2010年08月18日

18キップでぐるり、紀伊半島・2日目

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翌日の紀伊田辺始発・新宮行きは6:24とちょっと遅い時間であった。

昨日宿泊したネットカフェの料金体系の関係から5時にチェックアウト(?)田辺の町中を1時間ばかし散策してから列車に乗り込む。

列車は105系の貫通型。かなりリニューアルの手が加えられ、車内は新車に近いアコモ(しつらえ)である。

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田辺を定刻に出発した列車は、約2時間半後の9:08に新宮に到着するが、途中にある古い町並みを訪問するために途中下車する。

おそらく南紀でもっとも古い町並みの密度が濃い港町・旧日置町。

しかし、市街地は駅から3kmほど離れている。日置は日置川の河口に発展した港町で、廻船の寄港地と木材の主産地として往時は活況を極めた港町であり、今なお白壁の商家が数多く軒を連ねている。

しかし、紀勢本線は町から離れた山間部を走る。駅もここにある。
早朝のしかも休日のこの時間にバスは無く、タクシーも駅前にあるものの「本日はお休み」モードをかましている。

仕方が無く、町まで歩く事に。メタボ解消にも良いだろう。しかし、今朝の南紀はかなり空気が重たかった。亜熱帯クラスの湿度である。

滝のように吹き出す汗。太陽はまだ横殴りだが、この重たい空気の中の見知らぬ土地の3kmは思いの外、遠かった。

日置の町並みの散策を終え、往復6kmを歩いて駅へもどる。
さすがに、この時間帯には市街と駅を結ぶバスは動いているものの、時間が組み合わない。

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関西のJRの冷房はかなりガンガンである。首都圏では弱冷房が主流になりつつあるが、極めて冷えが良い。

温度調整が出来ず、乗車人数が少ないせいもあるかも知れない。これで首都圏のような乗車率120%以上という違法に近いようなラッシュでは丁度良いどころか、逆にパワー不足であるかもしれないが、少なくとも、今この場所に限っていえば「寒すぎる」

とこに、汗で濡れたシャツにはかなりキツイ。若かりし頃は最高に天国の気分だったかも知れないが、今は確実に風邪を引く。

駅で、列車を待つ間に汗で濡れまくったシャツをトイレの洗面所で洗い、しぼって天日にさらす。

今回の誤算は着替えを甘く見ていた事。数少ない替えのシャツに寝間着として持参した作務衣を羽織って、シャツが乾くのを待った。

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ああ、はるばる紀伊半島に来たんだと実感するのは、こういった海岸線が目の前に広がった時。

しかし、ローカル線とは言え、電化されている路線を走るのはやはり物足りなさが残る。

かつては、車で何度も行き来した道を列車の車窓から眺めるのは、どこか懐かしく、そして新しい。さらに楽である。

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列車は10:40に新宮へ到着。接続は良く12分後の10:52発多気行き。

ここからは気動車。今回待っていたのはキハ40系。Good,JoB!!

普段はこれ以外に旅情感の薄いキハ11系が主力だったりする。

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もっとも、今回は終点までこの列車に乗り続ける訳ではなかった。途中の熊野市駅で下車して、古い町並みを訪れるのである。

熊野駅前から少し北東へ歩いた本木町は熊野街道が通る港町。

町並みの散策は30分とかからず、先へ進む為の列車までは1時間近くあった。

すでに時刻は昼をまわり、ちょうど昼食どきだったかが、熊野市駅前にはローカルなコンビニと1軒の中華料理屋を除いて、お盆休みに入っていた。

この唯一の中華料理店が、そりゃもうえらい繁盛で、20分近く待つことに。その間に、この店がいかにリーズナブルでかつボリューム満点な店である事に気がつくのである。

炎天下の中、席が空くのを待ち続けていた為に、もう理性の限界。思わず、禁じ手の「生」を注文。いっしょに豚ニラ定食。これはうまかった。

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胃も心も満たされて駅へと向かう。実はこの時間帯に普通列車の接続は無い。よって別料金で特急を使う。特急で一駅先の尾鷲まで。

ある意味、贅沢でかつ良い気分転換である。しかし・・・・やってきた列車の自由席は、立ち席で溢れる混雑ぶりだった。

まあ、一駅先だから我慢のしようがあったが・・・。

ちなみに、尾鷲の町を散策した後も、普通列車の接続は無く、再び特急列車に。思わず18キップの元が取れているのか心配になるも、いらぬ気苦労であったようだ。

時刻表を眺めていると、多気駅から先、2本列車を遅らせば名古屋までびゅっと走る「快速みえ」を発見。

本日最後の長乗車は確実に席に着きたいと、510円を奮発して指定席券を取った。
しかも特急列車も先ほどの警戒から指定席に。

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やってきた特急列車は、10両編成で自由席は1両のみ。しかし、先ほどとは違って、自由席は空席が目立った。

読みを誤った事を悔やみながらも、ガラガラの指定席車両へと乗り込んでいった。

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「ワイドビュー」を冠する事あって、気動車特急キハ85系は快適であり、車窓は最高であった。

折角奮発した指定席特急料金と気持ちの良い車窓で、思わず眠ってしまい、気がついたら降車駅の多気に。

多気駅は紀勢本線と参宮線の合流する要衝駅であるが、駅の目の前には水田が広がるのどかな場所であり、こころが洗われる感じだった。

やってきた「快速みえ」はキハ75形の2両編成。2両目が指定席車両だったが、車両の半分のみが指定席。

確実に着席できる以外に、それ以上の有り難みは無かった。

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しかし、快速列車は快適だった。さすがヨーダンパー付きのボルスタレス台車である。

が、この快速列車は途中ショートカットの為に、他社である伊勢鉄道の路線を通る。ゆえに予想外の490円を追加で払うことに。

それでも、当初普通列車で予定していた時刻よりも2時間早く名古屋に到着。まだ日没前であった。

ゲリラ豪雨で中央本線は運休。本日は駅前のネットカフェで一泊して、明日はのんびりと中央本線で帰路に着く予定だ。

おわり。



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