今年も寒い季節になってきました。
東北や日本海側では降雪も始まっています。
鍋の季節です。
熱燗の季節です。
なので、買ってしまいました。電気式燗どうこ。
もう2年くらい熟慮し続けてやっと買いました。
今まで熱燗は湯煎や電子レンジを使用していましたが、やはり温度管理が難しい。
ぬる燗からとび燗までお酒の酒質によって温度を変えたい。
それに、飲んでいるうちに温度が下がって冷たくなってします。
電子レンジで温めるより、鍋にお湯を張って湯煎したほうが、銚子も芯から温まって冷めにくくなるのですが、それでもやっぱり飲んでいるうちに冷たくなってしまいます。
飲む直前まで設定温度帯の適温を保ち、飲み始めても温度をキープする。
なので「電気式燗どうこ」は夢にまでみた機器だったのです。
2年前から検討し始めて、いくつかメーカーや機種の変遷があり、ようやく購入に至ったのがこれ。
メーカーはサンシンとって、なんと地元練馬の会社ではないですか!!
製品は電気式燗どうこ『かんすけ』TKD-1型といいます。
業務用機器に分類され、生産量も少ないのでしょう。結構高いです。
「電気式燗どうこ」はいくつかのメーカーから出ていて、最初に検討したのはお手持ちの銚子を入れて湯煎するタイプのものでした。
ちなみに「どうこ」とは漢字で書くと「銅壺」となり、銅または鉄で作った湯沸かし器の事をいいます。
先月、渋谷で開催された『純米酒フェスティバル2013秋』で実物を見て、これだと決断しました。
さて、このサンシン製の「電気式燗どうこ」は酒2合が入る蓋付の錫チロリが特徴です。
この錫(すず)のチロリはずっしり重く、約630gもします。
しかしこれが要です。値段もお高く定価で14,700、実売価格は11,000円くらいする代物です。
ちなみに、チロリを漢字で書くと「銚釐」となります。
中国から渡来した、酒を温めるのに用いる金属製の容器のことを言います。
で、この錫チロリでお酒を温めると、味がまろやかになるのです。
これは錫(すず)の特徴で、錫は酒の中の油成分である「フーゼル油」を溶かす作用があります。
この油成分が溶けることによりお酒はよりまろやかになるというのです。
その他、昔から錫は体毒を消し、腫れ物を予防し、水を浄化する作用もあるとされてきました。
すごいですね〜。
このサンシン製の燗どうこには、電気式のものと、非電気式であるただの湯煎式のものがあります。
今回買ったのは電気式。なので電熱線があります。
ここに水を注ぎます。
温度センサーが熱燗量の目安で、センサーの先端まで水を張ると、酒2合を温める場合の注水位置となります。
その下の少し出っ張ったプッシュナットまで水を張ると、酒1合を温める場合になります。
そしてお好みの温度帯を選択します。
ボタンを押すと赤ランプが点灯して、湯煎が開始されます。
まだこの段階ではお酒を入れた錫チロリをセットしてはいけません。
湯煎されたお湯が設定温度に達したらブザーが数回鳴ります。
お湯は90秒ほどで湧き上がります。
ここで初めて錫チロリをセットします。
約3分放置すると、設定温度帯の適温が維持されています。
温度設定ボタンを押して湯煎が始まった時に錫チロリをセットすると、センサーが温度低下と誤認して、どんどん湯煎温度を高めていき、結果として設定温度よりも高めの「とび燗」状態になります。
もっとも、その特性を理解していると、錫チロリに入れる酒の量をコントロールして、かつ燗酒の仕上がり時間を短縮させる為に、裏技として応用する事もできます。
例えば、お酒を入れた錫チロリを、設定温度「ぬる燗」の状態ですぐにセットすると、センサーがどんどん湯煎温度を高めていって、あっという間に「あつ燗」の出来上がりとなります。
もっとも、機械が壊れる事があるかも知れないので、あくまで自己責任で行ってください。
そのままお猪口に注いでもよし。
中身を銚子に移して、再び次のお酒を注いで燗を始めるもよし。
寒い外から帰って、お風呂に入っている間に、または料理をつくっている間においしい適温の燗酒ができあがっている。
そんな酒器、いや酒機はいかがでしょうか?
いや〜、まじで酒がうまくなります。
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