2013年06月26日

ぶらり、四国愛媛の酒蔵巡りをしてきました&いらかぐみオフ会【後編】

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昨日の夜は宿のもてなしも料理も素晴らしく、オフ会も大いに盛り上がりましたが、不覚にも飲み過ぎていち早く泥酔。

で、夜中に突然目が醒める始末。orz


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折角古い町並みの中に宿泊しているので、夜の卯之町を歩こうかと思いましたが、照明も少なく真っ暗。
写真は三脚を立てて長時間露光して撮影したのでちょっと不自然かな?

卯之町が重要伝統的建造物群保存地区に指定されてから、とりあえず自治体が家の軒先に常夜灯を灯したそうです。

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朝の5時に目が醒めました。
最近は普段からこの時間に目が醒めています。

しかし東京ではこの時間はすでに明るいのですが、なぜか愛媛の朝は薄暗い。
窓を開けて見てみると、な、なんと。雨が降っているではないですか。

予報では晴れのはずが!!

まあ、そのうち止むだろうと思っていたら、日が昇るのと比例して雨足が激しくなってきました。

うかつでした。
なんと、事もあろうに今回は雨具も傘も一切持って来ておりませぬ。

朝食は7時で、まだ2時間ほどあるので同じタイミングで目を覚ました万訪さんと二人で、わたくしが気になっていた海岸線の港町集落まで足をのばしてみる事に。

法華津湾という小さな入江にある法華津という集落には明治33年(1900)創業の濱田酒造合名会社という小さな酒蔵がある。
酒蔵がある港町というからには何かあるのではないかと直感が働いていました。

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卯之町を出発して国道を宇和島方面へ南下、途中法華津トンネルの手前で右の県道に逸れ、野福トンネルを抜けて明浜町へと向かいます。

で、驚いた。

卯之町から野福トンネルを抜けるまでに、それほど山を登っているつもりはなかったのですが、トンネルを抜けるとそこは標高の高い山の上だったのです。
遙か眼下に広がる宇和海とリアス式海岸。

地図では海岸線に近いし、平野部であると思っていた卯之町はなんと標高200mの高地にあったのですよ。
車で走っていると意外に分からないものです。
ちなみにJR四国予讃線の卯之町駅は四国で最も高い場所にある駅だとか。そんな気配はまるでありませんでした。

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旧明浜町の大浦地区は俵津とも呼ばれていた港町ですが、これといった町並みは無し。

法華津はとなりの吉田町になるのですが、ここもみかん栽培を主とした半農半漁の集落で見るものはほとんど無し。
濱田酒造は立派な建物でしたが、まだ朝の6時台だったために、そのまま引き返して宿に帰りました。

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朝食のあと、雨の卯之町を歩き、そして「宇和米博物館」へと移動。

昭和3年(1928)建築の木造校舎旧宇和町小学校を、卯之町が一望できる高台に移築したもの。

なかなか立派な校舎で109メートルの長い廊下を使って雑巾がけのタイムを競う「Z-1グランプリ」はテレビでも取り上げられていて、数々の有名人が記録を残しています。

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「米博物館」は...校舎を移築保存したものの、利用価値が無いのでとりあえず「何か中に入れておこう」的な展示ものでした。代理店や制作会社にそれなりのお金を持って行かれたのでしょう的なものでした。スミマセン。

博物館にはあまり興味はありませんでしたが、建物はとても良かったです。
よくぞここまで保存したものと感心しました。

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さて。いよいよ、伊予の山間部を縦走しながら帰路につきます。

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まず最初に訪れた町は(旧)東宇和郡野村町。
肱川の河岸段丘上に発展した町で養蚕と製紙で栄えました。
町の規模は大きいのですが、町並みはほとんど残されていません。

2軒あった酒蔵も現在は緒方酒造の一軒のみ。

この野村町には以前にも訪れていますが、今回は宝暦3年(1753)創業の緒方酒造株式会社で地酒を買うのが目的でした。

緒方酒造は明治の重鎮を輩出した旧家です。日本酒の他焼酎やリキュールも造っています。
しかし、レギュラー酒は糖類添加のお酒が多かった。しかたなく吟醸酒クラスの価格もする本醸造を購入。

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野村の町を歩いていて、偶然廃業した山崎酒造を見つけました。
小物販売のお店になっているようでした。
非常に哀愁を感じてしまいます。

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続いて現在は大洲市となった(旧)喜多郡肱川町の鹿野川。
ここも訪れるのは2回目。目的は同じく大正10年(1921)創業の養老酒造株式会社で地酒を買うこと。

ここも零細で特定名称酒率の低い蔵かと思いましたが、なんとかなり良い感じのラインナップにおどろき。

次は、昨日訪れた五十崎町・内子町を経由して小田川を遡上していきます。

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まずは、同行していたメンバーの一人がまだ未訪問だった内子町大瀬地区に立ち寄ります。

それほど古い町並みではありませんが、更新された建物も少なく、外観を統一して町並みの景観作に取り組んでいる地区です。

続いて(旧)上浮穴郡(かみうけなぐん)小田町に入るものの、一旦北上して(旧)伊予郡広田町の総津に足を運びます。

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ここも町並みの裏付けはなかったのですが、明治5年(1872)創業で店舗と酒蔵が国の重要文化財に指定されている佐々木酒造合名会社があったので、是非に言ってみたかった。さらに町並みの直感が働いたのです。

はたして、町並みはありました。本日最高の町並みではないでしょうか?
周囲の山々の背景と共に、中山道の宿場町を思わせる町並みが残されていたのです。

佐々木酒造も、古酒をメインとしたこだわりの酒造りを行っていて、同行したメンバーもみなここでお酒を購入。

蔵元からいろいろとお話を伺う事もできて印象に残った酒蔵でした。

さて、お腹が空いたものの食事処はおろかコンビニもない。広田村にはすぐ近くに「道の駅」がある事を思い出して、そこへ向かいました。うどんやの看板が出ていましたが、店舗は道の駅を通り過ぎた先にありました。

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街道沿いの小さなお店で、ちょっと際疾い雰囲気もありましたが、他に無いので入ってみる事に。

うどんメインのお店すが、讃岐うどん系とは少し違う感じ。

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とりあえず、かけうどんといなり寿司の定番炭水化物コンビ。

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他のメンバーは釜揚げうどん。

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地物っぽい出汁は美味しかったですが、うどんはコシがありません。
消化は良さそうでしたが、愛媛のうどんはこんな感じなのでしょうか?

お腹も満たされたので来た道をもどります。

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上浮穴郡方面への分岐点である突合(つきあわせ)地区に、通り抜けざま町並みを発見。

急遽取材開始。

交通の追分に発達した宿場町的な街道集落のようでした。

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続く本日の本命である(旧)小田町の中心部小田をめざします。
ここも正直言って裏付けはなかったのですが、地形と旧道の形、それに山間部の小さな町なのに病院や銀行などの金融機関、郵便局、交番などが集まっているので何かある、と勘がささやいていたのです。

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で、ありました。小田は小田川を境に旧大洲藩支配の寺村と新谷藩支配の町村に別れてそれぞれ発展していた在郷町で規模は当時から大きかったようです。

現在の行政の中心は町村にありますが、寺村にも商家や旅館が残されていました。

そしていよいよ、本日最後の町並みである、久万高原町をめざします。

小田町が上浮穴郡だったのに、越郡合併で内子町といっしょになった訳は、真弓峠によって他の同郡と隔たれていた事があるようで、道路は日々改良されて良くなっていますが、狭小で急峻な山道を走って久万高原町にたどりつきました。

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久万町は以前に一度訪れた事があったのですが、日没後だった事もあり町並みを確認してから先へと進んだ経緯もあってずっと再訪問を考えていた場所でした。

以前は日没後だった事もあって、町並みのディティールはやや誇張されていたのかも知れませんが、大きな町でした。
久万町の商店街に2軒の酒蔵があり、町並みはほぼその前後に集中しています。

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久万町の酒蔵は明治35年(1902)創業のお茂ご酒造株式会社と江戸時代創業の雪娘酒造株式会社ですが、雪娘酒造は土蔵(店舗として改装)を1棟残して酒蔵はすべて取り壊し、駐車場となっていました。

蔵を移転したのかとも思いましたが、地元の酒屋さんに伺うと、やはり依託醸造だそうです。

とりあえず、2つの蔵ともお休みだったので、話しを伺った酒屋さんで購入。

これにて本日の町並みと酒蔵訪問はすべて終わり。
飛行機の出発時間が迫っているので、いそいで高原を下り降りて松山空港を目指しました。

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購入した地酒は実に12本。これを手で持って返りました。
まあ、毎度の事なのですが、飛行機で運ぶのは初めて。
それなりに耐衝撃梱包はしているので問題はないかと。

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搭乗手続きを終え、羽田行きの便に乗り込みます。

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あっという間の2日間でした。
とても濃い2日間でした。

いよいよ愛媛の大地を飛び立ちます。

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あっという間に、瀬戸内海の島々が眼下に。

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さよなら四国。

そして、日が沈む前に東京に到着しました。
空路恐るべし。
なんか、今後は飛行機の利用も増えそうな予感がしました。

おしまい。


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posted by 太泉八雲 at 18:05| Comment(2) | TrackBack(0) | ぶらり、オフ会&イベント
この記事へのコメント
こんにちは!
貝印 カイタッチ・プロジェクト!担当者のましもです。
とてもゴルフや自転車、各地への自転車の旅などたくさんのご趣味をおもちですね。おいしそうな食べものや心の安らぐ写真がアップされて、癒されます。
 さて、今回コメントをさせていただきましたのは、以前ご協力いただいた、
「カイタッチ・プロジェクト!(貝印についてブログで取り上げていただいたお客様に、直接コミュニケーションをとらせていただく)」の活動を続けてまいりましたが、
この度、2013年6月末をもちまして終了いたしました。

2008年より多くのお客様にご協力いただき、
この活動を通して、たくさんの感動や学びを得ることができました。
本当にありがとうございました。

なお、お客様とのより双方向なコミュニケーションをとらせていただきたく、
貝印の公式Facebookページをスタートいたしました。
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今後とも貝印をどうぞよろしくお願い申し上げます。
Posted by カイタッチプロジェクト☆ましも at 2013年07月04日 15:53
貝印 公式Facebook了解です。今度はそちらに遊びに行きます。
Posted by 太泉八雲 at 2013年07月05日 20:28
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