2010年10月18日
ぶらり、甲州へ。石和健康ランドへの旅・その弐
さてさて、甲州街道・小原宿の取材を終え、駅前の「かどや食堂」で腹ごしらえした後、甲府方面行きの下り列車を待った。
そして不安は的中・・・。
さすがに、休日の正午ともなれば、やってきた中央本線の車両は8両編成ながらも、満席状態だった。
おいおいおい・・・先は長いのに〜。
って、みなさんどこまで乗っていくのだろう。
大月あたりで下りてくれればGood!なのだけど・・・と自転車を担いで車内を物色。
おおお、とりあえずロングシートの一部に座ることはできた。
足下に輪行袋に入れたFrettaを抱えて。肩身がせまい。
そして列車が大月に着くと、乗客の30%ほどであろうか?がどっと下車していった。
大正解!!車内は幾分か空いたが、ボックス席を陣取れる状況ではやはりなかった。
しょうがなく持参した小説を読んでいたが、いつの間にか、うたた寝をして、気がつくと笹子トンネルの中。
トンネルを抜けるとそこはすでに甲州であった。
甲斐大和駅を出た後、遠くに中央自動車道の高架が見え、再び長い大日影トンネルを抜けて「勝沼ぶどう郷駅」に到着。
勝沼市街を遠く高台から見下ろす駅である。
前々から一度この駅で降りたいと思っていた。
甲府盆地を見下ろし、遠くかなたには南アルプス山系をのぞむ。
ここから塩山まで高低差200mを一気に駆け下る。
18インチのFrettaで、最高時速は50キロを超えた。
一瞬「死」をも覚悟したが、
きもちえ〜ッ・・・・・!!
途中、道を間違え少し遠回りしたが、塩山駅まえに到着。
そこから最寄りの田辺酒造を目指す。
田辺酒造を営む田辺家は衆議院議員や国務長官など、数代に渡って国政に携わり、県政にも影響力をもった人材を輩出し続けた旧家である。
酒蔵も立派な佇まいであったが、どうやら近年に県内に誕生した新しい総合醸造会社にその生産を移譲したようである。
目の前には、白壁の立派な佇まいの土蔵や商家、古民家を残す「甲斐ワイナリー」があった。
ここから西へ約3.5kmの場所にある、山梨県下で最も小さな酒蔵と言われる養老酒造をめざす。
大鳥居を潜ると、そこは窪八幡神社の神領の様相を漂わせる集落があった。
山梨市北地区、古くは八幡北と呼ばれたこの地は、その名のとおり窪八幡神社の門前集落として発展し、その後笛吹川対岸からこちら側に新設された青梅街道・秩父往還の新道筋に面する町としても栄えたようだ。
窪八幡神社の斜め向かいに建つ「養老酒造」もまた、重厚な佇まいの歴史を感じさせる酒蔵であった。
広々とした酒蔵スペースを持て余す、昨今の蔵では、その一部をイベントスペースとして貸し出すケースが多いのだが、この小さな酒蔵も例外ではなかった。
また、夜には完全予約制の日本酒を中心としたディナーも行っている。
聞く話しによると、相当いいらしい。
酒蔵をあとに、秩父往還こと国道140号線を南西に走り、石和温泉の先にある「石和健康ランド」に到着。
誕生日月に送られてきた無料招待券を利用するためである。
深夜料金の1050円は別であるけど。
ここである事に気がつく。
鍵を忘れてしまった・・・・。
駐輪場は非常に目立つところにポツンとある。
「多分、大丈夫だろう・・・」
と、一瞬思ったものの、やはり不安があったので、フロントに相談すると。快く預かってくれたのです。
もちろん、折り畳んで輪行袋に入れた状態ですが。
ひとっ風呂あびて、当然湯上がりビールで一日を締める。
そして、昨今有名となった、ご当地B級グルメで優勝した甲州名物の「とりもつ煮」がここでも看板メニューとなっていた。
醤油と砂糖からなる、濃厚な味であったが、酒の肴、特にビールにはとても合った。
しかも、とりもつ煮とビールのセットキャンペーン中。
そして、たまたまこの日、別のキャンペーンで、食べ放題だった蕎麦で締めた。ご飯や天ぷらの盛り合わせもついて、4段の蕎麦は十分に腹を満たして、お変わりなどとてもできなかった。
すっかりお腹も酔いも満たされ、仮眠室で爆睡。
夜中に目が覚め、風呂に入って、また軽く飲んで床につく。
翌朝は日が出る前の早朝に健康ランドを出発して、中央本線にゆられて家路へとついた。
おしまい。
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