2011年05月08日

ぶらり、山陰出雲の旅・酒蔵と町並み巡り4日目

iwamiginzan.JPG

昨日は400km近く走り、釣果はそこそこあったわけですが、すっかり疲れてぐっすりと朝まで眠る事ができました。
就寝直後のブログの更新がきつかったですが、今日もくたくたです。

すっかり体は朝の5時に目覚めることを覚え、寺を5:30に出発。昨晩に雨がすこし降ったせいか、今朝の石見沿岸部は深い霧に包まれていました。

今日の第1番目はメインテーマの一つである「石見銀山」です。
前回訪れたのは世界遺産に登録される前の10年くらい昔です。世界遺産に登録されてから観光客が増加し、自家用車の乗り入れは禁止され離れた場所に設けられた駐車場からバスでピストン輸送のライド&パークを実施。
はじめUターンで戻ってきた若者中心の町並み再生と店作りも、すっかり外部資本が参入して「観光テーマパーク」の様相に様変わりしたと、ネガティブな情報が飛び交っているので、その変化の様子を一目見てみたくなったのです。

足を踏み入れるのは早朝です。「観光地」ではお決まりのパターンです。
観光客がおらず、観光地化したお店も開いていない。そして早朝は住民の「仕事」前の生活タイム。

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海岸地域を包んだ濃霧も、山をふた山ほど越えた大森地区(石見銀山のある場所)では、すっかり霧が晴れていました。
早朝の家々の玄関に灯された明かりと石見銀山の町並みを包み込む霧による、幻想的な演出を期待していましたが、すっかりその期待は崩れ去りました。しかも小雨がぱらついています。傘は持ってきていません。不覚にもポンチョは寺に置いてきてしまいました。

ところが、撮影している最中に出会った住民の方からお話を聞く事が出来、また東京から来たことを告げると、親切にも傘を貸していただきました。もっともその後雨がぱらつく事はなかったのですが・・・。

全体的に「修景」が進んでいます。以前訪れた時は「ある意味で現代の生活臭」が濃い、徐々に崩れつつある古い町並みの印象がありました。(新建材住宅への建て替えなど)しかし、それらが「修復」されつつありました。

古民家仕立てで建てられた新築の建物も当然いくつかあり、中には映画のロケで建てられたセットもありましたが、見事にエイジングが施され、ぱっと見オリジナルの町家と区別がつきません。

「寝静まった」早朝に歩いてみた印象としては、それほど「俗化」は見受けられず、良い感じに整備されていて内心ほっとしました。日が昇ってディティールがハッキリ見えてくるとわかりませんが・・・・。

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今日は海岸線を攻めていきます。

出発地点の「仁万」「宅野」「馬路」から初めます。時間が経てば霧は晴れてくるかと思いましたが、ますます濃くなっていく一方です。幻想的な雰囲気を通り越して撮影にならん。

次の「石見福光」で駅前周辺の町並みを撮影中に山陰本線の列車がやってきたので、ちょっとだけ「撮り鉄」気分に。

次の「黒松」へと続く旧道筋の途中に「今浦」という集落を発見。街道風情を色濃く残していたので思わず撮影。

黒松は2年前の冬に山陰本線の特急の車内から町並みの「匂い」を発見。今日現時刻で一番の内容でした。

続いて山陰道の旧道を走っていると「都治」「浅利」とリスト外の収穫。
江津市外を通過して「都野津」へ。この町は予想以上。結論からいって今日一日で一番の内容でした。

ここから山間部へ少しだけ足を踏み入れます。めざすは「有福温泉」。その途中で「跡市」という街道集落を発見。
今日はなんだか収穫率が高いぞ!

有福温泉は昨今次々と古い旅館が取り壊されていると聞いていましたが、実際に訪れると空き地が目立っていました。それと同時に温泉街全体の改修、湯治温泉からの脱却が行われていました。おそらく外部資本の飲食店やショップを入れ、群馬県の草津温泉のようなちょっと都会的なエッセンスを取り入れたリゾート感を出そうとしているようでした。

有福温泉を出てから今日一番の山越えです。里山を抜ける険道を走っていると、やたらロードレーサーとすれ違いました。
この山の中でその数が尋常ではなかったのですが、やがてサポートメンバーの姿を見るにロードレースを確証しました。
老若男女がおのおののペースで走っているので、ロードレースというよりはサイクリング大会に近いかも。

やがて江の川、JR三江線沿いに出ました。ここから江津までの町や集落を訪れましたが、本命の桜江町を初めすべて玉砕かと思ったものの、偶然にも「松川市村」という集落を発見撮影。

江津からは山陰自動車道で浜田までひとっ飛び。江津道路は国直轄なので無料ですが、途中の浜田道も現在社会実験中なにでETC装着車は無料で走る事ができます。

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時刻は13:00を回っていました。昨日訪れた三隅町から再び山間部に入ります。めざすは旧美都町を経由して益田で。
益田市街も含めて収穫はありませんでしたが、旧美都町の「二川」という集落がちょっと雰囲気がよかったので撮影。

島根県の最西端まで来てしまったのですが、ここから大田市まで帰る事を考えると、そろそろ引き上げリミットのようです。

旧日原町を経由して吉賀町六日市の2箇所を巡って時刻は16:00。
中国自動車道を使ってもギリギリ間に合うかどうか微妙なところ。山陰道が全線完成していれば憂いもありませんでしたが、そんな事よりも高速道を走りながら最適なルートを考えます。

結論として浜田経由で大きく迂回するよりも、朝来ICで降りて山間部を垂直に北上したほうが、距離が短く早いと判断。
旧瑞浪町から山間部の道はすでに走っているので、その規格も確認済み。

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[日原の郊外で見つけた下森酒造場・重要文化財です]

案の定、かっ飛ばして大田方面へと走る地元車に追随して山間部を駆け抜けると、なんとかギリギリ18:30に寺に着くことができました。
今日の町並みの収穫は予想外の「15箇所」で走行距離は400kmでした。累積距離は1300kmです。
流石に疲れましたが、残り2日。すでに予定ノルマの8割り以上は終えているので気は楽です。


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