2022年01月02日

ぶらり、2022年の新年と初日の出と初詣は北海道の釧路・根室へ行ってきた【後編】

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【2022年1月1日・元旦

新年明けましておめでとうございます!

さて、大晦日と初日の出と初詣を北海道の東端でやってみた旅は前編に続いて二日目です。

4時起床。

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4:15にホテルを出ます。(電子キー式なのでチェックアウトは無し)

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釧路駅を通り越して、前西側にある駐車場でタイムズカーをピックアップ。

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スズキの軽「ソリオ」でした。
当然ながらタイヤはスタッドレス。

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目指すは釧路国一宮「厳島神社」です。

駅前から厳島神社までは約3kmほどで、歩いても40分ほどですが、見知らぬ土地で雪道の中(歩道はアイスバーン状態)で冒険するには、時間がタイト過ぎたので車を使うことにしました。

また、当初は日本最東端に鎮座する根室・金比羅神社に参拝する計画もありましたが、列車ダイヤと時間の制約の為、今回は釧路の厳島神社に決めた経緯もあります。

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賽銭用の小銭を作る為、途中コンビニで朝食を少し購入。
(基本買い物や鉄道の乗車は交通系ICかクレジットカードなので、今回は初の現金使用)

思えば、釧路市内を車で走るのは20年ぶりかも知れません。

4:30くらいに厳島神社に到着。

太平洋を見下ろす知人岬の高台に鎮座する厳島神社は釧路国の一宮です。

駐車場の近くには展望台もあって、釧路の町が見晴らせました。

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釧路・厳島神社は幕末の文化2年(1805年)に漁業や航海の安全を祈願する為に広島の厳島神社から分霊を勧請されました。

市杵島姫命(イチキシマヒメ)が主祭神で、他に阿寒大神(アカンオオカミ)が金刀比羅大神、秋葉大神、稲荷大神、猿田彦大神、海津見大神の7柱を祀っています。

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今日は「茅の輪」があったので、3回くぐって厄落としをしました。

「茅の輪」は本来は夏。6月30日頃の「夏越の祓(なごしのはらえ)」で行われる儀式ですが、12月31日の年越の祓(としこしのはらえ)に行う神社もあるそうです。

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凜とした空気。

って言うか、気温はマイナス10度くらい。

手袋してても、指先が千切れそうな寒さです。

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初詣を終えて、釧路駅に戻ります。

時刻は4:50くらい。
改札はおろか、駅舎の入口も閉ざされていたので、一旦ホテルに戻ってコーヒーを頂きます。

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5:20ごろ改札を通って3番線に止まっている花咲線のキハ54系に乗り込む。

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キハ54系は6年前の釧路から網走間で乗車した釧網本線以来です。

5:35発・根室行きは快速「はなさき」。

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キハ54系の急行型で、古い特急の転換クロスシートが集団お見合い形式に換装されていました。

後で調べると0系新幹線のものらしいです。

シートと窓の配置があっておらず、中央部分は4人掛けのテーブル席でした。

まるで、秋田内陸縦貫鉄道や由利高原鉄道を彷彿させます。

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快速「はなさき」(3625D)は釧路駅を5:35に出発。

ちなみに花咲線とは北海道一長い鉄道路線「JR根室本線(滝川−根室)」のうち、釧路と根室を結ぶ135.4kmの区間の愛称です。

釧路を出て二駅目を過ぎると、人家の無い大自然の中を進みます。

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途中駅の周りには小さな集落が見られる程度。

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今年の初日の出は予定では6:50くらい。

今年は雲の無い晴天。

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日の出前のマジックアワーの時間帯も厳寒の地北海道の大自然が織りなす幻想的な風景。

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厚岸湖とそれにそそぐ別寒辺牛川は凍っていました。

ラムサール条約に登録されている別寒辺牛湿原もダイナミックな風景。


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まさに「早起きは三文の徳」のお値段以上です。

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厚岸をすぎると、線路周辺にエゾシカの姿が。

列車は独特の汽笛を話しながら大平原を疾走します。

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浜中町はなんと、「ルパン三世」の原作者、モンキー・パンチの故郷だった事を駅で知りました。

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浜中町を走行中に「初日の出」を拝みました。

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引き続き、雄大な大自然の中を駆け抜けます。

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風力発電所が見え、「落合」駅から進路を北に向けます。

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やがて市街地が見えてきます。

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「JR日本最東端」の駅は「根室」では無く、その一つ手前の「東根室」に到着。

ちなみに、「JR日本最南端の駅」もJR九州の指宿枕崎線の途中駅である「西大山」駅でした。

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8:00「根室」到着。

町を観光しない「乗り鉄」が多いのか(自分もその一人)駅到着のアナウンスは「折り返し乗車される方も一旦列車を降りて改札して下さい」との事。

で、写真を撮って改札を出ると...

まさかの、長蛇の列が!!元旦からですよ!!

30人近くいる。
急いで並ぶが、後ろにもどんどん列が。

「根室」駅の一日平均の乗車人数は170人弱らしいですから、1/4近くの乗客がこの時間に並んでいる?


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8:24根室発、釧路行き普通列車(5626D)。

辛うじてロングリートに座る事は出来たが、途中駅でもどんどん乗って来る。

通勤電車並みの混雑ぶりに、写真を撮る気も起きません。

まあ、日も昇って幻想的な景色でもないので、朝と違う風景を目にだけ焼き付けます。

なんか、気が付きましたが...
復路は普通列車だったが、やたらと徐行している。

また何か異常かと思ったが、どうも景勝地で徐行するらしい。

さすがは観光路線。

その度、初めて体験する急制動と衝撃と変な感覚。

そう、これまた北海道名物と言えるかどうか分かりませんが、エゾシカをはねました。

厚岸のあたりでも、またエゾシカをはねて急停車。

その旅にワンマン運転の運転手は列車を降りて、車両に異常が無いか調べた後、一人でエゾシカの亡骸を線路脇に移動して、再出発です。

本当に大変です。

それに、エゾシカも汽笛を鳴らしても逃げないのですな。

ちなみに、死骸は後に保線部の回収班が回収するそうです。

エゾシカをはねる度に、乗客がひいた鹿を一目見ようと、狭い混雑した車内を大移動。

自分もいっしょに移動しますが、あきらめて席へ。

そんなトラブルがありましたが、釧路駅には10ほどの遅延で11時すぎに到着。

次ぎの乗り継ぎは、札幌行き11:24発の「おおぞら6号」

指定席は満席だった為に自由席確保を目指して猛ダッシュするが、どうも雰囲気がおかしい。

自由席は2両だが、列が無い。

おお、昼食を買いだしに行けるぞ、と改札を出ると。

な、なんと。これからやって来る「おおぞら1号」が車両トラブルの為に遅れていて、さらに到着後に一旦車庫に引き上げて修理するとの事。

1時間以上発車は未定。

「あ、ありえん..!!?」

実は当初はもう、今日の北海道・東北新幹線の東京行き最終便で帰京する予定でしが、全てが瓦解していきます。

とりあえず、1本遅らせて、なんとか仙台までは行ける。

仙台の宿を探すも、万が一の事態を想定して予約までは取らず。

みどりの窓口で、キップを1本づつ遅らせて取り直します。

出発の目処が立たないながらも、少し早めにホームに出て自由席列に立ちます。
気温はまだ氷点下。指が千切れそうで、スマホをいじる事もできません。

やっとアナウンスが。

1時間以上遅れて「おおぞら6号」がやってきました。

来年に全車両配車となるらしい、高性能特急車両キハ283系。

デザインはキハ283系が一番カッコイイと思う。

そう言えば、往路にも感じたが、「スーパー北斗」や「スパーおおぞら」から「スーパー」が無くなっている。

やはり、2016年の「JR石勝線脱線炎上事故」以降、速さよりも安全を優先して最高速度を時速130キロから110キロに引き下げた事に関係しているらしい。

厳しい自然環境に加え、厳しい経営環境によって満足の行く車両整備が出来ない様子は、相次ぐ車両トラブルから想像できてしまった。

しかし、写真を撮る気力もありません。
なので、ずっと文章だけとなります。

(追記:スマホで撮った写真を追加しました)

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昨日は、新狩勝トンネルを抜けて新得駅にあたりでは、もうマジックアワーを一瞬に通り越して日没となり、帯広以降は真っ暗でほとんど何も見れず、ひたすら読書に浸っていましたが。

せっかく、わざわざ、冬の北国「北海道」まで来たのに、車窓に雪が無い...。

あとで地元出身の人に聞いた話では、北海道の道東地方は、北海道の中でも雪が少ない地方だそうです。

やはり、ロシア・日本海側から来る寒波が「北海道の背骨」と呼ばれる日高山脈でブロックされてしまうからでしょうか。

岩手県や山形県、さらに宮城県など東北地方でも、一部の地域で豪雪地帯の箇所と、降雪が少ない地域がありますね。

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って、言うか。

わざわざ、高い金と時間を掛けてやってきた、北海道でこれは無いではないか...。

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新狩勝トンネルを抜けてトマムエリアに辿りついて、ようやくこの「雪景色」であった。


さて、「特急おおぞら6号」は回復運転を試みるも、定刻よりも20分以上遅れている。

あちゃ〜、である。

これでは、1本ずらした「南千歳」からの特急「北斗18号」にも間に合わないでは無いか。

その後の「北斗20号」では、北海道の脱出も厳しいかも。

仙台に宿を予約しないで正解だった。

もう、なんとでもなれの気分。

さすがに、20分も遅れていると接続を待っていてはくれいないだろう。

果たして、南千歳駅には「北斗」の姿は無い。

急いでみどりの窓口で、次発の「北斗20号」及び、それに接続する「新幹線」の変更を行わなければ。

が、すでに1つしか無いみどりの窓口には長蛇の列。

また、駅には人があふれ殺気だった雰囲気に、さまざまなアナウンスが鳴り響いていた。

どうも、大雪の影響で千歳空港からの発着便が遅れか運休になっているらしい。
これからさらにパニックになるか!!

が、その間にあるアナウンスを耳にする。

「函館方面へのお客様は急いでホームへ」
「な、何!!」

急いでホームに降りると、そこには当初乗る予定だった「北斗18号」の姿が。

どうやら北斗も雪の影響で20分ほど遅れていたらしかった。

なんと言う幸運!!

が、車内は指定席車両も含め、とにかく行き場を無くした乗客が藁をもすがる勢いでギュウギュウ詰め状態だった。

予約していた自分の席にすらたどり着けない...

が、僕の姿から予見した乗客の方々の協力によって、なんとか席までたどり着く事ができました。

人の優しさを元旦から感じました。

ここに来て北海道にも吹雪がやってきたか。

すでに車窓は真っ暗。

「北斗18号」は定刻通りの予定でしたが、5分ほど遅れて新函館北斗駅に到着。

接続する東北新幹線「はやぶさ96号」は乗り換えを待っていてくれた。

乗り換え客の時間ロスを防ぐため、改札はフリー開放。

それでも、定刻を5分ほど遅れて新函館北斗駅を出発。

終点の仙台まで行かずに、途中の盛岡で一泊する事にしました。

それでも到着は22時すぎ。

ネットでホテルを調べて予約完了。

ハードな2日間でした。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

おつかれさまでした。




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