2011年05月23日
琵琶湖に浮かぶ三輪自転車の島(近江八幡市沖島町)
本当であれば前回のエントリーの続きである「Dixnaドロップエンドライト」と「grunge フラットエンドライト」の、実車装着レポのはずでありますが、先週末の土日にある会の集まりで、近江の国へといって参りまして、そこで訪れたある島について少し紹介しておこうと思った次第です。
その”島”の名は「沖島」(おきしま)と言います。
島とは言いましても、海に浮かぶ島では無く、淡水湖...つまりは湖に浮かぶ島で、その島は日本最大の湖である琵琶湖にあります。
「沖島」は近江八幡市北岸の沖合、約1.5kmに浮かぶ琵琶湖最大の島で、淡水湖の島としても日本最大です。
”日本最大”とは言っても、周囲約7kmほどの小さな島で、面積は約1.5平方キロメートル。
尾山(宝来が嶽とも呼ばれる)と頭山の2つの山の繋ぎ目に集落が集中していて、あたかも大小2つの島がくっついているかのようにも見えます。島の大部分が山林で、約450人の島民はこのわずかな平地に寄り添うように暮らしています。
沖島は奈良時代に藤原不比等がこの沖島に奥津島神社を建立したのに始まり、その後は流刑地となりますが、平安時代に源氏に敗れた平家の落人がこの島に移り住んだと言われます。織田信長から永久漁業権を与えられ、その後も豊臣秀吉や徳川家康などから海上警備や関所の任も命じられ明治時代まで琵琶湖有数の漁村として続いていました。
現在も一家に一隻舟を所有し、湖上生活の足となっていますが、この小さな島には「自動車」がありません。島の集落の中で車が走ることのできる区間はわずか500mほどしか無いからです。
もっとも、島民の多くは対岸の堀切港に島民専用の駐車場を有して、”本州”では自動車が日常の足となっています。
そのような小さな島で活躍しているのが、三輪自転車です。
最近は「トライク」とも言ったりしますが、少なくともこの島に置いては、そんな軽い横文字など入り込む余地が無いほどすっかりと日常生活の一部となっています。
多くは、丸石自転車の「ジョイ」やミヤタの「ショップメイト」という一昔前のモデルです。サドルの養生の為に、おせんべいの缶?を被せるのが、この島のトレンドです。
都内では今の時代、滅多に見る事が無い三輪自転車ですが、この小さな島でこれほどの数が使われている事にカルチャーショックのようなものを覚えました。
丸石サイクルの「ジョイ」もミヤタの「ショップメイト」も現在は廃盤となっていますが、丸石サイクル「ふらっか〜ずトリム」やミヤタ「スカーフウィンディ」がそれらの後継車種となっています。それぞれ変速機無しと3段変速機付きのモデルがあります。旧モデルと違って車体が傾斜するギミックが技術の進歩を思わせます。
そのほかブリヂストンからはその名も「ブリヂストンワゴン」というのが販売されていて、これの電動アシストモデルである「ブリヂストン アシスタワゴン」というのもあります。
電動アシスト三輪自転車では、そもそもの電動アシスト自転車のパイオニアであるパナソニックから「パナソニックかろやかライフEB」と、同じくヤマハからは「ヤマハPASワゴンリチウム」というのが発売されています。
このレベルになると、日常の買い物用に1台欲しいところです。ペットボトルやビールをケースで買うこともできますね。
話は少し逸れてしまいましたが、自転車ネタブログという事でご容赦を。
まあ、でもそんな島が琵琶湖の沖合にひっそりと浮かんでいるのです。
島には堀切港から「おきしま通船」が1日11往復(運賃500円)しています。
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