一路一会のぶらり、一筆

”奈良の旅”で初使用。ERGON BC1

言わずと知れた、北欧生まれのドイツ育ち、人間工学に基づいて設計されたエルゴングリップで有名なエルゴンが、これまた人間工学に基づいたバックパック（リュックサック）を世に送り出しました。

今までのバイク用バックパック（リュック）における、「機能」の売りは「背中が蒸れない」という事に重点が置かれ、メッシュで浮かせたり、骨材で浮かせたりと、蒸れへの対策に重点が置かれていました。



しかしエルゴンは一歩先へと行きます。「疲れない」「ライディングを妨げない」という事に重点を置き、3次元の動きを自由自在にするボールジョイントによる革新的「モーションシステム」を開発。その他あらゆるところに「エルゴン」らしさが溢れています。



これが、そのボールジョイントによる「モーションシステム」。
「お椀」と「半球体」のジョイントはＶブレーキのスペーサーに似ています。

この一点で背中を浮かせると共に、リュックを支えかつ乗車時の動きを妨げない仕組みです。

「モーションシステム」は身長体格に合わせて、アーレンキー１本で３段階に調整可能。

もちろん、アーレンキーも標準装備。




オフロード走行はもちろん、自転車のダンシング走行においても、バックパックとの接合点が１点の軸なので、このようにサスペンダー部が独立して可動するので、体の動きを妨げません。

サイズはラージ（Ｌ）とレギュラー（Ｒ）があって、さらにこのように微調整できるところが、エルゴンらしいですね。
ちなみにラージの適合身長は (175cm〜195cm)、レギュラー は(155cm〜180cm)となっています。



このエルゴンのバックパックに関わらず、登山用の大型リュックなどは基本的に「腰」で８割近くを支えます。
サスペンダーはあくまで、フォロー。

エルゴンのバックパックは、樹脂製のメインフレームでリュック本体が宙に浮いた状態を造ります。背中のボールジョイント部と共に、重い荷物を背負っても、意外に軽く感じるこの構造は、映画やＴＶの撮影でおなじみの「ステディカム」の原理ですね。

まさに”天使の羽”を得た感触です。



サイクリングやポタリングでも便利なサイドポケットが、ちょうど財布を取り出しやすい位置に着いています。
これは便利。しかも奥行きがあるので、財布の他、ハンカチや携帯電話など、いろいろ入れられます。

バックパック表面の材質は420デニールナイロンで、レインカバーも付属しています。



今回購入したERGON BC1は、同社のラインナップの中で一番容量が小さなもので、１４Ｌです。

一応、２０Ｌ以上のリュックを多数所有しているので、ちょっとしたポタリング用に、コンパクトなサイズのリュックが欲しく、このサイズにしましたが、サイクリングの先で”お土産程度”の買い物をするならば、もう少し大きなサイズの方がよいかも知れません。

（１４Ｌ）ERGON BC1

（２０Ｌ）ERGON BC2（これがちょうど良いサイズかも）

（２５Ｌ）ERGON BC3（これはヘルメットが収納できます）

さらに最小の（９Ｌ）ERGON BX2も新しくラインナップに加わりました。


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