2013年08月24日

ぶらり、Hutchinsonのシーラント剤『Protect'air MAX』をぬりぬりパンク修理大作戦!

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ついにロードチューブレスタイヤ用のシーラントを購入してしまった...。

あのタイヤの中がゲロゲロのエイリアンの寝床のようなグロテスクな世界になることで知られ、また最悪の場合ホイールのリムを腐食させるという事で一部ホイールメーカーからその使用が禁止されている「あれ」をです。

購入したのはタイヤがHutchinson(ユッチンソン)ということで、とりあえずユッチンソン純正の『Protect'air MAX(プロテクト・エア・マックス)』にしました。

まあ、総額3万円近い2セット4本のチューブレスタイヤを無駄にする訳にはいかないので、悩んだ末の苦渋の決断。って、もっとも最初にチューブレスタイヤを買う時からある程度決意はしていたのですが、いざ買って組んでみると、なんと!!シーラント無しでもエアが漏れないではないですか!!

なので、大喜びで半年間シーラント無しでチューブレスタイヤを運用してきたのです。

それでも、走行中の異物によるパンク対策はカバーされませんが、その時はチューブを入れて対応しようと考えていましたから。その方が楽だし。タイヤの脱着は別にして...。

それが何故か半年ほどたった今頃になって一晩で空になるほどエア漏れがしてきたのです。

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そのエア漏れの検証は、過去記事「HUTCHINSON Intensiveチューブレスタイヤがスローパンクしていた!」をぶらり、見ていただければと思いますが、ほぼ全周囲からブクブク泡が発生するという、信じられない現実を突きつけられたのです。

この状況ではもはやシーラント剤を導入するしか、打つ手がありません。

タイヤ内へのシーラント剤『プロテクト・エア・マックス』の投入方法は2つあって、まず簡単なのはバルブコアから注入する方法です。しかしこの方法はまずバルブコアが外す事ができるタイプのバルブでなくてはならない事。

まあ、幸いうちのカンパニョーロ・ユーラス 2WAY-FITとフルクラム・レーシング12WAY-FITの純正バルブは先端のコアの部分を外す事ができました。ただしこの方法にも危惧する点があって、バルブを詰まらしてしまう事があるのだそうで。

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で、もう一つの方法が、これだけはやりたくない、タイヤを外して直接注ぎ込む方法。

ユッチンソン『プロテクト・エア・マックス』のボトルにはその方法を推奨する絵が書いてありました。なんと!!

ちなみに、注ぐ量はタイヤ1本に対して30mlです。このボトルは120mlなので、ちょうどタイヤ4本分になります。ボトルの側面にはメモリも入っています。

でも、今回はそのいずれの方法もとるつもりはありません。

なぜなら、30mlを注ぎ入れるつもりは無いからです。

なので、チューブレスタイヤをリムから全て完全に向き取る作業を行ったのです。
4本です。

もう大変な運動量でしたよ。

が、そこで驚愕の事態を目撃!!


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な、なんとリムがふ...腐食しているではないですか!!

それも1箇所や2箇所といった生やさしいものではありません。

しかも4本とも!!

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もっとも腐食量が多かったのは、エア漏れが激しい2本でした。

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リムの中央付近だけでなく、リムの縁の部分の腐食も多く、サビが盛り上がっていました。
なるほど、これでタイヤのビートとリムの圧着が弱まり、成長したサビの隙間からじゃんじゃんエアが漏れていったのだと推測されます。

それにしてもショックです。

腐食の原因として考えられるのはタイヤ装着時の洗剤液しかありません。

よく「石鹸水」といいますが、石鹸はアルカリ性なので金属を腐食させます。
なので台所洗剤を使ったのです。台所洗剤は「中性」ですから。

ただ、霧吹きでスプレーするために水道水で希釈したのがいけなかったのかも知れません。
水道水には塩素が入っています。しかし、それが本当の原因なのかは分かりません。

もしかしたら、タイヤ装着の「格闘」の際に大量にかいた「汗」なのかも。
もう、床がびしょ濡れになるほどかきましたから。

でもね〜、その線はどうなのかな〜。

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ちなみに、最初にタイヤレバーで傷付けてエア漏れを起こした箇所をパンクシールで修復した場所。

なつかし〜な〜。

当時はこれで解決したのですが、今見てみると、ふやけて浮いてきていました。
やっぱりあくまでも応急処置でしかありませんね。

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さて、ホイールのサビを落として脱脂剤を噴いて研いて綺麗にして、フッ素系潤滑剤でコーティングしてから、気を取り直してタイヤの処置へと取りかかります。

タイヤの中にドボドボ...と。

でも30mlも入れません。
そして、タイヤを全て外した理由。

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それは、シーラント剤をハケでタイヤの内側にまんべんなく塗り広げる為だったのです。

これはある意味実験です。

コンクリートのひび割れによる水漏れを防水剤でコーティングするのと同じ発想です。

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薄く塗り広げ、乾いたらその上からもう一度塗り広げます。

これで、製造時からある無数のピンホールや、ホイールへの装着時にタイヤレバーを使ってできた、大小のキズを埋める事ができます。

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こんな感じにコーティングされました。

それをホイールへと組み込んでいきます。
短時間では完全には乾かないようなので、こんかい装着に洗剤水は使いません。

サビの原因になるかもしれないので...
なので、どうしても使いたい場合は「原液」をハケでリムに塗り込む方法をとった方が良いかもしれませんね。

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死ぬ思いで4本一気に仕上げました。

一度に4本も作業したので、多少はチューブレスタイヤの脱着のコツを掴んだかと言えば、まるでなにも進歩していません。

空気を入れると「パンッ、パンッ」と威勢良くビートがはまっていきます。
この音がしたときが、安堵する瞬間ですね。

洗剤を使わなかったので、スムーズにリムが上がらなくて苦労したホイールもありましたが、なんとか経験で乗り切って作業を完了しました。


2リッターくらい汗をかいたかも。

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空気を入れて翌日チェックしてみると、エア漏れはありません。

1週間経ちましたが、やはりエア漏れはありませんでした。

とりあえず、わが家のチューブレスタイヤ2セットは無事に復活しました。

ああ、よかった〜。




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