2011年05月05日

ぶらり、山陰島根の旅2011GW「サンライズ出雲」285系に乗って

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今年のGWはみごとな飛び石連休で、全然ゴールデンではありません。
一部企業では、飛び石の間を埋めて10連休というゴールデンで粋な休日を実施しているところもあると聞きますが、私の知るとことでは、まわりにそのような会社はありません。

ですが、不規則なサービス業的業界のうちの職場では、ものの見事にGWのど真ん中に受注が舞い込んできて、社員総出(うちの部門のみ)で大騒ぎ。深夜までの残業が続いてへとへとですが、その分GWをずらして連休を取得することが可能となったのです。

ちなみに私は6連休。

昨年から淡々と計画していた山陰は島根の旅を挙行する事にしました。そしてその旅の最大のテーマが

往路・復路と共にJRの電車型寝台特急「サンライズ出雲」を利用することなのです。

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思えば3年越しの計画でした。そもそもが、私の仕事は不規則な為にキップが発売される1ヶ月前から旅の予約を入れることなど不可能なのです。会社から連休日の確約が出るのが早くて二週間前。その時期にこの手の列車のキップなぞ取れるわけがありません。まして連休シーズンにおいては、発売開始数分で完売ですよ。

まあ、この手のキップは直前にキャンセルが結構出ると聞きますが、確実にキップが手に入る確証もなく、そんなギャンブルに賭ける余裕など持ち合わせていません。

しかし、ついにその願いが叶ったのです。

やはり連休を世間のそれより、ずれて取得するのは最強ですね。まあ、世間では東日本大震災の自粛ムードで例年よりも三割予約が少ないといいますが、キップが取れたのは多少その影響もあったかも知れません。
まあ、公共交通機関においては、例年の乗車率が100%を越えているわけですから、それが30%減ったところで、いいとこトントンといった感じではないかとも思っています。
部屋数が決まっている旅館やホテルなどの宿泊施設などはダメージが大きいかと思いますが。

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さて、出発初日も出勤です。仕事の大詰めです。定時には上がれると踏んでいましたが、最悪残業にでもなったら、強硬手段に出ようかと思いましたが、なんとか定時までにすべての仕事が終了。晴れて堂々と職場を後に。

東京駅9番ホーム22:00発の「サンライズ出雲・瀬戸」14両編成の入線時間は21:45ごろであると、ネットで調べてそれに合わせて家を出ました。入線前にホームでサンライズ出雲を待ち構え、出発までの15分の間に撮影を行おうという算段です。

東京駅には21:30ごろ到着。さて、サンライズ出雲の9番線ホームではすでに乗客があふれていました。乗車人数が限られているので、大混雑というわけではありません。また、列が出来ているわけでもありません。全室完全指定制であるからではありません。撮影の為です。皆考える事は同じです。一眼レフを構えるいかにも「鉄」っぽい人だけではありません、老若男女とわず、みな片手にデジカメや携帯電話を持ってサンライズ出雲の入線を待っているのです。

そして、ついにサンライズ出雲の「登場」です!!もう、黄色い線ギリギリまで撮影者が詰め寄り、興ざめしてしまいました。と、いうか撮影できん!! 反対側ホームから狙うべきであったと後悔。その反対側ホームに目をやると、いるではありませんか。

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さっそく自分の「部屋」に向かいます。2階のシングルです。ドアは電子錠のスライド式で、折り畳み式のブルートレインB寝台個室よりも間口が広くで出入りは楽ですが、部屋の広さはそれほど変わりません。

室内はミサワホームとの共同プロジェクトによる木目調の暖かく高級な雰囲気。まあ、化粧板に木目調のプラスチックですが、それでもカプセルホテルより格調高いです。なによりパノラマビューな窓がいいではありませんか。

シングルの下に「ソロ」という個室もありますが、やや騒音と振動のあるモーター車の隙間空間に設けられています。
値段はほとんど変わらないので最後の手段といったところでしょうか?
雑魚寝車両の「ノビノビ座席」というのもあります。寝台料金がいらないので最も安いです。雑魚寝といえども、パーテーションで仕切られ、全席窓がついているのはさすがです。次回はこれもありですね。

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さて、22:00にサンライズ出雲は東京駅を出発。品川から横浜あたりまでは、美しい大都会の夜景を堪能できましたが、それ以降は闇しか見えません。個室なうえに室内灯を消灯できるので、写り込みの一切がなく最適なところ残念な事です。

今回、念願の2階シングルをゲットする事ができましたが、進行方向に向かって左側だったのが唯一悔やまれるところです。
やはり、右側の個室から埋まっていきますね。山陰に入って名峰大山や宍道湖などの景勝が見えるのは右側の部屋です。
おまけに通過する駅も大半は右側にあります。なので今どのへんを走っているのかも把握できます。

しかし、左側室は闇だけです。

今回少し心配していた事がありました。もしかしたら興奮と感動で朝まで眠ることが出来ず、初日の行程に影響が出るのではないかと。でも、それはまったくの杞憂で終わりました。何も見えないのでは寝るしかありません。
ここ数日間の徹夜に近い残業の日々の疲れもでてきて、小田原に着く前に床に就きました。

目が覚めたのは5時ごろでしょうか。この時期は日が昇るのが早く、5時にはすっかり明るくなっています。場所は明石のあたりでしょうか?やがて明石海峡と明石海峡大橋が見えてきました。本来であれば感動の一場面ですが、疲れが溜まっていたせいか、ボーッとしています。そしてまたブラインドを閉めて寝てしまいました。

このまま岡山県山間部あたりまで寝ていようかと思いましたが、岡山駅でのサンライズ瀬戸の分割だけは見ておかなければいけないと自分に言い聞かせます。岡山着は6時過ぎです。

早朝だというのに、サンライズ出雲とサンライズ瀬戸との分割シーンには大勢の人だかりが出来ていました。もう撮影どころではありません。鮮やかな分割シーンを眺めてから部屋へもどりました。在来線の分割併合は新幹線の様に完全自動とはいかないようですね。

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再び目が覚めると、サンライズ出雲は「幹線」を名乗る山岳ローカル線の伯備線へと入っていました。高速化改良工事が進められているとは言え、もともとの線形がローカル線なので、列車は速度が出せません。それが車窓の風景にはとてもマッチしています。

それにしても、本当に静かな車内です。モーター車の部屋や1階の部屋はもう少し音や振動が多いのでしょうか?
出入口付近に行くと、「本来」の騒音と振動を体感できます。

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今回の旅では終点の出雲市までは乗らず、途中の松江で降りる事にしていました。帰りは始発の出雲市から乗車します。
今回の旅でレンタカーで廻る広範囲なエリアの効率を考えて、少しでも東である事と、レンタカーの乗り捨て料金の掛からない同一県内である必要があったからです。本当は米子で降りる事を計画していました。それと出発時刻を30分でも早くする為でもありました。

サンライズ出雲の到着時刻は、松江で9:30、終点の出雲市では10:00を廻ります。できれば8:00ごろに到着してほしいものです。

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さて、今回の旅の脚、いや相棒となるのは「マツダ・デミオ」です。

前々回が「トヨタ・ヴィッツ」そして前回が「ホンダ・フィット」で、今回が「デミオ」をチョイスしたのは、それぞれの車両の試乗も兼ねているからです。

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美保関で焼きたてのイカが本日の昼食。いや〜うまい。ビールが欲しいところです。

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そして、本日の宿は安来駅の近くに立つ、旅館「朝日館」です。外見はちょっと看板建築化していますが、れっきとした町家旅館です。

建物も設備も歴史を感じる商人宿ですが、室内は手入れが行き届いていて、とてもキレイです。

本日は約200kmほど走り、撮影箇所は10箇所。10:00開始の初日にしては良く走り、良く廻りました。

明日からは毎日5:00開始です。さあ、山陰を攻め尽くすぞ!!

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