2010年12月30日

ぶらり、2010-2011年末年始の旅その弐・奈良から大阪へ(2)

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昨日の天気予報では、近畿地方は雨。

正確には、昼から60%の降水確率。

しかし、輪行と古い町並み取材の旅・二日目にしてめげるわけにはいかない。

昨今の天気予報の正解率の低さを信じて、まだ太陽が昇る前の早朝に宿を出ます。奈良も盆地ですが、思ったほどの寒さではありませんでした。まあ、それなりの装備はしていますが...

今日は、大阪市中心部の非戦災地区を廻ります。

残っている建物は、おそらく大正以降から昭和初期のもので、伝統的な江戸時代型の商家や、町家ではないと思います。まあ、「都市型」郷愁感が残る昭和の風景といったところでしょうかね。

出発はJR線ではなく、近鉄奈良駅からの近鉄線。阪神電鉄相互乗り入れ直通の西宮行きです。

地下にある近鉄奈良駅を出た列車は、すぐに地上に出てから、壮大な復元プロジェクトが進む平城京の中を突っ走っていきます。

この区間もいずれは地下化されるのでしょうかね。と、言うかそう願いたいものです。まさか、高架にはしないでしょう。

信仰の登山口「生駒」からは、生駒山系を貫く長い生駒トンネルを抜けます。そしてトンネルの先にはまさに大都会・大阪の光景が幻想的に広がっていました。

「トンネルを抜けると...そこは雪国だった」というのは川端康成の小説ですが、このシーンに関していえばまさに、「トンネルを抜けると、そこは別の惑星だった」的な衝撃と感動でした。

列車はゆるやかな曲線を描きながら勾配を下り、大阪圏へと”着陸”していきます。

やがて「大阪のコリアタウン」鶴橋を過ぎると再び地下へ。相互乗り入れの新線です。大阪市中心部をぐるりと周回して、此花区の西九条駅に到着。ここからFrettaで隣りの福島区の非戦災地区を目指します。

曇天ですが、撮影には最高のシチュエーション。

そこで目にしたのは重厚な装飾が施された、いかにも”大阪らしい”商家や町家風景。野田、海老江、吉野、玉川、福島地区。まさかの風景の連続に驚嘆しました。目の前に林立する近代的な高層ビル群のすぐ足もとに、非戦災地区が、ある意味で非開発(発展)地区として、これほどまでの姿で残っているとは...。大阪の下町ですね。

収穫!!。

そのうち、本家サイトに掲載していきます。

町並みを追っていると、知らず知らずの内に大阪駅のすぐ近くに来ていました。雲行きが怪しくなってきましたが、このまま取材旅を続行します。

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JR大阪駅の裏側、阪急梅田駅から、あのマルーン色で知られる阪急電車に乗ります。

初です。鉄分上昇です。感動です。

ステンレスorアルミボディにカラーラインテープ全盛の時代に、鋼製車体(実はアルミ製だったり...)に全塗装にこだわる、さすが関西私鉄の雄。

レール幅も新幹線と同じ標準軌です。(まあ、関西の私鉄の多くはみなこれですけど)

ヨーロッパの鉄道終着駅らしい、頭端型のホーム。実は関西ではあまり珍しくはありませんが、これもちょっと異国に来たような錯覚に。

さて、列車に乗り込むと、これまた阪急電鉄の特徴であります「木目調の化粧版とゴールデンオリーブ色のシート」です。

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次の目的地は大阪市の外れの「箕面」です。企業の保養所や別荘地であり、近年は高級住宅街として発展し続けている街(らしい)。

昨日乗った近鉄線では単線が多かったのですが、この箕面線は立派な複線でした。

それも、何を隠そう、この支線が阪急発祥の地であったのですね。

石橋駅から箕面駅まではあっという間です。列車も複線を幹線のように豪快に加速して駆け抜けていきました。しかも、レール規格も幹線並みに高いのでしょうね、乗り心地も特急レベルです。

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駅前は、ちょと寂れた観光地の様相。お土産屋が立ち並ぶ参道沿いをFrettaで駆け上がります。予想に反して当初の目的地であった山荘エリアはすぐで、撮影はすんなりと終えたものの、多くの観光客はその奥に潜める箕面滝を目指していました。徒歩で。

古くは修験道の地でもある箕面の山中には景勝以外にも古刹なども残されています。ここで引き返したら、単なる町並みウォ−カーで終わり、今まで数々の旅での後悔を繰り返すことになります。よって今回は最後の滝を臨むべく急峻な山道を登っていきます。案内表示では2kmほどですが、山道ですので....

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死ぬ思いで、箕面滝へ到着。気温は急激に下がっていましたが、こちらは汗だくです。

ATLAS ASG-CM21に加わった新機能。勾配計が示す表示は最大で18度。

どういう内臓センサーで計測しているのか分かりませんが、実走よりもあきらかに1テンポから、いや3テンポほど遅れて数値が変化します。

まあ、ATLAS ASG-CM21本体の装着自体、視認性を優先してちょっと斜めに装着しています。

これで、勾配が出ていたら大変ですが、そこは優れもの。ちゃんと平地では勾配率0です。

おそらく、前後の数値変化を計算して勾配率を表示しているのでしょう。

その計測と計算のタイムラグが実際に現れているのですね。

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本当に林道のような参道でしたが、京都の鞍馬や貴船の時に比べたら、なんて事はありません。

滝が目に入った時は、感慨深かったものの、まあ...写真のような感じです。

この滝をめざして、必至で山道を歩いて行くる人々を見てきたので、すこし多く時間を割いて眺めていましたが...

まあ、目的を終えたので、今度はひたすら寒風に刻まれながら山を下ります。

いや〜気持ち良いと、寒い、と怖いがミックスされて、山道をひたすら下ります。

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次に、北摂の酒どころ(だった)池田を目指します。距離で約5kmほど。おそらく箕面からはひたすら下り道だと思ったのですが、これが大誤算。

アップダウンが連続し、その比率では上りが多い。

涙をおさえて、ハートブレイクな坂の連続の後半は、ひたすらに急峻な坂道で、これまた寒風に切り刻まれながら池田市中心市街へと降下していきます。
坂が終わったあたりで、巨大な酒蔵らしき建物を発見。これぞ池田の銘酒(と、いいつつも地元でもなかなか手に入らない)「呉春」の酒蔵です。

こんなに簡単に見つかるとは思いもよりませんでしたが、はるか昔の池田には実に38軒もの酒蔵があったというから驚きです。(現在は2軒、うち1軒は委託醸造)

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で、ここで一気に雨模様となってしまったのです。撮影を途中でやめるわけにもいきませんので、雨のなか出来るだけ周辺を散策して古い建物を撮影しました。
でも、限界です。

冬の雨です。体もすっかりと冷え切り、普段は避けて通っていた商店街のアーケードをこれほどにも、ありがたく思った事はありませんでした。

そして、駅でFrettaを畳んで、宿のある奈良へと帰る事にしました。時刻はまだ正午過ぎでしたが。

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途中で遅い昼食をとって、宿に着いたのは15時すぎ。雨も止んでしまったのですが、もうすっかり気力・体力も無い状態。

でも、せっかくなので宿の近くにある酒蔵「春鹿」の今西清兵衛商店に、ぶらりと立ち寄りました。もう何度も訪れている酒蔵ですが、新商品もあっていろいろ試飲させてもらいましたが、結局買ったのはオーソドックスでいながらハイレベルな晩酌向けのお酒「極味」でした。

そう、なぜなら今回の旅から、酒器つまりは”徳利とお猪口”を持ち込んで、ゲストハウス内での晩酌に熱燗を楽しんでいるからなのです。そう、このブログを書いているときも、うまい酒を片手に書き込んいたりします。

本日の走行距離は約26kmほど。
消費カロリーは750kalほどでした。



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この記事へのコメント
近鉄で奈良から大阪への近鉄の車窓から見られた描写が
新鮮な感じがしました。
それにしても輪行だと時間が有効に使えて有意義な一日を送られたようですね。
マイ酒器でお好きなお酒を飲みながらの記事だけに文章がいつも以上に滑らかですね。^^
明日以降もお気をつけて楽しんでくださいね。
Posted by タカやん at 2010年12月30日 23:57
大阪西北部の散策はレンタカーを借りようかと思いましたが、以外に思ったよりもコンパクトで半日で廻れてしまいました。

良いながら書いていたので、駄文が多くお恥ずかし限りです。

今日、奈良を出ますが奈良をほとんど観光していないのが惜しまれます。「奈良町」は何度も来ていますが、滞在しているといろいろ違った風景が見えてきますね。これはまた来ないといけないです。
Posted by 太泉八雲 at 2010年12月31日 07:36
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