2011年05月15日

TIOGAシートピンで一括クイックリクセン化(Quick RXEN & KAUL)

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私の自転車ライフスタイルに革命的な変化をもたらしたガジェット。
そのガジェットは、自転車を”まじめに”「旅」する道具に変えてくれるものでした。

それはドイツが生んだ、総合アタッチメントシステム「リクセンカウル(RIXEN & KAUL)」です。

元来、競技用であるスポーツ車には”積載能力”は備わっていません。
かといって、ママチャリやルック車のように常時カゴやキャリアを固定式に取り付ける事もしません。見た目が悪くなるうえに、車体も重くなるし、そもそもが日常生活の中で乗る自転車でもありません。まあ、たまに通勤や買い物で乗ったりする事もありますが...。

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またツーリングやちょいポタなど、移動距離や移動目的によって携行する荷物、持ち帰る荷物はさまざまであって、その状況に応じていろいろな目的別「装備」を組み合わせて装着することが必要であり最善であると考えるようになりました。

それを可能にするには、シンプルでかつ耐久性を兼ね備えたマウントベース、それを中心とした総合的なキャリアバックの商品展開。それらを柔軟で統合的な運用を可能とするガジェットが必要となります。

と、まあ言うなれば同じアタッチメントで、時と場合に応じていろいろなバッグ類を組み合わせられるような、マルチなキャリアシステムが欲しいなという事ですね。

で、大体このジャンルでは2大メーカーの寡占状態となっています。

米国「TOPEAK(トピーク)」と独国「RXEN & KAUL(リクセンカウル)」です。

リクセンカウルはここ数年で知名度を上げ、シェアを伸ばし始めていますが、実は私自身、数年前にはまるで知らないブランドでした。この手のキャリアシステムはほとんどトピークの独壇場でした。実際私自身もトピークの製品の愛用者でした。

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ただ、トピークはマウントを中心とした統合運用は弱かったのです。基本的に一回取り付けたらずっと使うようなスタイル。落下防止用ワイヤーを保険で取り回す。アタッチメントも見るからに強度や耐久性は無さそうでした。
ただし、バッグ本体の仕上がりや質感は、リクセンカウルの遙か上を行きます。どうもバッグそのもののラインナップを見るに、ドイツっぽくない気がします。

やがて自転車関連のブログやサイトをいろいろ見るようになってくると、実は”この世界”ではリクセンカウルというブランドが意外にもメジャーな存在である事を知ります。まだまだ日本国無いでの販路は小さいですが、よくよく聞いて、よくよく見てみれば大概の自転車専門店には置いてあったりしていました。

元来質実剛健的なドイツ製品好きという事もあって、一度買ってみるたところ、もうすっかり虜になってしまいました。

アタッチメントはエンジニアリングプラスチックを使用して、ドイツらしい強固な造り。車体への取付方法もシンプルであり、さらに物欲を刺激するさまざまな商品展開など、私の求めていたものが大方そこに揃っていたのです。中には目からうろこものも。

トピークのキャリアやバッグ類は一斉にヤフオクで新しいオーナーの元に旅立っていったのです。

さて、リクセンカウルを最初に導入したのが、「旅」自転車であるFretta(Bd-1)でした。「輪行」自転車でもあります。「輪行」という事は分解・組み立て行為が発生しますが、Frettaは小径車の折り畳み自転車。

小さな折り畳み自転車に無限の可能性を与えてくれた、リクセンカウルのアダプターシステムですが、この「折り畳む」という行為の中で唯一、アダプターのそれが邪魔になってしまう事象が発生してしまいました。

まあ、リクセンカウルのマウントアダプターは、ほとんどがアーレンキー1本で取付け可能なのですが、ボルトレスでクイックに折りたためるFretta(Bd-1)では、そのマウントだけ「工具」が必要であるという点が、非常に問題となってしますのですよ。まあ、携帯工具でピピッと済んでしまうのですが...。

で、そんな事は折り畳み自転車オーナーの間では皆思う事であるようで、たまたまある方が「クイックリリース方式」に改造する方法を考えついたのです。しかもネーミングも「リクセンクイック」って、いいじゃありませんか。

そしてそれをまねして、偶然自宅にあまっていたシートピンを流用し、リクセンカウルの初導入と同時に「リクセンクイック」化も行ったのです。

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それから、3年あまりが経ったでしょうか。我が家にはリクセンカウルがどんどん増えていきました。
その間、必要であれば一番最初に製作した、プロトタイプの「リクセンクイック化用」のシートピンを使いまわしていたのですが、ここに来て全ての自宅にある、同マウントアダプターを「クイック化」すべく、シートピンをまとめ買いしたのです。

シートピンはいろいろなメーカーから出ていますが、安い物で構いません。私のプロトタイプは初代BD-1に着いていて、その後カスタマイズして余っていた「Tranz-X」の物を使用していました。これが非常にマッチしていて、操作性もよかったのですが、シートピンの単体販売はありません。「Tranz-X」前後ホイールとシートピンの3本セットはあるのですが...

そうなると、1本1000円以下で、形も質感も良いブランドとなると「タイオガ」しかなかったのですよ。

今回はフリップタイプ1本と、ピンタイプを2本購入しました。
TIOGA(タイオガ)シートピン・ダブルフリップ /ブラック SPS01000

TIOGA(タイオガ)シートピン・ピンタイプ/ブラック SPS01200

ピンタイプのシートピンはコントアーマックスシリーズ(Contour Max Sports CO866とContour Max Touring CO865)専用のCO861コントアーマックスアダプター用です。コントアーマックスは、アダプター本体がコンパクトであり、またクイックリリースのレバーが長いと、バッグの脱着に難儀してりまうゆえ、なるべくシンプルなものにする必要がありました。
このピンタイプのシートピンは、レバー部分が脱着出来ます。盗難防止用にもなる代物ですが、走行中の振動で緩んで紛失してしまう事が大いに考えられます。

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ピンは約2cmほどカットする必要があります。アダプターの厚みがあるCO861コントアーマックスアダプターでは、この長さがジャストフィットですが、CK810シートポスト・エクステンダーでは、もう5mm〜1cmほどカットしてジャストといった感じです。しかし、「タイオガ」のシートピンは、ネジ山が切ってある部分が短いので、あまり短くカットすると使い物にならなくなってしまうのですよ!!ここは要注意です!!

ですので、あとはスペーサーなどを使って調整するしかありません。私はナットを入れて対応しています。逆にこのナット1個分(約7mmくらい)のストロークが、レバー操作に勝手がよかったりしました。


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リクセン&カウル特集


posted by 太泉八雲 at 08:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 収納バッグ類& RIXEN & KAUL
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