくぐって雷電神社を正面に向かって右側のお店が「林屋」。
いかにも門前の食事処といった佇まい。
で、左手が今回の目的である「小林屋」です。
伝統的な佇まいの木造建築ですが、かなり大きい建物です。
「鯰」ナマズの看板。
建物の大きさに対して、店内は結構こぢんまりとしていました。
昭和レトロな食堂といった感じ。
日曜の昼時なのに、客は私一人だけ。
壁のメニュー。
お酒もチェック。
テーブルにある写真付きメニュー。
もちろん、注文する品は決まっています。
裏面は単品メニュー。
で、川魚料理のフルコースの「おすすめコース(川魚満喫コース)」を注文しました。
お店の方に「量が多いですが食べれますか?」と聞かれましたが、このために朝からお腹を空かして来たのですから。
合わせ、燗酒一合も注文。
260円と安い!!
お酒は茨城県境町にある萩原酒造の徳正宗のようです。
なんで他県のお酒なんでしょう。
隣の徳川家城下町の館林にはいくつもの酒蔵があるのですが。
お酒をちびりちびちとたしなみながら、料理を待ちます。
お酒と一緒に出てきたのは、クチボソの佃煮。
お酒の先付けでは無くてコースの一品。
コース料理、まず最初に出てきたのが「鯉の洗い」。
コリコリした食感と自家製酢味噌との相性抜群。
酒が進みます。
続いて本命のなまず料理「なまずの天ぷら」と「なまずのたたきあげ」。
そして「鯉こく」
酒の肴勢揃い!!
まず、初なまず。
肉厚のうなぎのようで、クセもなく柔らかくてホクホクして旨い!!
続いて「なまずのたたきあげ」。
ナマズの頭や骨を叩いて、にんじんやゴボウ・豆腐・小麦粉に玉子・味噌、紫蘇を混ぜ合わせて揚げたもの。
地元ではおやつとして食べられているそうです。
これが、モチモチしていてうまい!!
香ばしい衣の味は、そうあれ。
「ベビースター」の味です。
これは、おやつになりますわ。
そして、締め、というかメインディッシュのうな重。
小ぶりな鰻ですが、これがしっかりとした歯を押し返すような食感で、うまい!!
スーパーで売っている養殖の鰻とは違いますね。
(天然ものかは不明。地元産かな?)
すっかりお腹いっぱいになりました。
ごちそうさまでした。
これで、3,000円でおつりが来るのですから安い!!
店を出て、横に廻ると別の入り口が。
そう。「小林屋」は料理旅館でもあったのです。
ちなみに創業は江戸時代末期の天保7年(1863)です。
大塩平八郎の乱があった年ですね。
さて、お腹もいっぱいになったので雷電神社を参拝します。
雷電神社は関東一円に点在する雷電神社の総本宮だそうです。
総本宮だけあって、立派な彫刻が施されています。
御神木?は男根様?
続いて、神社裏手にある社務所へ。
ここには「じしんのなまずさん」が祀られています。
なでると地震を除けて自信が湧き出るとか。
専用のハンカチでなでると御利益があるそうです。
以前はハンカチ(500円)でしたが、今回訪れた時はタオル(300円)でした。
さて、
社務所前にもバス停があります。
時刻表をのぞいて見ると...
1日、たったの2便だけ。
仕方なく、板倉町役場まで歩きました。
で、時刻表を見ると、こちらは1時間に1本ほどでしたが、次ぎのバスが来るまで40分待ち。
自然と、今朝上着のポケットに入れたタクシー会社のティッシュに手が伸びました。
「迎車料金無料」いいね!!
そして電話。
役場の玄関にある板倉町のゆるキャラマスコット「いたくらん」。
プロフィールによると江戸時代に板倉沼で生まれ、タイムスリップしてきたらしい。
好きな食べ物は「きゅうり」らしい...。
実はこの板倉町はきゅうりの生産日本一らしい...。
性格は好奇心旺盛で色々なイベントや場所に行きたがるが、人見知りらしい...。
まあ、どうでも良いが、待つこと20分、やっとタクシーが来たので、来た道を戻りました。
ごちそうさまでした。と、言うよりは、お疲れさまでした。
小林屋
電話:0276-82-0032
住所:群馬県邑楽郡板倉町大字板倉2335
営業時間:9:30〜18:30(食事は11時から)
定休日:水曜日
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