先日、MTBに関する情報収集と感情移入の為に購入したMTBムック「MTB日和」と「That's Real MTB!」のうち、それまでの自転車ムックとは一味違う、フォトジェニックな編集内容の「That's Real MTB!」に感心と期待を抱き、その続編である「That's Real MTB!(2)」もついに買ってしまいました。
普通のMTBムックと一味違うのは他にもいろいろあって、まずようやく市民権を得始めたものの、まだまだマイノリティな29er(トゥーナイナー)の歴史に特化した内容。
そして極端な広告の少なさです。果たして商業的にやっていけるのだろうか、と勝手に心配してみたくなるど。やるなエイ出版って。
さて、29er(トゥーナイナー)の専門誌という思い込みでページをめくると、いきなり最初の記事が
「ユーロバイクで本格デビューした27.5インチ(650B)MTB」の記事。
ええ?新規格?
まあ、一般的な26インチと29インチの中間サイズで、両方の良いとこ取り...って記事には「必然から生まれた」とか書いてあるけど、「いまさらね〜」って。感じ。
記事を読むほど、自分には27.5(650B)の方が合っているような気もしてくるから、この手の雑誌のインプリティング(刷り込み)は恐ろしい。
でもねえ、始めはマイナーでパーツも少なかった29erがようやく認知されはじめた中で、さすがに27.5(650B)はまだまだガラパゴス状態でしょう。
さて、ページをめくっていくと、「That's Real MTB!」ではまさに「ナショナルジオグラフィック」のMTB版といった印象が濃かったものの、「That's Real MTB!(2)」では、インプレッションを兼ねた広告記事ばかりになり、「That's Real MTB!」の持つ独特の世界観はどこかへ消えてしまい、ごく普通のムックになってしまいました。
ホイールやタイヤのインプレはそれはそれで勉強になりますが、それは御社が出している他の雑誌やムックでやって下さいと正直思うところも。
29erバイクのニューモデル紹介。
かつてゲイリーフィッシャー(TREK)とキャノンデールくらいしか無かった29er市場に、主要メーカーが続々と参入してくるのは嬉しく、追うように次々と立ち上がる新興ブランドも知る事ができるのですが、もう少し写真の撮り方や構成に前巻「That's Real MTB!」のような広告色を感じさせない独自色が欲しかったな〜と。
一応、26インチMTBの生みの親であり、29erの生みの親でもある、ある意味MTBの神様的なゲイリーフィッシャー氏の記事は後半にあり、なんとかこのムックの存在価値を保っています。
一応フォトジェニックなグラフィックページも「載せときました」的に数ページありますが。
その後、ショップ記事がラストを締めくくります。
これはこれで29erの世界にどっぷり浸かれますが、29erのその魅力を堪能できるかな....とまでは微妙。
でも、まあ、これだけの情報量がフルカラーで1,000円ですから、お買い得と云えばお買い得。
ただね〜、前巻「That's Real MTB!」が永久保存版かと思ったのに対して、このパーツインプレ広告8割の「That's Real MTB!(2)」はパーツのモデルチェンジと共に廃れていくので、時限消費版になってしまったのが残念。
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