昨年の春から進めていた、2012年度の自転車計画でした。途中、夏頃から折り畳み自転車の更新計画(某カーボン製折り畳み自転車)が割って入ってきましたが、再度計画を見直して、とりあえず先にロードバイクの新調を実施した次第にございます。
だいぶ以前から長旅やブルベなどのロングライドにも興味が芽生えていましたが、今乗っているオペラ・レオナルド(レオ号)はとにかく硬い。硬かった...。まあ、5年前の設計及び材質であるだけでなく、同ブランドの最高峰グレード。つまりプロレース向けな位置付けで剛性重視なわけでして。
2代目(2台目)となるロードバイクは、もうすこし「しなやか」でかつ「手足の疲労を和らげる、衝撃・振動吸収性の高い」自転車が欲しいな、と。
当初検討したのは、ピナレロから新しく登場した「ROCH(ロク)」や「コルナゴCLX3.0」あたりでした。「コルナゴCLX3.0」は人気車種で、見た目もカッコイイ。ただ数が多い。
ピナレロ・ROCH(ロク)はヨーロッパの石畳を走るレース用に開発されたバイクで、DOGMA K(KOBH 60.1)の廉価モデルです。リアのシートステー形状を見ても、今までの「ONDA」ではなくロングライド用モデルに多い逆アーチを描いた形状。また28Cクラスのタイヤを履くことができるクリアランスも確保されています。
ただ、ONDAではないのはピナレロでないという潜入感も少しあり。カラーとコンポの組み合わせが限定されていて、フレームセットでの販売が欲しかった。
他にも無いかと探したところ、スペシャライズドのRoubaix(ルーベ)というモデルに行き着きました。この自転車もピナレロ・ROCH(ロク)と同じく、ヨーロッパの石畳を走るレース用に開発された自転車でした。
車名であるRoubaix(ルーベ)というのは地名で、ハヴェと呼ぶ石畳の荒れた路面が多いパリ〜ルーベ間を走るフランスのワンデイレースで毎年春に開催されます。
さて、おそらくこのルーベが最も望む自転車であろう事は日を重ねるにつれて確信となっていましたが、ただしわたし自身はロードバイクはヨーロッパメーカーで、というこだわりもありました。特にイタリア。
予算は完成車の場合で30万円以下、フレーム組みで40万以下。すでにオペラ・レオナルドという良い自転車を持っているので、サブ機としてはあまり予算は掛けられません。
しかし、悩んでいる間に年を越え、コルナゴCLX3.0もピナレロROCH(ロク)もそしてスペシャライズドRoubaixも国内在庫は無くなり、次回の入荷予定は2月以降という事態に。
ゆっくりと考える時間が与えられる中で、比較検討を重ねて悩み抜いた末にたどりついた結論が、スペシャライズドのRoubaix SL3でした。
その理由はいろいろあるのですが、大きな理由はコルナゴCLX3.0やピナレロROCH(ロク)がどちらかと言えばアマチュア向けのモデルであるのに対して、スペシャライズドのRoubaix SL3はプロレース向けのカテゴリーに属し、それはフレームの材質や設計に大きく表れている事。もちろん、それでガチガチのフレームであったならば元も子も無いのですが、どうやらその杞憂は無いらしい...。
そしてもう一つが、「マイナー」な事ですね。そう、わたしの「マイノリティ好き」がここでも出てしまいました。
思えば最初のロードバイク。ピナレロやビアンキではなくオペラを選んだのも。ゲイリーフィッシャーの29erのマウンテンバイク。そして折り畳み自転車のORi Bike....。
人があまり乗っていない自転車を選んでしまう習性というか性癖があるようです。
実は私が初めて買ったスポーツ車はスペシャライズドのクロスバイクでした。これも何かの縁かもしれません。
ヨーロッパ派だったのに、遂にロードもアメリカになってしまった。といっても現在のスペシャライズドは台湾のメリダ・インダストリーの傘下で自転車の企画を行うだけの会社らしく実際のところ自社生産はしていません。
なんと、知らなかった・・・(まあ、他のメーカーも浸似たり寄ったりですが)
さて、このスペシャライズド Roubaix SL3ですが、本当はフレームセットから組むつもりでした。しかし時すでに遅く、2012年モデルのフレームは完売となり、この完成車が残り1台のみと。幸いアルテグラのモデルで、購入価格は40万を切ります。カラーリングが希望するものではありませんでしたが、乗ってよければ来年モデルで買い換える手も(まあ、ありませんが)。
今年に入って「なるしまフレンド」に何度も足を運んでいたのはこの為だったのですね〜。
長くつきあえる自転車店を探し始めた中で辿り着いたこのお店で”自転車を組む”つもりでしたが、完成車の購入となったのは予定外でした。
でも、今回はきっちりと寸法を測ってベストなフレームとセッティングで仕上げられました。
「完成車」ですが、フレーム組みに近い丁寧な組み上げに感心。感動。
店から自宅まで約20km走って帰りましたが、実に身体に馴染みます。
実はこの自転車の寸法出しの際に、自己流で位置出しをしていたオペラ・レオナルド(レオ号)が実にいいかげんだった事が判明。レオ号もフィッティング調整し直してもらいました。
それにしてもこの自転車Roubaix SL3。軽い。恐ろしく軽い。
お店に展示してあった、このRoubaix SL3の下位にあるアマチュア向けモデルのRoubaixは、ふつ〜の重さ(それでも軽いですが)でしたが、このRoubaix SL3はまるで紙のような軽さです。
自宅に帰って早速、先日買ったあのハカリで量ってみました。
7.8kg
おお。8kgを切っている。
今まで9kgを切っていればスゴイ!!と思っていたのに、いきなり8k以下とは。
続いて、スペシャライズド純正の標準ホイールを外して、EASTON EA90SLXに交換します。
そうなんです、先日このEASTON EA90SLXに赤いミシュランPRO3 RACEを履かせたのは、このRoubaix SL3のための伏線だったのですね〜。
では、量ってみます。
げっ!!
6.29kg...
なんか知らんがスゴイ。
今まで、その軽さに感動していたうちの(レオ号)がふつ〜に重く感じてきました。
Specialized Roubaix SL3
正解だったも知れません。
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このレベルの軽さにするには100万くらい掛かるのかと思っていましたが、そうではないのですね。
私のロードはもう8年くらい前に購入したものなのでそろそろ買い替えか、と思っていて、今回の記事は参考になりました。ありがとうございます。
想像以上の軽さに驚きです。この価格で完成車でこの軽さですからスペシャライズドのコストパフォーマンスの高さに感心すると共に、技術の進歩にも驚かされます。
S-Worksはもっと軽いかもしれません。参考になれば幸いです。