2014年03月24日

ぶらり、メルセデスベンツC200 SWで群馬と栃木の酒蔵を廻ってきた【後編】

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さて、いよいよ群馬県から栃木県に入ります。

最初の訪問地は佐野厄除け大師や「佐野らーめん」で知られる佐野市です。

江戸時代に堀田家による佐野藩1万6000石の城下町として栄えた佐野は、日光例幣使道が通り、天明宿と犬伏宿がの2つの宿場町が設けられていました。佐野市本町の裏手にある天明町のあたりが天明宿で、その歴史は古く「東山道」の宿駅としての記録も残ります。

佐野には現在3軒の酒蔵があります。
町の中心部に構えるのは1軒で、残り2軒は郊外あります。

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まず最初は、佐野市の南郊外の田園地帯である田島町に蔵を構える『開華』の第一酒造。

社名から近代的な工場型の酒蔵をイメージしますが、実はこの地域の旧家で重厚な長屋門や土蔵・主屋など旧家の佇まいを残す豪農系の酒蔵でした。

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そして創業は江戸時代初期の延宝元年(1673)と県内最古の酒蔵であり、創業当初の屋号は「金上(かねじょう)」といいました。酒銘の「開華」は、文明開化にちなんだもので、第二次大戦後に「開化」が「開華」となり、今に至ります。



第一酒造株式会社
栃木県佐野市田島町488
0283-22-0001


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次は佐野の中心市街に蔵を構える『初戎』の吉井酒造。

明治8年(1875)の創業で、町家型の店舗を今に残して佐野の古い町並みの景観を守っています。
ちなみに、この木造の店舗は明治44年に建てられたもので、先の東日本大震災でもビクともしなかったとか。

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とても気さくな女将さんが、とにかく試飲をススメて来ます。

いや〜車じゃなかったらね。


吉井酒造株式会社
栃木県佐野市金谷下町2445
0283-22-0300

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次は佐野市の北市外、堀米町地区に蔵を構える『愛乃澤』の相澤酒造。

幕末の安政元年(1854)に創業し県内で初めて純米醸造を手掛けた由緒ある蔵元です。また、県内でただ一人の女性杜氏・相澤晶子さんが醸す小さな蔵です。
しかし今は県外にも知られるブランドで、佐野市の3軒の中でも一番知名度があるかも。


相澤酒造株式会社
栃木県佐野市堀米町3954-1
0283-22-0423


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次は佐野市の隣り町、下都賀郡岩舟町にある『朝日栄』の相良酒造を訪ねます。

相良酒造は「静」という名の田園地帯の中に蔵を構えまえ、広大な敷地を持つ豪農型の立派な酒蔵で建物も和洋折衷と時代の旺盛を偲ばせます。幕末の天保2年(1831)の創業です。

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最近では蔵元の跡取り娘、相良沙奈恵さんが杜氏をめざして頑張っている蔵としても知られています。
ちなみに岩舟町は今年の4月に栃木市に編入されますが、酒の住所変更に合わせて新しいラベルを模索中だそうです。


株式会社 相良酒造
栃木県下都賀郡岩舟町大字静3624
0282-55-2013


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次は...というか時間も迫ってきたので今日最後の酒蔵が、さらに隣り町の(旧)下都賀郡大平町(現在は栃木市の一部)にある大平酒造です。

この大平酒造の酒銘は『黒龍』です。でもあの有名な福井県の『黒龍』とは違いますよ。
まるで関係ありません。良くこの商標権の時代に共存じているものと不思議に思います。

この大平酒造の創業年は不明ですが、相当に古い蔵との事。今は蔵元と蔵人さん2人で地元向けに年間100石程を生産する県下でも最も小さな酒蔵です。


大平酒造株式会社
栃木市大平町下皆川747
0282-43-2099

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時間もありませんが、最後にせっかくなので、ちょこっとベンツを眺めてみたいと思います。

まあ、正直言ってスタイリッシュではありませんが、実用性を重視している事がわかります。

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ラッゲージの開口部の大きさも昔から変わりません。
ボルボに匹敵する実用性です。実はベンツは...

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それに運転席まわりの操作感。

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メルセデスベンツCクラスの純正オーディオもiPodなどポータブルオーディオプレーヤーに対応していました。
さすが今時の車です。
まあ、これがこれからの標準になっていくのでしょう。

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しかしステアリングでのオーディオ操作は曲の送りとミュートだけです。
BMWのステアリングに設けられたスクロールジョグダイヤルは良かったな〜とあらためて思い出しました。

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右側のステアリングスイッチは携帯電話のハンズフリーに特化しています。
なんかもったいない。

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見やすくて質感もギミックも良いメーターパネル。今まで乗った車では一番かも。
さすがメルセデス。
でも情報量は普通です。

BMWでは現在流れている曲名や、選曲の再のプレイリスト表示がメーター中央のインフォメーション画面に表示されていて走行中の視線移動が少なくてよかったです。

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昨年から乗った輸入車の中で標準装備のナビの操作・設定・検索はBMWのそれが一番だと思いましたが、今日ここにメルセデスベンツが一番になりました。

各階層へのアクセスのしやすさはもちろんですが、入力画面も凝った装飾的なデザインを廃したシンプルな表示で非常に操作しやすかったです。

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酒蔵巡りでは平成の大合併による住所変更も相まって、長い住所入力よりも「電話番号検索」が威力を発揮します。確実です。なのでいかに早く正確に電話番号を入力できるかが、大きな鍵となっています。

このベンツのそれが優れているのは、使いやすい「マルチファンクションコントローラー」の操作感だけではありません。
インパネ部に設けられたテンキーの存在が大きかったです。

左ハンドルではテンキーが助手席側にあって、ちょっと遠いかも知れませんが、右ハンドル車では運転手側の近くにあって非常に打ちやすかったです。

そしてナビのデータベースにもちゃんと酒造会社が登録されているのです。
このへんは各メーカーが採用している日本仕様の国産ナビメーカーのソフトの力でしょう。

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ボンネットの先にチョこっと見える「スリーポインテッドスター」は縦列駐車の時などに役に立つかな?

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こう見ると、メルセデスベンツは本当に質実剛健。
思ったよりも機能性重視で、それはまさに「高級商業車」ですね。
ワゴンに荷物を満載して「仕事」で使う人が多いのも頷けます。
ボルボとベンツで二分しているのではないでしょうか?


と、言うわけでメルセデスベンツC200ワゴンでの酒蔵巡り旅も終わりです。

急いで帰らないと返却時刻に間に合わない!!

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が、帰りもまさかの大渋滞。

これはマズイ...営業所に今の状況と「返却時刻に間に合わないかも」の報告の電話。

間に合わないのもマズイですが、結局最後までこの車の高速走行を体現できず...orz

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なんか消化不良に終わった今回のドライブ。

関東近県だったので走行距離もいつもの半分くらいでした。
疲れもそれほどありませんが、車のおかげなのか、シートのおかげなのか...

また借りようかな?
でも同じ車は借りません。

では、また次の機会に。

おつかれさまでした。

おしまい。



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