「日本酒をロックで・・・」
まえまえから、その飲み方は知っていたし、酒蔵でもオススメの飲み方として提案していたりもしたが、どうも抵抗があった。
蒸留酒ならいざ知らず、醸造酒をロックなんて。
まあ、最近はビールの氷割りやがち割りジョッキワインなども、居酒屋などで目にすることがあるが・・・。
日本酒は世界の醸造酒の中でも、最もアルコール度数の高い飲み物である事は知られています。
ビール5度前後、ワイン14度前後、そして日本酒は20度前後であって、まあ飲みやすさと税制上の関係で15度前後に加水割りをされています。
加水前の20度前後の状態の酒を「原酒」といいます。
これが、結構濃くてキツイ面もありますが、この辺は好みの問題ですね。
最近は「無濾過原酒・特に生酒」が巷でのブームのようですが。
先日、山梨のとある小さな酒蔵で買った地酒もまた原酒でした。
これが、原酒らしいパンチがきいた辛口のお酒でして、どちらかと言うと甘口系が好きな私にはちょっと好みの方向が違った。
”クセ”のある個性的なお酒が好きな私でも、このお酒のクセはちょっとベクトルが違ったりしていて、思い入れのある酒蔵だっただけに、このお酒は嫌いになるのが、ひどくいたたまれなかった。
で、ふと思ってロックにしてみました。
結論は・・・
これ・・・いいんじゃね。
いや〜。うまいっすよ。いいっすよ。
もちろん、氷が溶けることによってアルコール度数は薄まりますよ。
でも、決して味が「ゆるむ」といったような懸念はありません。
刺激の強かった原酒も、舌にやさしくなりました。
ストレートでは旨みがあまり感じなかったものが、ほのかな甘みが姿をあらわします。
なにより、「グビグビ」飲んでしまうところが、チビチビと、熱燗のそれよりもゆっくりとしたスピードで楽しむ事ができます。
ああ、これはもしかして、私が求めていた飲み方では・・・。
もちろん、どんなお酒でも合うとは限りません。はい。
素材の素性が大切です。
最近ちょっと、この親サイトのブログらしくなってきましたが、
次回はまた自転車ネタです。
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