2012年05月09日
ぶらり、しまなみ海道と淡路島一周を輪行で走って来た(その五・海道を後に)
5:00に目が醒めました。
いつもであれば、もう少し明るい日差しが窓から差し込んでいるのですが、今日は少し薄暗いです。
そして強い風に吹き荒れる木々の音に不安がよぎります。
外に出てみると、風は少し強いものの走りに支障をきたすほどのものではなく、空も薄曇りでしたが徐々に明るくなりはじめていました。
他の旅行者を起こさないように身支度を終え部屋を出ようとしましたが、みんな昨日の就寝時間が早かったせいか、目を覚まして出発を見送ってくれました。
5:30ほぼ定刻どおりに宿を出発。
昨日走った耕三寺のある西海岸線とは反対側の東海岸線、国道317号線を走って生口橋を目指します。
生口島ではこちらの道の方がメインストリートなので、道は走り安いうえに、まだ5時なので車も走っていません。
凛とした気持ちの良い空気の中を黙々とペダルを漕ぎます。
筋肉通が前身に出始めていたので、負荷を掛けずに高ケイデンスで前に進みました。
多々羅大橋から生口橋までは約10kmほどなので、20分ほどで到着。
今日渡る(登る)橋の数はこの生口橋と因島大橋の2つだけ。
楽勝ですが、前身筋肉通にくわえて、リュックの重みが腰にきます。
さあ、本日最初の生口橋。本日最初のプチヒルクライム。
ゆっくり、ゆっくりと山道を登っていきます。
でも橋上が見えてくるとテンションが上がりますね。
ペースが上がって、朝焼けの瀬戸内海を見下ろしながら橋を走ると、「海道」との別れを実感します。
因島に上陸。最初のコンビニに立ち寄って朝食です。
ロングライド定番のあんパンと豆乳で、エネルギーとなる糖分とタンパク質を補給。
景色の良い場所に移動して朝食。風はすこしづつ弱くなってきて、朝陽が差し始めました。
6:30出発。
因島では往路に走った内陸部ではなく、ひたすら海岸線を走る事にしました。
そして、その途中に気になった重井町の集落へと立ち寄って見る事に。
街道集落のような趣の街村でしたが、思ったよりも規模は小さかったので撮影はせず。
手前、北浜地区には重厚な民家がたくさんありました。
いよいよ最後の橋、因島大橋です。
が、ここでハプニングが。
自転車道の入口が見あたらない。橋周辺の道をぐるぐる回るも、案内表示らしきものもない。
どこかで通り過ぎたようでした。初日に最初に渡った橋でもあるので、興奮で橋から一般道へと降りた場所の記憶が無い。
道路を見ると、本来あるはずの「サイクリングルート」を示すブルーの線も無い。
因島大橋につながる西瀬戸自動車道は山の上を走っているので、その高さまでいけば側道らしきものもあるかも、と決死のヒルクライム。が、白滝山の東麓山腹をぐるりと一周して、残酷にも元の場所へと戻ってきてしまいました。
この脱力感、虚無感といったらどう表現してよいのか。
最後の最後にこの失敗です。
途中大浜PAへのアクセス道表示を丘の途中で見かけたので、そこからPAに進入する事を決行。
(実は自転車道の入口はこの丘の反対側、100mほど先にあったのです)
大浜PAからは因島大橋の歩道に出られる遊歩道がある事を知っていたので、本来は禁止されている強硬手段をとりました。
遊歩道は自転車が通る事を想定していないので、階段の連続。
そしてなんとか無事に自転車道へと出ることができたのです。
もうヘトヘトです。
いよいよ最後の橋、因島大橋。
思わぬハプニングもあって、よけいに感無量です。
「しまなみ海道「の最初と最後を締めくくるに相応しい、しまなみ海道唯一の二階構造の回廊を駆け抜けます。
向島。時間が許せば昨日走った西海岸線とは逆の東海岸線をぐるりと一周してもよかったのですが、その余裕と気力、体力は残っていませんでした。
因島の道はひたすら平坦でした。ヒルクライムの連続で脚が鍛えられて、ペダリングは快調。
そして渡船乗り場に到着。
料金係のおばちゃんは来るときと同じ方でした。
「あら、早かったね」
と、わたしの事を覚えていたようです。
渡船が離岸すると、今回最初の「旅」が無事に終わった事を、あらためてここに実感しました。
「さよなら、しまなみ海道。ありがとうしまなみ海道」
渡船の中で、料金係のおばちゃんが記念写真を撮ってくれました。
尾道駅前でSPECIALIZED Roubaix SL3を分解します。
今回の旅でこのバイクのパーフォーマンスの高さも実感させられました。本当に楽な自転車でした。楽なのに速いし。
納車されてまもないピカピカのこの自転車を輪行するには少し躊躇しましたが、ロングライド目的用に買ったバイクです。このRoubaix SL3を持ってきて大正解でした。
さて、尾道から山陽本線で福山まで戻り、福山からは淡路島の玄関口である明石を目指します。
そう。次は淡路島一周なのです。
新幹線駅の西明石は各駅停車の「こだま」しか止まりません。思い起こせば「こだま」に乗るのは人生で初めてです。
9:21やってきた「こだま」はN700系の元レールスターひかりの車両でした。
全車両2+2のグリーン車レベルのシートに感動しながら、広島県ー兵庫県を移動しました。
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ぜひ走ってください。連載とおして読んでいただきありがとうございます。