前回からOriBikeのアヘッドステム化を研究してきましたが、ようやく完成に近づきました。
過去記事「ORi BikeM10をアヘッドステム化してみた(その弐)」
OriBikeはBD-1など他の小径車と違って、各部の設計が市販品を流用しやすくなっているので、今回の実験もわざわざ特殊な加工や工作無しで市販品のポン付けで進めています。
アヘッド化はOriBikeのアジャスタブル・ハンドルポストの径が25.4mmなので、市販のアヘッド変換アダプター「Kalloy SFBアヘッド変換アダプター(28.6 x 25.4mm)」で即解決。
ステムは使っていないロード用のシマノプロPLT 60mmを取り付けました。
ただし、OriBikeのハンドルポストはかなり手前に傾いた角度が付いています。なので角度が6°から10°くらいの一般的なステムだと、かなり上向きになります。
アップライトが良いという方にはちょうど良いのですが、OriBikeの特殊なハンドル構造にこの改造を行うと、安定性が失われ、かなりふらつく感じになりました。上り坂でのダンシングは無理です。
その対策として考えたのは15°以上の角度がついたステムを用いて、角度を水平〜下方向へ持って行く事。
この手のステムは主にフリーライド用で数は少ないですが、いろいろなメーカーがいろいろな角度の製品を出していました。
ただ、用途が限られている上に強度が求められるステムの為、とにかく高い。もしくは安いけど無駄に重くて質感も悪いとピンキリ。
まだまだ実験段階なので、長さも角度も確定していない中、大金は出せません。
さらに特殊な用途のステムなので、ヤフオクでのリセール率も低そう...。
そうして悩んだ末に調達したのがこのステムです。
BAZOOKA Elite Trial Stem (バズーカ エリートトライアルステム)
まあ、BAZOOKAならとりあえず問題はないでしょう。
名前のとおりトライアルをはじめダウンヒル、フリーライド用の強靭なステムです。
角度は脅威の35°です。ステム長は最短で90mmしか無かったのでとりあえずそれに。
重さはまあ写真のとおり180gでした。
思ったよりもかなり鋭角です。
ちなみに25°というのもありますが、ステム長が130mm、150mm、160mmとちょっと長すぎでORibaikeには使えません。
で、さっそく取り付けてみました。
まず、質感がOriBikeと同じでした。
おまけにアヘッド変換アダプターの隙間も無くなりました。
まったく自然です。ノーマルみたいです。
で、横からみると...。
すごい角度ですね。まさかここまで前傾になるとは...。
しかも前方に突きだしているので、かなり前傾で戦闘的なスタイルに見えます。
う〜ん、やっぱり20°〜25°くらいがちょうど良いかも知れません。
イーストンのEA70 ±20°ステムには70mmの短いものもあるので、ちょっと値は高いですがそのあたりが理想的かも知れません。
【EASTON】EA70 ±20°STEM 31.8 |
実際に走って見ると、これがフォーム的にはかなり違和感なくフィットするのに驚き。
わたくしの身長は170cmですが、折り畳み小径車というよりは普段乗っているロードバイクに近い感じです。
ただし、大きく「Z」の字を描く事になった異形なハンドルポスト形状の為に、ちょっと不安定なのは相変わらず。しかし前回よりはかなり改善されました。
上からハンドルを押さえ込む感じになるので、直進安定性はノーマルよりも向上しています。
低速時にややフラつくのと、小回りが苦手になったかも知れませんが、そもそものOriBike自体が同様のクセを多少なりと持っていて、最初は慣れが必要なので、これは時間が解決してくれるかも知れません。
あと、ダンシングが可能に。かなり自然で違和感なくダンシングが行えます。
おそらくこれは、ステム角が水平にあるよりも今の角度であるから可能になったことかも知れません。そう考えると、ステム角は20°よりも35°で正解だったとの結論になりますが...どうでしょうね。
31.8mmのハンドルバーはちょっと小径車にはオーバースペックですが、剛性感と安心感においてまったく別次元に。
乗車姿勢と共に、よりロングライド指向になったかも知れません。
もう少し微調整をすれば完璧ですね。
あと一歩。といったところです。
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