2013年06月25日

ぶらり、四国愛媛の酒蔵巡りをしてきました&いらかぐみオフ会【前編】

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先日、古い町並み歩きの会である「いらかぐみ」の年一回のオフ会で四国の愛媛へ行ってきました。
久々の旅記事で。

全国各地の古い町並みや集落にある伝統的な建築物の宿に集う「いらかぐみ」のオフ会ですが、今年は初の四国。しかも愛媛県の卯之町(西予市)となりました。旅館は文化財指定の「松屋旅館」。

しかし、遠いですね。東京から卯之町までは直線で約700km。
鉄道や自動車利用だと実に1,100kmほどあります。

今までであれば、高速夜行バスや新幹線&在来特急を乗り継いで、はたまた自走のいずれかが移動手段だったのですが、今回に限っては空路つまり飛行機で行くことにしました。

実はわたくし、人生このかた飛行機に乗るのは初めてなのです。
全国津々浦々を歩き回って(走りまわって)いるのに、飛行機に乗った事が無かったのですよ。

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理由は元来の高所恐怖症に加え、運賃が高いという経済的な理由も大きかったです。
さらに言えば、それまではず〜っとマイカーで北は北海道、南は九州鹿児島まですべて自走で廻っていたのです。

なので、初めて新幹線のキップを買ったのも30歳過ぎてからだったのです。

てなわけですから、当然チケットの買い方から登場手続きに至まで、まるで何もわかりません。
そこで、同じ東京在住のメンバーである万訪さんに、すべておんぶにだっこでお願いする事となりました。

私の中でも今回のオフ会は貴重な2日間となる事が予想されたので、往復手段も人生初の空路での移動を演出したかったのです。

羽田空港発ー松山空港行きの第一便に乗るために7:00に羽田空港で待ち合わせ。
万訪さんは仕事で全国、海外を飛び回る方なので搭乗手続きは特別な「ダイヤモンド・プレミアムラウンジ」から。

もう、空港に足を踏み入れた時からディズニーランドに来たかのごとく、興奮しまくり、感動しまくりです。
ちなみに、今後わたくしが個人的に飛行機を利用しようとも、まずこのラウンジとは無縁である事でしょう。

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そして、いよいよ搭乗手続きです。
さすが、四国は松山空港行き。ターミナルの一番端まで歩きます。

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いよいよ「飛行機」に乗っちゃいますよ。

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動き始めちゃいました。
離陸滑走路まで長々と移動します。
エンジン回っちゃっています。

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で。

ゴォォォォォォォォォッ


と加速して一気に空へ。

離陸してからは意外にもゆっくりとフワフワっと上昇していました。
もう少し「G」がかかるかと思いましたが、まあ、ロケットではないですからね。

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そして夢にまで見た雲の上です。

なんか宮崎駿の「天空の城ラピュタ」を思い出してしまいました。

幸いこの日は天候にも恵まれ、揺れも振動もありませんでした。
眼下を見下ろすと小豆島が。

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そして、羽田空港を出発して1時間30で松山空港に到着。

「は、早〜いッ」


鉄道利用であれば7時間ですよ。

距離感覚が今までとはまるで違う感じで戸惑います。
まるでドラえもんの「どこでもドア」みたいだ。

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さて、松山空港からはレンタカーが現地の足となります。
レンタカーの営業所は空港から離れているので、送迎車で送り迎えとなります。

今回足になってくれるのは「スズキ・スイフト」君。

コンパクトカーでは初めてですが、走りが良いという事で前々から一度乗ってみたかった車です。

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松山空港を出発してまず最初に立ち寄ったのが、隣の松前町にあって「武士心」を醸す合名会社武智酒店です。

県道沿いにあって蔵の創業は幕末の文久2年(1862)。丁寧な対応をしていただきお土産までいただいてしまいました。

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続いて、伊予市の中心商店街、伊予郡中に構える徳本酒造合名会社は明治6年(1873)の創業で酒銘は「初鷹」。

始め看板も出ていなくて探すのに難儀しましたが、メインストリート沿いにありました。
みた感じ廃業している気配もありましたが、勇気をだして声を掛けてみると、少しだけ造っているとの事。もっとも「自醸」しているのか分かりませんが、造っているとの事なので1本購入。

さて、ここからいよいよ山間部へと入っていきます。

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最初の町並みは大洲藩の城下町と松山城下を結ぶ街道のちょうど中間に位置する事から発展して栄えた在郷町「伊予中山」です。

旧道沿いに残る町の規模はそこそこで、昭和初期レトロな郷愁感のある山間の町並みといった感じでした。

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つづいて、中山町から細い山道へと入っていきます。
目指すは山間の集落「石畳地区」。最近内子町が観光の一つとして力を入れ始めている地区との事。

四国でよく見る、屋根のかかった「鞘橋」がこんな山の中にもいくつかありました。

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そして高低差の激しい山里の石畳です。
町並みとしても集落としても、あまり見るものはありませんでしたが、ちょうど昼時でもあり、知る人ゾ知る蕎麦屋があるという事でいってみました。(結構探しました)

そば処 石畳むら

新しいお店で、しかもお客も多かったです。
これは期待できそうだ。

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基本的に蕎麦の作り置きはしないようで、お客の流れを見ながら打つこだわりよう。
で、それが結構廻っていなくて、無駄に待たされるのも愛嬌かな。

お父さんも一所懸命蕎麦を打っていました。

メニューは
ざるそば600円
ざるそばのお代わり400円
かけそば800円
かき揚げ200円

基本ざるそばの方はお代わり前提のようですね。

客は4組ほどでしたが、蕎麦が間に合わず、店員のおばちゃんもキャパオーバーでパニクり気味。結果間違って出てきたかけそばを、相方の万訪さんはそのままいただきました。

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ざるそば。二八蕎麦のようですが、ぷるんと優しい歯ごたえで、なんだかこんにゃくのようにコシが。
これは初めての食感です。汁は濃厚な甘口で、これは好き嫌いが分かれるところと思いますが、わたくしは大好き。大ヒットです。

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かき揚げは玉ネギだけ。
新たまねぎの甘さが美味しい。スナック的な感覚で箸が止まりません。
っていうか、玉ネギをスナックにしたら売れるんじゃね?とすら思わせる代物。

まさか、こんな山里でこれほどの食感を体験できるとは。
記憶に残る味です。
また機会があれば来たいですね。

さて山を下ります。

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内子町の中心部は愛媛県でも有数の古い町並みが残る場所で国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている場所ですが、何度も訪れているので今回はスルー。

となりの五十崎町にも古い町並みが残されています。
その町並みの外れに建つ、亀岡酒造株式会社は江戸時代中期の享保元年(1716)創業で「千代の亀」というお酒を醸しています。今風の酒質で豊富なラインナップを誇る蔵ですが、残念ながら土日はお休み。町内の酒屋さんを紹介されて無事本命のお酒をゲット。

ちなみに内子町にも酒六酒造株式会社という準大手の酒蔵がありますが、こちらはすでに飲んでいるのでスルーしました。


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続いて、何度も訪れている城下町「大洲」はスルーをして、今回は万訪さんのリクエスト。八幡浜の天空集落「大平地区津羽井」集落へと。

山の頂上付近の斜面に形成されたみかん農園の集落です。
八幡浜の市街地とリアス式海岸の八幡浜港が見晴らせます。

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その先は宇和海、そして九州ですよ。

は〜るばる来たぜ、愛媛県〜!!

って感じです。
昨日の夜まで東京の職場で残業していた訳ですから、まるで信じられない光景です。

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さて、港町である八幡浜の中心部には2軒の酒蔵があります。
一つは中堅の酒蔵でレトロな洋風建築の社屋が地元のランドマークにもなっている大正5年(1916)創業の梅美人酒造株式会社です。

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もう一軒は千丈川をはさんだ対岸の古町地区にある「鯉の勢」という銘のお酒を醸す小泉酒造株式会社です。

「梅美人」は地元の酒屋でも、または県外でも手に入りますが、「鯉の勢」は完全地元限定。造っているお酒も普通酒の一升瓶と冷酒の小瓶くらい?時間も迫っているので、残念ながら今回は入手する事ができませんでした。

ちなみに八幡浜には宇和町方面へ至る県道沿いに明治32年(1899)創業で「川亀」を醸す川亀酒造合資会社があります。こちらは愛媛を代表する銘酒の一つとして県外に広く知られているのうえに、すでにわたくし自身も飲んでいるので今回はスルーしました。

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そしてなんとか今回の宿泊地である西予市宇和町卯之町に到着。
江戸末期の面影を残す卯之町・中之町通りに建つ松屋旅館の斜向かいには、これまた有名な「開明」を醸す株式会社元見屋酒店があります。もちろんだいぶ前から飲んでいるお酒です。

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卯之町にはこの元見屋酒店の近くに「池田屋」の屋号を持つ最進酒造がありますが、こちらは少し前に廃業した後、近年観光スポットとして「池田屋」をオープン。現在は自醸していませんが、依託醸造(石鎚酒造?)でPBのお酒を販売しています。

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そしてここから少し離れた卯之町商店街の外れに建つ、明治43年(1910)創業の宇都宮酒造株式会社は、小さいながらもいろいろな醸造法にチャレンジする元気な酒蔵でした。蔵元ともお話ができて、今日一日でもっとも思い出深い酒蔵であり収穫を得る事ができました。

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そして「松屋旅館」は最高の宿でした。

すっかり飲み過ぎて気がついたら翌日の早朝。また失敗してしまいました。

「松屋旅館」の詳細はこちらごらんください。

【後編】へつづく。



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posted by 太泉八雲 at 23:58| Comment(2) | TrackBack(0) | ぶらり、オフ会&イベント
この記事へのコメント
 こんばんは〜
わたしも3週間前、八幡浜の梅美人酒造
前に行きました。松山まで車で行き、
松山で2手に分かれたため、レンタカー
のマーチで八幡浜へ行きました。
ちょうど梅美人酒造の近くに戦時中の
防空壕があります。この梅美人酒造が
出資して作られた壕で、アメリカと戦端
を開く前に完成しました。四国では初。
 おやつに、じゃこ天を食べつつ佐田岬
のメロディラインに向かい、佐田岬灯台
あたりを散策しました。
 それと話は変わるのですが、自転車の
ホイールを交換しようと思っているのですが、今のがSORAの8段変速で、シマノ
でしたら新しいホイールは10段まで対応
となっています。この場合10段にしよう
とすると、スプロケットの他に何を交換
すればいいのでしょうか。できるだけ
安く済ませようと思っています。105か
ウルテグラあたりで検討しています。
Posted by さすプー at 2013年06月26日 20:05
さすプーさん、ご無沙汰しています。
八幡浜の防空壕は知りませんでした。
最近は八幡浜ちゃんぽんが御当地グルメですね。
さて、8段対応のリアハブですが、おそらく9段までしか対応していないかと思います。
10段となると、やはりハブを交換するしかありませんが、そうなると新しい完組ホイールを買った方が安く済む場合が多いかと。
完組ホイールだと、ハブがアルテグラというのはシマノ純正ホイールしか無いかと。その他メーカーの完組ホイールでも、同じレベルのものが着いています。
予算はいくらくらいでしょうか?
Posted by 太泉八雲 at 2013年07月05日 20:25
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