2012年04月22日

ぶらり、東京青梅市の秘境「御岳山」へいってみた

mitakeochan_02.JPG

東京都青梅市御岳山。

都心から約60km。東京の奥座敷、青梅市にある御岳山にいってみました。

東京近郊の登山と言えば高尾山が有名ですが、その北西約20km。高尾山は甲州街道ですが、青梅街道が通る奥多摩に位置する御岳山は古くから山岳信仰の山で標高は929m。
山頂に武蔵御嶽神社があり、その門前集落が山頂付近に形成されています。

”東京の秘境”と言われる御岳山へのアクセスは、やっぱり東京都内ですから簡単です。都心からは東京駅発・新宿を通る中央本線に乗って途中立川駅で青梅線に乗り換えます。青梅線は中央本線の支線的な位置づけの幹線であり、車両も中央本線と同じラインカラーがバーミリオンオレンジのE233系車両です。

mitakeochan_04.JPG

立川駅で乗り換える青梅線は、その大半が東京通勤圏である青梅駅止まりとなっていて、その先の終点奥多摩駅までの区間は乗り継ぎとなります。
ただし、「青梅特快」(東京駅から青梅駅間)や土日などに運行される「ホリデー快速・おくたま」(新宿から奥多摩)などの臨時直通列車が走ります。

江戸時代に江戸城をはじめとする江戸城下町の白壁の原料となった石灰の集散地として栄え、青梅街道の宿場町としても発展。今もなお大正レトロの町並みが残る青梅を過ぎると、ローカル線のような車窓風景になります。ちなみに青梅―奥多摩間の運行本数は1時間に2本程度とローカル線そのもの。

mitakeochan_60.JPG

青梅駅から7つ目、御岳山への入り口となる御岳駅。かつて青梅線の終着駅でここから山岳路線となります。

mitakeochan_05.JPG

電車は最新の通勤列車ですが、青梅線の駅はほとんどがローカル色の強い無人駅。でもSuicaは使えます。

青梅線は多摩川に沿って形成された、わずかな土地の河岸段丘沿いを縫うよう走るため、駅のホームも大きな曲線を描いています。よって電車とホームの感覚が広い箇所もあるので、乗降の際には注意が必要です。

mitakeochan_10.JPG

御岳駅を降りると、駅前の青梅街道を左手、徒歩約30秒。
西東京バスの御嶽駅停留場があります。

mitakeochan_09.JPG

停留場のとなりにはセブンイレブンがあります。ここから御岳山の登山口であり御岳登山鉄道(御岳ケーブルカー)の滝本駅までは1時簡に2本の運行。乗車時間は約10分ほどで到着します。

滝本駅バス停からケーブルカーの滝本駅までは急勾配の坂道を少し歩きます。
マイカーで来る場合はこの滝本駅前に駐車場があります。

ケーブルカーの運行本数も朝夕は1時間に3本程度、昼間も2本あります。2両のケーブルカーが相互に行き来します。

mitakeochan_14.JPG

このケーブルカーもなんとSuica/Pasmoが使えます。が往復キップを買った方がお得です。
片道570円(往復キップ1090円)

mitakeochan_57.JPG

ケーブルカーの車窓から見える滝本駅。その奥にある駐車場にマイカーで来た方は車を止めていただきます。

mitakeochan_53.JPG

高度が上がっていくと、眼下に多摩川沿いの渓谷が広がります。青梅市や奥多摩町はこの多摩川沿いの僅かな土地に集落や町を形成しています。今朝乗ってきた中央本線もまたこの渓谷に沿って走っています。

mitakeochan_50.JPG

乗車時間は約6分で御岳山駅に到着。

mitakeochan_44.JPG

御岳駅から門前集落までは徒歩15分ほど。古くより御岳講の参詣客(団体)が宿泊する宿坊は、現在登山客や観光客にも門戸を開いています。

mitakeochan_15.JPG

御岳山の宿泊施設はほとんどが宿坊です。中には講中客を優先とするもしくは限定の宿坊もありますが、多くは一般の観光客の為に改装やアメニティーの充実にも力を注いでいます。
しかし、かつては茅葺の母屋をもつ宿坊が多く見られましたが、月日と共にペンション風の建物や鉄筋コンクリートの建物に建て替えられていきます。以前に訪れた時よりもだいぶその姿が変わっていました。

oumemitakesan_09.JPG

それでも山頂に形成された天空の集落とは思えない、重厚な長屋門だけは残す宿坊は少なくはありません。
とりあえず山頂の御岳神社を目指します。

mitakeochan_32.JPG

宿坊街を抜けると、御岳神社門前の商店街が。山の山頂にもこんな場所がある。ふつ〜は麓にありますね。
しかしいずれもここが東京都のしかも都心から2時間弱の場所であるとはなかなか結びつきません。

山門の入口で体を清め、石段を登っていくと御岳神社です。

mitakeochan_33.JPG

本日はまだ日が昇る前の早朝に家を出て、8時ごろにはこの御岳集落に到着していました。
家から近い「秘境」です。しかも宗教色が強い独特の雰囲気をもつ聖地。

mitakeochan_43.JPG

今では自動車で物資や重機を運び込め(山道は許可車両のみ、軽自動車クラスの車のみしか登れません)場合によってはヘリコプターでも輸送が可能な現在と違って、はるか昔によくもまあ、山頂にこれだけの宿坊集落を建設したものだと感心します。

mitakeochan_40.JPG

今回この御岳山を訪れた目的は、わたくしが参加している”古い町並みを散策する会”の年に一度のオフ会の会場となる宿をロケハンする為でもありました。

oumemitakesan_28.JPG

御岳山頂の集落をぐるりと廻って下山を始めたのは9時ごろ。この時間になると登山客や観光客(ほとんどは登山者かトレッキング目的)がどっと乗り込んできました。

バス、ケーブルカーなど御岳山へのアクセスは午前9時から11時ごろにかけてがラッシュのようでした。



この記事はあなたのの役に立ちましたでしょうか?
よろしけれは、ポチッと応援をお願いします。

 ↓   ↓
人気ブログランキングへ




この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/55441014
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック