2011年05月01日
ぶらり、ORi Bike M10で青梅輪行ポタ
今年のGWは飛び飛び石連休で、大型連休と呼べるものではありません。もっとも間の2日間に有給や代休を当てはめれば、10連休も夢ではありません。
一部大企業では、電力危機が叫ばれる夏に2週間の大型連休を実施する替わりとして、このGWは通常出勤とする動きもあるようですが、いずれも私の会社では縁の無い話しです。
ただ、幸か不幸か私の勤める会社はサービス業に似た一面も持つ業種でもあるので、GWのど真ん中に大きな仕事が舞い込んできました。震災不景気のこの時期にそんな”大きな仕事”が舞い込んでくるなどありがたい話しとも言えますが、もっとありがたいのは、GWのど真ん中にどっかり出勤の為、部内で「代休」をずらして交代でとることとなったのです。
よって、私も後半から6連休を取ることができるようになったのですよ。バンザーイ!!
おまけにシーズンからずれているので、鉄道やレンタカーの予約もすんなりと。念願の「ある列車」も希望の「部屋」で取ることができました。それはまた後日レポします。
その大型連休を控えたこの3連休。一昔前なら、この3日間もフルに地方へ足をのばして旅を満喫していたのですが、今年は財政的にその余裕はありません。また3連休明けの仕事に関して、お客様から連絡が入るかもしれないし、職場から呼び出しが掛かる恐れもあるので、ここは堪え忍んで自宅待機という事にしました。
案の定、2日目の午前中に職場から電話が。ちょっとだけ会社に顔を出して用件を解決。その後、ORiBikeで駅に向かいました。
目的地は「青梅」という東京のはずれにある町です。もちろん輪行です。青梅の町は何度も訪れていましたが、撮影自体はスナップ程度のものしかありませんでした。よってかねてから青梅の町並みの再撮を検討していましたが、中途半端に近く、かつアクセス的には遠い「都内の僻地」でもある為、なかなかその機会が無いまま日が過ぎていたのです。それがついにやってきました。再撮とポタリングと運動不足解消を一石三鳥でやってしまおうという野心的なプログラム。
青梅へのアクセスはJR中央線で立川から青梅線に乗り換え(一部は直通列車がある)が一般的ですが、職場からJRの駅までは距離があるので、最寄りの西武池袋線で終点の飯能(路線としての終点ではありませんが)まで輪行して、そこからORiBikeで青梅を目指す事にしました。
最近は飯能からのポタリングが続いていて、すっかり奥武蔵地区の拠点として飯能へ足を運ぶ機会が増えました。
飯能から青梅へは約10kmほど。帰りは青梅線・中央線で帰る事もできますが、往復でも20km。日頃の運動不足には走っても丁度良い距離です。
飯能駅の南口に降りてORiBikeを展開。
やっぱりカシャカシャと、トランスフォーマーのように一瞬で展開する姿は何度見てもカッコイイです。
今回はGPSのATRAS ASG-CM21のバッテリーもしっかりと充電してきたうえに、「実験的社外予備バッテリー」もちゃんと持参してきました。
駅前ロータリーから走り出し、飯能大橋を渡ると最初の難関、ニュータウンが建設されている丘陵を越えます。ロードやMTBならちょっとしたアップダウン程度ですが、16インチのORiBikeにとっては、かなりやばい部類のヒルクライムに匹敵します。
それでも、先月に「秩父往還ポタ」を走りきった自信や、先日の「飯能・奥武蔵路ポタ」の時に途中で挫折した山王峠にくらべると、ちょっとした肺活量のトレーニング&ウォ−ミングアップに丁度良い坂道です。と、自分に言い聞かせて登りました。
まあ、実際に一瞬だったのですけど。
ハンドルの形状及び、フロントバッグのせいでダンシングが出来ない為、ひたすらシッティングで頑張りました。
そうそう、最近ORibaikeのフロントまわりから、変なカチカチする異音が出始めてきました。何でしょう。
上り坂の先には下り坂が待っています。
着座位置をサドルギリギリまで後方にずらして加重を後ろに掛け、ダウンヒルの姿勢で下り坂を駆け下りました。
メーターの速度は55km/hを越えていました。気持ちいい〜。恐怖を感じないのはORibaikeの剛性の高さのおかげです。これがFretta(Bd-1)であれば、ちょっとブレーキに指が動いたでしょう。
GPSを持ってはきましたが、岩井堂で合流する青梅への道はほとんど一本です。黒沢川に沿って南下し、途中で都内唯一の温泉郷と言われる岩藏温泉を通過。前回の飯能ポタでは、このあたりで道を間違えてしまった場所です。
黒沢2丁目交差点で、青梅市街への道は2ルートに分かれます。交差点を左折する左ルートは旧成木街道で、少し青梅市街を迂回してJR東青梅駅の方に出てしまいます。
一方で、道なりにまっすぐ進む道は青梅市街の中心部に最短で出る道で、旧小曽木街道といいます。なんの疑いも無く信号をまっすぐに進みました。
地図上ではショートカットのような道ですが、途中に山越えが控えていたのですよ。ORibaikeにはかなりキツイ、ハートブレイクな坂でした。しかし足を着ける訳にはいきません...でもキツイ...。
で、その先に待っていたのは路面崩壊による道路工事でした。車道は相互交通で、仮設の歩道がパイロンで仕切られていました。当然自転車は押して上がらなければなりません。
まあ、ここはルールに従って狭い仮設通路を押して上がりましたが、正直助けられましたね。そしてその先には青梅坂トンネル。「秩父往還ポタ」の時の正丸トンネルの記憶が頭をよぎりましたが、ガードレールで仕切られた幅の広い歩道と明るいトンネル内でホッと胸をなで下ろします。
トンネルを抜けると市街まで目と鼻の先、下り坂を下っていきます。
青梅は東京都最西端、奥多摩と多摩川源流の入口に位置する町です。新宿から伸びる青梅街道の宿場町としても知られますが、この町が大きく発展したのは徳川家康の関東入封に遡ります。
古い町並みや城郭に見られる「白壁」こと漆喰壁の原料である石灰がここから約5kmほど山中に入った成木地区で採掘されていました。そして家康による江戸城下の建設に成木石灰の本格的な産出が始まります。江戸建設が落ちついた後も、江戸城や日光東照宮の建設に使用された成木石灰は「御白土」のブランドを得て全国へと広がり、名古屋城や大阪城でも使用されました。
はじめ成木街道と呼ばれていた道は、石灰輸送が川越経由の舟運へと切り替わってころから、青梅街道と呼ばれるようになり、江戸と甲州(山梨)を結ぶ甲州街道の裏街道としてや御嶽山信仰の参詣客や旅人で賑わい、青梅宿は宿場町・在郷町として奥多摩地域経済を支える町として繁栄しました。
最近は、昭和レトロな演出を施した商店街で有名になっています。昔なつかしい映画看板が町中に掲げられ、古い駄菓子屋や落ちついたカフェが並び、「東京の中の町おこし」が行われています。
さて、帰路はこのまま青梅駅から輪行で帰ろうかとも思いましたが、夕暮れの自然の中を走ってみたくなった事と運動不足解消の為に、来た道を戻る事にしました。
町中から青梅坂トンネルまでは距離も短く、登り坂はちょっと気張れば...でもきつかった。おそらくこのORibaikeでも、ハンドルがノーマルポジションならば、多少のダンシングは出来たかもしれません。
しかし、マイORibaikeはハンドルポジション・チェンジャーを装着してハンドルを前方にオフセットしているのです。平地走行やダウンヒルでは高い安定度をもたらしてくれますが、登りではちょっと辛いかな?いや、しかし。上り坂でも前輪が持ち上がるのを抑制してくれます。ようはダンシングが出来ないという以外は極めて高いポテンシャルをもたらしてくれるので、もうこれは外せません。
山を登り切ったあとの下り坂は最高です。帰路に気がつきましたが、飯能の郊外からこの山までの7割近い道中はずっとゆるい上り坂だったのです。
ゆえに帰路はひたすら下り坂。ペダリングも軽く、速度は30km/hをキープ。
飯能駅に目と鼻の先のラストに控える丘陵を越えると、飯能市街までまた長い下り坂。気持ちいい!!
ヒルクライムにはまりそうになります。小径車以外でね。
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いい感じですね。オリバイクもかなり
改造されてきてますね。
わたしも、ハンドル部分にエルゴタイプのものを装着しようと思っています。
またリクセンカウルでフロントバッグも装着しようと考えていますが、
どのフロントバッグがよいか検討中
です。まだ関東では、川越の街を
まわったことがありませんので、その
うち行ってみようと思っています。
さて、わたしはGWの前半は、離島めぐりと称して、九州長崎県の壱岐と
対馬に行って自転車で散策してきま
した。壱岐は、まだサイクリングの競技があるほど、走りやすく小さな島
なのですが、対馬は南北80kmもあり
山がちな道のため自転車での周遊は
向いていませんでした。
往復車で佐賀県唐津まで行って、フェリーで島に渡りました。
離島とはいですね。私はまだ壱岐も隠岐も対馬もいった事がありません。
佐渡は昨年、やっと行くことができました。
琵琶湖をもう一度ORi Bikeで走ってみたいと考えています。
あとは、淡路島としまなみ海道ですね。でも淡路島は山岳部があるので、ORi Bikeではちょっときついかも。フロントバッグは外さなければいけません。
とりあえず、今考えているのは奈良を走る事でしょうか。明日香や宇陀地域は気持ちがよさそうです。