2009年09月12日

ぶらり、サイクリングヤマト便について考えてみた

輪行とは違って、いっそう自転車を郵送で送ってしまおう、というものもある。

しかし実際のところ、自転車を持ち込みで運んでくれる宅配業者は少ないらしい。
自転車通販の業者契約者はのぞいて。

送るとしても、タンスや冷蔵庫のような大型家具的な扱いなので、宅配便ではなく、「ちいさな引越便」扱いだから、料金はべらぼうに高い。

もっとも、ママチャリでは無いのでスポーツ車ならば、細かく分解して輪行袋に納めれば、そこそこのサイズ換算で運べなくもない。
が、自転車だとわかると運送自体を断る業者は多い。
一般的に運送が可能な業者は「ヤマト運輸」と「日本通運」で、「佐川急便」も梱包しだいでは対応してくれるとの事。

で、いろいろ調べると「サイクリングヤマト便」なるものがある事が分かった。
サービスの内容は、自転車を「分解・輪行袋」に入れた場合の送料が、ヤマト便(宅急便では無いので注意)の60kgサイズが適用される事。

しかし、2008年4月からこのサービスの利用は日本サイクリング協会(以下JCA)の会員でないと受けられなくなってしまった。
年会費は4,000円である。さらに少し面倒くさい。

ctag_image.jpg

東京発の各地域別の送料をざっと見てみると以下のようになる。もちろん片道ですので往復だと倍の支出となります。当然ですが。

<東京発>  ※また地域では一番高い都道府県の料金を表示。
北海道----3,930円
青森------2,520円
福島------1,890円
新潟------1,680円
北陸------2,310円
名古屋----2,200円
大坂------2,520円
広島------2,800円
九州------2,800円
四国------3,250円
沖縄------6,800円

これに保険をかける場合、10円/1万円ですから30万円の保険なら300円が追加されます。
しかし、これだけではありません。

冒頭で書いたように、まず日本サイクリング協会に入らなければなりません。(年会費4,000円)
そして、ここから「サイクリングタグ」を発行してもらいます。これは何度でも利用できるので、毎回購入する必要はありません。

〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-3 日本自転車会館3号館
(財)日本サイクリング協会「サイクリングタッグ申込係」

へ現金書留にて1,000円を郵送か、直接出向いて買うこともできます。

<注意点>
・ヤマト運輸の営業所への持ち込みが必要。酒屋、コンビニエンスストアなどの取扱代理店では受け付けていない。電話での引取には来てくれるらしい。

・分解して輪行袋に入れますが、「サイクリングヤマト便」とはあるものの、特に自転車として格段の取扱いをしてくれるわけで無いようなので、しっかりとした(Yahooオークションで送るレベルの)梱包・養生が必要。

・ただし、あくまでも「輪行袋」。自転車専用ハードケースやダンボールなどの箱では適用されない。なんでやねん。中身が本当に自転車か分からないからか?

・宅配日数が2〜3日もしくはそれ以上かかるので、余裕を持った発送を。

・最後にこれが一番問題。「サイクリングヤマト便」はヤマト運輸の公式HPにも見あたらないし、営業所の職員の大半もその存在すら知らないらしい。よって一悶着を覚悟しなければならないとか。

で、ヤマト運輸のお客様サービスセンター【03-3541-3411】を控えておいてほしいとの事。つまり、営業所で「そんなサービスは無い」とか言われたら、「ここへ電話して見ろ」という事なのだ。

なんというサービスか。スキー宅急便やゴルフ宅急便のような手軽なサービスにはならないものか。あれだって結構嵩張るし、重さもある。まあ、みなロードレーサーのようには行かないと思うが、ぜひとも一考してもらいたい。

いずれにしても運送で送る場合は普通の薄い輪行袋は避けたほうが無難である。旅先で事故り、破損した自転車を自宅へ送り返すような緊急時では仕方がないが、それでも営業所でパッキンやダンボールで養生したほうが良い。

やっぱりオーストリッチの「トラベルバック OS-500 」あたりがベストチョイスでしょうか。
os500-01.jpg

オーストリッチ トラベルバック OS-500


畳んだ場合の携帯性はこの際関係ありません、クッションが入っているので海外への航空便にも対応。(念には念をいれて中身もしっかり保護しましょう)

ちなみに、こういうケースもあります。TNIパネルガードバイクケース」
中身がダンプラでしっかりと形を保持します。骨格のダンプラも折り畳みができます。見た目は袋ですが、これで対応してくれると尚のこと安心なのですが。適応外でしょうか?
tnipanelbikecase_1.jpg


【TNI□ティーエヌアイ】 パネルバイクガードケース


まあ、自転車など特にスポーツ車の高額なものは重さも精々10kgからMTBでも15kgでしょう。コンパクトにすれば普通の運送方法でもいけなくはありません。「サイクルヤマト便」が特に丁寧に扱われるわけではないのですから。

いずれにしても、本州内で往復6〜7,000円弱。これに高速バスを組み合わせるか、優雅に新幹線で移動するか。まあ、一つの方法ではありますね。





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この記事へのコメント
こんなのもあるのですか
でもちょっと高いな往復いるので
これの倍ですよね。
どんな扱いされてどうなるかもちょっと
心配だしね。
Posted by 西山遊野 at 2009年09月12日 22:38
まあ、自転車に撮影機材、地図・書籍資料・パソコン、着替えなど一連の荷物を持って行く事を考えると。

上記のものこそ、宅急便で送ればいいのですが、そのうち手ぶらで移動したくなってくるかも。

Posted by 太泉八雲 at 2009年09月13日 06:36
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