2012年05月07日
ぶらり、しまなみ海道と淡路島一周を輪行で走って来た(その参・大三島〜今治)
さて、おいしい地魚の昼食でお腹を満たし、宿に重い荷物を預かってもらった上にレーパンに履き替え、いよいよ本気モードにスイッチです。
今日も残るところあと5時間くらいしかありません。
単純なペース配分で計算すると、1時間あたり20kmと見て、100kmは走れる事になりますが、途中の散策を入れても80km。まあ、なんとか今治まで行って帰って来られそうです。
生口島から大三島へ渡る多々羅大橋。世界最大級の斜張橋で全長は1,480mと生口橋の約2倍の長さです。
しまなみ海道の橋の中で最も美しい橋ではないかと思います。
この橋を渡ると愛媛県です。
多々羅大橋の下を抜けて、しばらく走ると生口島南ICが見えて来ますが、自転車道の入口はもう少し先にあります。
かなり迂回しますが、比較的ゆるやかに山を登っていきます。
身軽になったのでスイスイと登っていきます。
この多々羅大橋は橋脚の部分で音が多重反射する「鳴き龍現象」が起きるらしいのですが、試してみる間もなく先を急ぎます。
少し曇り空になって、風も冷たくなってきました。
秋用のジャージを着用してきて正解。
大三島は島の反対側に大山祗(おおやまずみ)神社など、しまなみ海道で数少ない観光客が立ち寄る島ですが、過去に何度も来ているのと、今回は先を急ぐので最短ルートで次の大三島橋・伯方島を目指します。
大三島では時計回りに島の東海岸線を約3kmを走ります。
大三島橋はしまなみ海道の中では一番地味なアーチ橋ですが、全長328mと世界最大規模を誇ります。
また、しまなみ海道の中では一番最初に開通した橋でもありました。
東京の隅田川に架かる勝どき橋を大きくしたような印象で、外から見ると地味ですが、橋を走ると結構壮観ですね。
この橋を渡ると「伯方の塩」で有名な伯方島。
島自体も小さく、道は島の西海岸線を一瞬だけかじって次の大島へと通過してしまいます。
伯方町の中心部は島の反対側にあるので、時間がゆるせば島をぐるりと一周してみるのも良いかもしれません。
伯方・大島大橋は伯方橋と大島大橋が一体になっていて、全長は1,230mです。
次の大島が最後の島ですが、ここまで走ってくると疲れが出始めます。
でもあと一息。
さあ、いよいよ最後の島・大島です。
最後の島ですが、ここがしまなみ海道最大の難所といっても過言ではありません。
まず、この大島では海岸線はほとんど走りません。島を対角線上に斜めに縦断するからです。
まあ...瀬戸内海の景色にお腹いっぱいになって来たところで、この島縦断は新鮮に感じるところがあるかも知れませんが、これがただ事ではありません。
ずばり、なんと!峠越えが3つもあるのですよ!!
体力的にピークに来はじめている所にドドドーンッとやってくる試練というか修行に近いメーニューです。
ママチャリや小径車ではかなりヘビーで挫折したくなります。
その試練を乗り越えた先に見えてくるのが、しまなみ海道最後の橋である来島海峡大橋です。
来島海峡大橋は世界初の三連吊り橋でしまなみ海道では4,105mと最大級。正確には来島海峡第一大橋、来島海峡第二大橋、来島海峡第三大橋から成ります。
遠目にみても壮観ですね。海の上を走る回廊みたいです。
それに高さも半端ないですね。AH〜。
峠の上から水平に自転車道が延びていれば良いのですが、そうは許してくれません。
やっぱり一度海面まで下りる事になります。
坂道を身持ち良く下ってリフレッシュです。
先のことなど考えないようにします。
橋へと近づいてくるとその姿に圧倒。疲れが吹き飛びます。
で、下ったところで今度は来島海峡大橋へのアプローチもちょっとしたヒルクライムですが、先ほど死ぬ思いで越えてきた3連の峠越えに比べるとかなり楽です。
山道を抜けると自転車専用道のループに変わります。
テンションが上がります。
息を切らしながらも、やがて目の前に橋脚が見えて来ました。いよいよ最後の橋に足を踏み入れます。
眼下に見える自転車道のループ。
ああ、あれを登って来たのですよ。
来島海峡大橋の全長は約4kmですが、その前後を入れると5kmはあります。
都心なら3駅くらいの距離ですが、信号も何もない絶景のこの道を一気に走るので、あまりその距離を感じません。
って、いうか、こんな小さな子供がたくさん走っているのですよ。
よくあのループを登ってきたものだと感心。
来島海峡大橋には、途中の馬島にエレベーターで下りる事ができます。
一応住民と緊急車両専用の小さなICもありますが、特別なカードが無いとゲートは開きません。
エレベーターの橋上側にはバス停があるので、島へはバスとエレベーターでアクセスする事ができるのです。
そして、ついに今治へと到着!!
眼下に見える今治造船のヤード群。
自転車道はループしながら糸山公園の中腹で一般道に出ます。
ここから下まで急峻な坂道を気持ち良く下っていく事ができますが....帰りは再びこの坂道を登って来ることになるのです。
あああ、考えただけで憂鬱...。
でも達成感はひとしおです。
1日がかりかと思いましたが、実質3時間弱で走ってきてしまいました。
とりあえず今治まできたので、チェックしていた「波止浜」の古い町並みを撮影してから、今来た道を戻る事にします。
ちなみに波止浜に到着した時刻は14:30でした。
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