2012年09月16日

ぶらり、北総の酒蔵巡りをして、香取市佐原の木の下旅館に泊まってきた【前編】

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早い物で、九月も半分が過ぎてしまいました。
今年もあと3ヶ月半...100日ちょっとしかありません。

仕事もちょっとだけバタバタしていて、気がついたら3連休。
以前でしたら週末の金曜日、仕事が終わったらすぐに飛び出していたものの、今回はちょっと疲れ組みで気力もなく、財政的にも余裕が無いので特に旅の予定は立てていませんでした。

しかし、折角の3連休。
まったくどこにも行かないというのも、勿体ない。
しかも今月はわたくしにとってとても重要な月でもあるのです。

そこでひらめいたのが近県の酒蔵めぐり。

「そうだ千葉県に行こう」

酒蔵巡りと合わせて、漁港で地魚を食べよう。
トントン拍子に旅程が組み上がり、最後にある事を思い出します。

以前から泊まってみたかった老舗旅館。それは小江戸とも呼ばれる利根川水運で栄えた商都、香取市佐原にある「木の下旅館」でした。

で、ここの予約が取れなければ今回の旅は取りやめよう、くらいの構えで宿に電話を入れてみました。出発の前日に...。
電話に出た宿のご主人は少し考えて、宿泊OKとなりました。

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知人から車を借り、資料とカメラを積んで翌日早朝に家を出発。

今回は1泊2日の旅なので、廻る酒蔵は北総〜九十九里エリア。つまり房総半島の北側に限定しました。
また今回の旅では「古い町並み取材」は行わないつもりでしたが、未掲載だった成田山門前町だけは歩く事にしました。

成田に到着したのは午前8時。
日はすっかり昇っていますが、店はまだ開いておらず観光客もいません。

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撮影にはもってこいです。

この時間なので成田の地酒「長命泉」を醸す滝沢本店は、まだ開いていませんでした。

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町並みが続く区間は短いので、あっという間に撮影は終わり。
せっかく成田まで来たので成田山新勝寺を見ておく事にする。

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千葉に住んでいた事もありますが、おそらく来たのは初めてかも。
本殿、その他伽藍の大半は鉄筋コンクリート造。ぐるりと廻って成田山を後にしました。

ちなみに地酒「長命泉」は門前町で朝から店を開けていた酒屋で購入。

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次は少し逆方向に戻って、佐倉市の郊外にある「旭鶴」を醸す旭鶴さんへ。
お休みの様でしたが、電話をしてみると店を開けてくれました。

小さな蔵ですが、精米歩合を全量60%以下まで磨いているとの事。
恐縮しながら特別本醸造を買って蔵を後に。

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次は今日泊まる佐原を通り越して、旧小見川町にある「大姫」を醸す飯田本家。
創業は明治10年。小さな蔵ですが、いろいろなお酒に挑戦しています。
純米酒を購入。

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続いて東庄町の田園地帯の中にポツリと建つ神明酒造へ。
安政3年創業の老舗ですが、現在「神明」は自醸をしていないとの事。集約醸造で瓶詰めだけを行っているようで、醸造しているのは「仁勇」の鍋店です。

しかも驚く情報も...「この辺の蔵は今ほとんど自醸していないよ」

ええッ?この辺ってどこの蔵まで?
さすがにそれ以上は聞けませんでした。

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さあ、お昼も近づいてきましたが、やっと銚子市街に到着。
まずは銚子市街の西のはずれ根岸町に建つ「祥兆」の小林酒造場へ。
4合瓶は原酒と大吟醸の2種類のみ。他のお客もみな原酒を購入していたので、わたしも原酒を購入。

銚子は醤油の町です。ヤマサやヒゲタ醤油の工場が建ち並びます。
日本酒蔵はひっそりと点在しています。

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JRの線路を渡って、「徳明」飯田酒造場(飯嘉本家)へ。

しかし...


なんか怪しい雰囲気です。社名の看板は外されて人の気配もありません。
蔵の隣りにあるおそらくは小売部の店舗も看板が外されていました。

「こ、これは...廃業しているのかも」

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「銚子の誉」石上酒造は銚子市街の西のはずれ、石上町の商店街の中にありました。

さあ、これで利根川流域の酒蔵はすべて廻りました。
(今回訪れていない酒蔵は過去に訪問済みです)

時刻は1時。すっかりお腹がペコペコ。
めざすお店はもう決まっています。

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銚子港に到着。
銚子に来たら必ず来るのが「鈴女」という地魚料理店です。銚子漁港の前にあります。
最初に来たのはもう10年以上前になります。
それから2〜3年に一度は来ています。とても繁盛しているようで、建物も新しく建て変わっていました。

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セットメニューはものすごいボリュームなのですが、今日はずっとずっと「いわし」をたっぷり食べたかったので、あえて単品をチョイス。「イワシの酢締め丼」1,000円と「イワシのなめろう」700円です。

「イワシの酢締め」たまに回転寿司とかで見かけますが、全くの別物です。うまい!うますぎる!!
これはぜひ家でも造ってみよう。

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続いて「なめろう」です。これお酒が進みます。でも今日は車なのでアルコールは一切飲めません。orz...
隣りのおばちゃんがビールをうまそうに飲んでいました。

「なめろう」は家でもよく造りますが、なかなか難しい料理です。
魚と、ネギと生姜と味噌を混ぜるのですが(ミョウガを入れる場合もあるものの、私はミョウガが苦手です)魚の鮮度も非常に重要であと材料の混合比も。

なので、数年に一度はこの「なめろう」の再確認の為に銚子まで来るのですよ〜。
今日解った事は、味噌は甘めのこうじ味噌をつかうべし。
ネギはあまりみじん切りにはせず、荒くざん切りに叩くと食感が良い。

う〜ん。勉強になりました。


さあ、まだまだこれから酒蔵巡りは続きます。


つづく...




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この記事へのコメント
生の光り物は大好きです。いわしもうまいですし、さんまやあじも最高。

記事を見てるだけでもテンション上がりますねえ。
Posted by じてんしゃさんぽ at 2012年09月17日 21:44
>じてんしゃさんぽさま

光り物おいしいですよね〜。秋刀魚も美味しい季節になってきました。
家では最近秋刀魚づくしです。
Posted by 太泉八雲 at 2012年09月20日 06:23
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