人生で初めてのYAMAHAのバイクに乗りました。
当初はリッターバイクのYZF-R1(以下R1)を借りたかったのですが、あいにく予約がいっぱいで、代わりにこのYZF-R6(以下R6)が空いていました。
モデルチェンジしたばかりの最新型です。
ヴィジュアルがカッコイイではないですか。
即、予約しました。
いつものように前日の夕方にピックアップ。
バグスターのシートバッグを搭載して、早く寝ました。
翌日は4時に起床。5時に出発。
まだ、真っ暗。
遠くの空が薄明るいグラデーションに。
陽が日に日に短くなっていくのを感じます。
とりあえず、いつものルート。
川越街道を北上して「小江戸」川越で記念写真。
改めて見てR6は攻めのデザインですね。
顔つきはR1に似せていますが、細部でだいぶ違います。
細長い切れ目はLEDのポジションライト。
ヘッドライトはカウルの下に隠れています。
メーターまわりも、フル液晶になったR1とは違ってアナログ&デジタル併用。
R6は並列4気筒エンジンです。
タンク容量は17Lです。
R1タンクは「うわっ!でか!!」と思いましたが、R6は思ったよりコンパクトです。
裾が絞り込まれているので、運転中もタンクを感じさせません。
国内4社の中でヤマハのSSはシート高が850もあって日本人にはかなりキビシイことで知られています。
実際にショップで展示してあるR1に跨った時は、ギリギリ両足つま先で「やばい!!」と思いました。
しかし、今回のR6はシート形状とタンク形状によってそれが若干改善されているようです。
と、言うか。実際に乗ってみて、全然フツーでした。
もちろん車体を真っ直ぐに直立させると、つま先立ちになりますが。
190kgの軽い車体を少しだけ傾けるか、お尻の位置を横にずらすだけで、片足がペッタリ地面に着きます。
ちなみに私は身長が170cmです。
初めてのヤマハのバイクでしたが、実は高校時代にバイクに興味を持った時に最初に欲しかったのがヤマハのバイクでした。
しかし、その後はなぜか「男のカワサキ」派になっていきます。
ヤマハに持つイメージはあまり良くわかりませんでした。
バイク界の「トヨタ」と呼ばれる「優等生のホンダ」
車と同じく独自の個性で頑張る「スズキ」に対して「ヤマハ」のバイクとは...。
まず、丁寧な品質のバイクメーカーだという事は見て、乗ってわかりました。
全てがしっかりとしている。
ドイツ車みたいな作りだと思います。
優等生のホンダは車もそうでしたが、お金を掛けるところは掛けますが、掛けないところは掛けない。
性能に関係の無いところは、本当にシンプルで質素です。
でもヤマハはさすが楽器も作っているメーカー。
目に見える部分、手に触れる部分の作りは手を抜きません。
(ホンダが手を抜いていると言っている訳ではありませんよ)
細かな造形。所有欲をくすぐります。
スイッチ一つ取ってみてもそれを感じました。
タッチもしっかりとしています。
う〜ん。
やっぱり、こういう繊細なところはカワサキと違いますな。
最近主流となっているトラクションコントロールシステム。
R6は6段階の介入度。
R6にはシフトアップのみですが、クイックシフターも搭載しています。
僕は普段からクラッチを切らずにシフトアップしているのですが、
サクサクシフトアップが楽しいですね。
さて、いつものように川越から国道299号線に出て秩父を目指します。
しかし、このR6。
いろいろヤバイです。
【その1】排気音がヤバイ。
ノーマルなのに何だこの官能的な音は。
痺れます。
と、言うかアクセルを開きたくなります。
自制心が必要ですわ。
【その2】早くてヤバイ。
1速からの加速がヤバイです。
2速で100km/hまで気持ち良く引っ張れますが。
ギア比からしてレース仕様でしょう。
加速が半端無いです。
「グオォォォォォォォォォ・・・」
って感じです。
【その3】曲がらなくてヤバイ。
R6はコンパクトで軽いのに、今まで乗ったバイクの中で一番曲がりません。
いや、体重移動をしてバイクを傾けるとキレイに曲がってくれます。
だけどスピードを上げていくと、高いスキルを求められます。
R6に乗ると自分のスキルがわかります。
教えられます。
R6は曲がりませんが、直進安定性はスゴイの一言。
欧州車なみの安定性。
かっちりブレずに真っ直ぐ走ってくれます。
ああ、ヤマハのバイクなんだ〜。
攻めない走りをすれば、長距離ツーリングも楽かもしれません。
まあ、別の要素で疲れますけど。
最初は峠が辛かったけど、だんだん乗り慣れてくると言うことを聞いてくれて楽しいです。
群馬県の神流町に出てから、また峠を越えて小鹿野にぐるりと戻ってきました。
ぶらり、ツーリングですが、本当に今回はスポーツだな〜と感じます。
やっぱりR6は本当にスパルタンなバイクです。
アグレッシブなバイクです。
ピーキーなバイクです。
しかし「じゃじゃ馬」では決してありません。
当然ですが街乗りバイクではありません。
完全なレースの為のバイクです。
乗り手にそれなりの技量が求められます。
でも、市販のバイクです。
技量が無くても楽しめます。
かなり疲れるけど、楽しい。
ああ、これがヤマハクオリティーなのかな?
なんか、今回はすっかりヤマハファンになってしまった。
腕も、首も痛いけど。
楽しかった。
また乗りたい。
なんだ、この中毒性のあるバイクは。
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