2011年02月13日

五能線「リゾートしらかみ」のハイブリッド車HB-E300系「青池」に乗ってみた、そして東京へ

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JR東日本「スリーデーパス」と使っての東北鉄旅の2日目は、五能線「リゾートしらかみ」に乗ります。しかも新型ハイブリッド車HB-E300系の「青池編成」です。

昨日はネット環境が無かったので、半日遅れでの更新です。

2日前に東京で「リゾートしらかみ」の指定席(510円)を予約した時には、「ハイブリッドHB-E300系・青池編成」は運頼みで、あたる確立は3分の1(実際には季節ごとに2編成なので2分の1)でした。

1日目に三陸縦断の旅を終え、青森駅で翌日の「リゾートしらかみ2号」の編成を訪ねたところ、何と!「青池編成」ではないですか。てっきり東京から秋田新幹線「こまち」に接続する「リゾートしらかみ5号」ことが、新型車両の投入かと思いましたが、そちらは「くまげら編成」でした。

杞憂も晴れ、安心して翌朝を迎え、ホテルをあとに青森駅を目指します。朝は少し雪が舞っていて、旅情を演出してくれています。

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「リゾートしらかみ2号」は青森は8:21に発車します。五能線の分岐である川部駅を通過し、弘前駅に着くと、今度は先ほどの川部駅まで後ろ向きで戻ります。川部駅で再び本来の進行方向へ戻って出発。その後、ハプニングが。五所川原駅の手前で踏み切りの直前横断の為に緊急停止。5分の遅れて再出発しました。
五所川原を過ぎると、日本海の見える鰺ヶ沢まで、車内で津軽三味線の生演奏が催されます。

実は「リゾートしらかみ」に乗るのは2回目です。最初は2年前。その時は緑の「ぶな編成」だったのですが、弘前を出た後から、すっかりビールや日本酒を飲み過ぎまして、肝心の日本海海岸線で不覚にも爆睡。目が覚めると日は落ちて、東五能駅だったのです。その反省から、今回”酒”の栓を開けるのは、鰺ヶ沢を過ぎてから。

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そして、ほんのりほろ酔い加減で、無事五能線のリベンジを果たしたのです。唯一の誤算は、天気予報が大きく外れ、極めて晴天だったこと。延長200km近い長大路線を約5時間かけて走る五能線快速列車。現在位置を把握するためにも、ここでもATLAS ASG-CM21は活躍しました。

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前回はすっかり酔いつぶれて見る事の出来なかった日本海の荒波が造りだした、自然の芸術品。「千畳敷」と大間越〜岩舘間の断崖絶壁と奇岩の風景を堪能。これにせめて荒々しい日本海の波と、降り注ぐ雪があれば最高だったのですけど。

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今回の五能線の旅では、2回目という事もあって終点の秋田駅までは行かず、途中の追分駅で降りることに。ここから盲腸線である男鹿線にのります。

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「リゾートしらかみ」ハイブリッドに別れを告げ、続いて新型列車の後は、旧国鉄車両のキハ40系。なんともリズミカルに変化に富んでいて、鉄旅を飽きさせません。この男鹿線は短く、乗車時間は40分。

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「なまはげ」の里である、終点の男鹿駅での折り返しは30分以上時間があり、一旦下車及び、ホームからの退場を余儀なくされました。しかたが無いので男鹿駅周辺を探索。残念ながら、古い町並みを初めとした、得るものは何もありませんでした。

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男鹿線は秋田駅まで直通運転。続いて秋田駅からは接続の関係で、秋田新幹線「こまち」で角館まで。旧型気動車の後に、贅沢な新幹線の車窓。

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秋田新幹線「こまち」は秋田駅から、後ろ向きで出発します。次の大曲でスイッチバックするからです。
青森側とは打って変わって、秋田の内陸部は豪雪地帯そのもの。窓の外の厳しい自然環境と、静かな新幹線車内のギャップに、まるで高画質テレビで雪国の映像を見ているような錯覚を覚えます。

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15:36秋田発・秋田新幹線「こまり34号」は、わずか50分で、秋田の小京都と呼ばれる角館に到着。

ここからは、今回2度目の醍醐味。秋田内陸縦貫鉄道に乗ります。この路線はJRから分離されたものの、「スリーデーパス」が使えないので、終点・鷹巣までの運賃(1,620円)を払います。ホームで待っていたのは一般気動車AN8800系では無く、同線で有料急行「もりよし」に仕様されているリゾート列車AN2000系(とAN8900系)の2両編成。もちろん普通列車として運行されているので、急行運賃は必要ありません。すっかり得した気分に。

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ちなみにこのAN8900系は、中身はAN8800系と全く同じです。しかしだいぶ年季の入った車両で、トイレは凍結の為水は出ない。車内には寂しい自動販売機がところ狭しと設置されていましたが、使われていません。

乗客は他に3人ほど。角館を16:32に出発した列車は、どんどん僻地へと分け入っていきます。念願の豪雪地帯です。しかし、この路線の沿線には町はおろか、集落すらほとんどありません。僻地をひたすら黙々と走っていくのです。今回の旅の中では2番目のクライマックスに等しい車窓でしたが、この路線の存続が心配されました。

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実際、出だしは好調だったものの、その後は赤字に転落。2008年に存続か廃線か議論され、とりあえず2012年まで延長されたのです。もともとは遡ること大正11年に、奥羽本線の補助路線として計画された「鷹角線」に始まります。最初を旅客ではなく、日本三大銅山といわれた阿仁鉱山の鉱石運搬線として阿仁合線が開通。一方角館からは松葉間が開通。しかしその後は赤字路線として建設は中断され、秋田県及び沿線自治体による第3セクターとして再出発。残り未開通区間の工事を終えて、平成元年に全通します。

しかし、それにしてもあまりに沿線人口が少なすぎます。おまけに過疎化と高齢化の波が打ち寄せ、右肩下がりで赤字路線を急降下していくのは目に見えています。

日没までフロントビューの車窓を堪能したあと、列車は秋田内陸縦貫鉄道の本社駅でもある阿仁合で乗換。列車交換の後にやってきたのは、オーソドックスな単両気動車AN8800系です。ここから終点の鷹巣までは約1時間。

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実は、今回この秋田内陸鉄道に乗るかどうか、最後まで悩みでした。それというのも、今日はこの後、宿には泊まらず、寝台特急「あけぼの」で一路、東京まで帰るのです。出発前には満席で取ることができなかった「個室寝台ソロ」が、秋田駅で奇跡的にもキャンセル空きをゲットする事ができたのです。

ただし、乗り継ぎの問題が。秋田から奥羽本線で弘前まで目指すのがベストではないかと。しかし、折角秋田まで来て、秘境&僻地を走る超ローカル線に乗らずに帰って良いのか?また来年には廃線になるかも知れず、それまでに再びこの地に来る確立は極めて低かった事が、新幹線を使ってでもこの路線に乗った理由でした。

鉄道の旅の終わりにふさわしい、ローカル線の醍醐味にすっかり満足し、鷹巣駅には19:05に到着。この駅から寝台特急「あけぼの」の到着20:02まで約1時間あります。

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とりあえず、この後の寝台列車の旅を満喫するための、食糧を買いだすことに。しかし、鷹ノ巣(JR線はこう書きます)駅前に立ち並ぶ、北秋田群屈指の大商店街も、その大半がシャッター仕舞となっていました。コンビニらしきものを探して、歩く事、やっとローソンを発見し、晩酌のつまみと飯を買い込んで駅へと戻ります。閑散としたゴーストタウンのような商店街のアーケードに流れるなつかしいJ-POPが、これほど刹那的かつ牧歌的に聞こえる事に旅の終わりの余韻を感じました。

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20:02定刻通り、鷹ノ巣駅1番線ホームに流れ込んできた寝台特急「あけぼの」に緊張しながら脚を踏み入れます。個室B寝台「ソロ」の狭い通路を通り、自分の「部屋」へと辿り着きます。ビジネスホテルよりはだいぶ狭いですが、十分な個室スペースと大型の窓から眺める車窓を肴に、晩酌をしながら、眠たくなったら寝る。乗換の煩わしさも無く、気がついたら早朝に東京に着いている。最高ではないですか。

今朝来た東能代、秋田を過ぎて、羽後本荘のあたりから濃霧と降雪が始まり、すっかり興奮。全然酔わずにシラフのまま、車窓の涙し、酒田の手前で就寝に入りました。思えば、すっかり電車と気動車に慣れていましたが、機関車と客車に分かれている列車に乗るのも初めての事。
本当に静かですね。聞こえるのは線路の音だけ。それも心地良いグルーブ感。羽越本線は線路が良いのか、揺れも振動も無く、非常に快適でした。

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途中で知らない間に、機関車が交代し、長いトンネル音でうっすら意識の中で上越線の清水トンネルである事を感じます。揺れが止まったのはおそらく高崎。そして深い眠りへと入り、気がつくと夜明けの大宮でした。オレンジ色の朝日に照らされた車窓に感動の寝覚め。旅の終わりを実感すると共に、「このまま連休が続けばよいのに」という幻想を抱き、列車は終点・上の駅に到着したのです。


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この記事へのコメント
 東北旅お疲れさまです。
五能線あこがれます。今回はM10を
輪行されたのでしょうか。
雪国ですと使用する機会にそう恵まれ
そうにないように思います。
関西では3日間乗り放題のような切符
はあまり見たことはないのですが、
電車をずっと乗り継いで、まさに
鉄ちゃんの旅ですね。
ネット体制が貧弱なのですが、太泉様
は、Wimaxか3Gで現地からブログを
書いてるのですか?
所得が少ないので、基本料金など
月々にかかる情報端末費用を節約
する必要にかられています。
Posted by さすプー at 2011年02月13日 21:58
さすプーさん、こんばんは。
東北旅行には自転車は持っていっていません。

旅行には常にMacBookを持参しています。基本的に無線LANか有線LANなどネット環境のある宿、ホテルに宿泊しています。

あとは、YAHOOモバイル(月200円)に入っているので、全国のマクドナルドや新幹線などの駅、東海道新幹線では車内でも。を利用しています。

都市部ではホテルやコーヒーチェーンでも公衆無線LANが整備されつつあります。

ちなみに今回青森で宿泊したビジネスホテルは1,000円でした。体験キャンペーン企画でしたが、通常でも2,500円とお得です。(もちろんアメニティは一切ありませんが)
Posted by 太泉八雲 at 2011年02月13日 22:13
 それと話は変わりますが、私は
ここ5年とモバイル用にパナのレッツ
ノートを使用していましたが、先日
壊れてしまいました。それでマック
Airの薄さとデザイン性に惹かれ
買おうか検討しているところです。
まず今までウインドウズしか扱った
ことがなく、DVDのドライブが
ついていないという違いがあります。
11インチと13インチと2種類あり
画質は申し分ないのですが、どんな
ものかなぁと悩んでいます。用途は
音楽編集、写真編集、メールとネット
で、外出先でときどき使うことです。
Posted by さすプー at 2011年02月13日 22:14
おお、さすプーさんもMacBookAirを検討中ですか?今のMacならMacOSでなくとも、Winでも使えますからね。

私も重いMacBookPro(これでも昔よりは信じられないくらい軽くなりましたが...)
に変わって、旅行用にMacBookAirを昨年からずっと検討していました。いろいろあって先送りと鳴っていますが、私も11インチと13インチで悩んでいます。携帯性では断然11インチですが、旅先でのブログ執筆やWeb編集、さらに画像整理を考えると13インチくらいが欲しいところ。先週もヨドバシで両者を比べてきました。

結果、11inchが良いかなと。あくまでサブ機であり、自宅、職場とそれぞれMacBookProがある為です。メインで使うにはちょっとパワー不足かも知れません。

メモリー増設とSSDの増量を求めると、APPLEで購入するしかありません。(量販店では今のところスタンダード仕様のみ)

Posted by 太泉八雲 at 2011年02月13日 22:21
初めまして。先日リゾートしらかみに乗って一人旅を満喫してきました。帰ってきて回想しながら、ネットサーフィンしてたら、コチラにたどり着きました。描写が目に浮かんでまたまた旅の思い出に浸れました。ブログ参考にさせてもらいながら、奈良にも行ってみたくなりました!楽しみにしています!
Posted by デキシー at 2011年08月21日 22:11
デキシーさま

はじめまして。わたくしの気まぐれなブログが旅の役に立ててうれしく思います。
本来「旅」中心のサイトのブログでありながら、いつのまにかサイクルブログと化していますが、今後も気まぐれに、ぶらり旅の記事を書いていきますので、よろしくお願いします。
Posted by 太泉八雲 at 2011年08月22日 21:04
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