2011年01月28日

ORi Bike M10を徹底解剖!その参・可変機構とボディ剛性

M10&Fretta_03.jpg

さて、いきなり我がFretta(Bd-1)とORiBike M10のツーショットです。

今回はこの2台を比べて見ようと思います。

片や高級スポーツ折り畳み自転車の先駆者であり、片や最後発で後を追う新参者。

なぜこの2台を比較するか。

それは、わたしがこの2台しか持っていないからです。実に簡単な事ですね。戦略的な意図など何もありませんが、しかし実に良く似た2台の対比は面白いと(勝手に)思っています。

独国Bd-1と英国Bromptonの良いところを融合した(ような)英国生まれのORiBike(オリバイク)を最初に見たとき、どこかの国がコピーしたパチモンかと思いましたが、とんでもない。

良い意味でトンデモナイ自転車でした。これは明らかに上を行きますゾ。

「ブレーキが重い」といったようなウィークポイントもありますが、乗った瞬間に感じた事。そして我が家にやってきて、試乗の時には走る事の無かった起伏のある坂道などのエリアを走って感じたこと。

それは、このORiBikeという自転車の剛性の高さでした。

分割&変形を感じさせないボディの一体感は、運転者の身体とも一体化していきます。

急勾配の坂道のカーブで、これほど不安を一切感じさせる事のない小径車があったでしょうか?

「効かない」と揶揄されるブレーキも、全く効かない訳ではありません。ジワ〜と確実に効いていきます。逆にいうと、どんなに強く急ブレーキをかけてもタイヤがロックする事が無い。タイヤロックの先にはアクロバティックな転倒が待っているのですから、そういう意味でもより一層の安心感につながっていきます。

M10zoom4_01.jpg

折り畳み自転車にして、これほどの高剛性を実現しているのが、ORiBikeの最大の売り(だと思う)である、航空機の安全ベルトからアイデアを得たというセーフロッキングシステム。

「IRC」と略されるインスタント・リバウンド・キャッチ(Instant Rebound Catch)にあります。

これはスゴイですね。特許ものですよ。

M10zoom4_03.jpg

まるで重火器の機構のような重厚で強度なロッキングシステム。しかもロックの際の動きは「一発」です。

分割可動部分が一瞬にしてガチンッ!!とロックされるのです。

これがORiBikeの2番目の売りである「素早い変形」です。可変モビルアーマー(Byガンダム)を彷彿させます。男心をくすぐりますね〜。

写真はハンドル部分のIRC機構です。走行中に最も負荷の架かる部分であり、操作に影響する部分です。

Fretta_nega_04.jpg

ここが、Bd-1だと、上の写真になります。かみ合った「クサビ」をレバーのテコの原理で押さえつけるだけです。ロックもされないので、走行中に何かの拍子にレバーが外れると空中分解サーカスです。

接合部分の接触面積も見た目よりも少なく、わずかな摩擦係数に頼っている代物です。組み立てる時もレバーの操作が1アクション必要になります。これでも、初代BD-1に比べると非常に感動的な改良で、剛性もだいぶ上がったのですが、基本的な設計思想はそのままでした。

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続いて、フロントフォークの分割&結合方法です。ORiBikeは厳密に言うと2つのフロントフォークを持っています。外側に見えるメイン(主)のフォークと、その内側にあるホイールを支持する為のサブ(副)フォークです。よりコンパクトな折り畳みを実現する為に、Bd-1もORiBikeもフロントホイールを「取り外す事なく」折り畳むアイデアは同じです。もっともこのアイデアの先駆者はBD-1です。

ORiBikeは内側にサブのフォークを内臓する事によって、BD-1と同じ前輪をボディ側に格納する方法をとりながらも、展開時には独自機構を持ったクイックレリーズレバーで固定し、内外のフロントフォークと一体化します。折り畳み時は少しコツが入りますが、展開時にはこれも一発で結合されます。(最後にレバーは締めますが)

Fretta_nega_03.jpg

一方、Bd-1は...フロントショックを担うスプリングを、この小さなわずか5mmにも満たない小さな「ツメ」で引っかけるだけです。最初は感動ものでしたが、よくよく見ると運転者の命がこの小さな「一点」に架かっているのですね。スプリングをサードパーティ製にすると、ロックそのものが甘い場合もあります。

しかも、フロントフォークとハンドル操作を行うヘッドチューブとの接合部分がフニャフニャのスプリングですから、「剛性」も何もあったものではありません。

Fretta_nega_05.jpg

これは、後ろの接合部分においても同じです。Bd-1は分割されるシートステー部分とボディフレームのロック機構が、これまたわずか6mm程度のボルトの頭しかないのです。しかもロックする相手は「樹脂」です。樹脂のへら!!しかも、片側だけ!!

ここはBd-1で唯一「自動ロック」を可能にしている部分です。ボルトの頭で跳ねてロッキングするために、樹脂部分は”しなる”事が求められます。しかもこの樹脂レバー、2本のボルトで固定されているだけです。使用しているとここが緩んでくるのですね。緩むと一瞬で空中分解です。う〜ん。(もっとも長年乗ってきて、そんな事はほとんど無かったですが)

写真に見えるリアスプリング(サイクルハウスしぶやオリジナル)は実際のノーマルではエラストマーですが、これはほとんど飾りに近いものです。衝撃吸収性は無いかわりに、ペダリングをロスしてくれます。

M10zoom4_02.jpg

ORiBikeはこの部分もIRC・インスタント・リバウンドキャッチです。写真をみておわかりのとおり、無骨な「ツメ」が鉄道の連結器のようにかみ合ってロックするのです。ガチンッ!!と。

ロックは一瞬。しかもこのシステムによって3つに分割された車体が1つの「構造体」となるのですね〜。

それは自転車の基本である走りに大きく影響します。自転車で走っていると、実は想像以上に大きな力や応力がボディや各部に押し架かっているのです。いうなれば「ねじれ」ですね。Bd-1はある意味でこのねじれが野放しになっている訳です。

こればかりは、ショップの周りの”平坦な道を流す試乗”では分からないかもしれません。別に峠を走る必要はありませんが、とにかく日常のそんなシチュエーションがあれば、もう目からウロコは間違いないかと思います。

M10&Fretta_09.jpg

今回は少しBd-1をケチョンケチョンに、けなしてしまったような感じになりましたが、しかしBd-1(実はFretta)を手放す事は当面ないと思います。直線走行性能、特に速度はやはりBd-1が上をいっていると思うからです。それはタイヤサイズもあるかも知れませんが(Bd-1は18インチ、ORiBikeはBromptonと同じ16インチ)カスタマイズの豊富さは小径車の中でも群を抜いているからです。

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posted by 太泉八雲 at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ORi Bike・オリバイクM10
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