2017年11月26日

ぶらり、東京港区の小さな酒蔵・若松屋『東京港醸造』にお酒を買いにいってみた

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今日は東京の港区にある酒蔵に行ってきました。

東京港醸造(とうきょうみなとじょうぞう)・Tokyo Port Brewery

新しい酒蔵です。

2011年に開業した都心のオフィス街の中に蔵を構える酒蔵です。

主力銘柄は『江戸開城』

東京には2017年現在で10軒の造り酒屋があります。

内23区内では北区赤羽で『丸真正宗』を醸す小山酒造が唯一の酒蔵でした。

JR田町駅の三田方面の出口を出て、第一京浜(国道15号線)を浜松町方面に約10分ほど歩いた場所に東京港醸造はあります。

芝四丁目交差点近くにある芝サンエスワカマツビルの裏手、ビルとビルに挟まれた小さな4階建ての「若松屋ビル」が東京港醸造です。

ちなみに私はずっと「とうきょうこうじょぞう」だと思っていましたが、正しくは「とうきょうみなとじょうぞう」でした。

この敷地22坪の鉄筋コンクリート4階建てのビルの中で、東京港醸造は酒造りを行っています。最新の機器を使い年間を通して四季醸造を行っています。

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ビルは酒蔵として設計建築されたものではなく、普通の雑居ビルを酒蔵に改装したとか。
米は3階の冷蔵スペースで洗い、蒸しの作業は4階のベランダで。そして再び3階の仕込み部屋にあるタンクへ落としていきます。

2階には搾り機があり、搾った酒は澱下げ後に1階へ降りていき、瓶詰めや火入れ作業。
そしてラベルを貼って出荷されます。

1階の入り口に2畳ほどの小売りスペースがあります。

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「東京港醸造」は実は屋号で会社名は若松屋といいます。(平成28年9月に株式会社 若松に社名変更)


若松屋の社長斉藤俊一氏が酒造りを始めるきっかけは、地元商店街の衰退をなんとかしようという思いからだったそうです。

斉藤俊一氏は七代目にあたり、若松屋は江戸時代からこの芝で商いを行っていました。

「商店街おこし」を模索していた中で、家の歴史を調べると斉藤家は江戸時代にこの場所で造り酒屋を営んでいた事がわかりました。

しかもかなり大きな酒屋だったそうです。

二十三軒間口の大屋敷で、居酒屋部分と酒蔵部分、それに特別な要人を接待するための奥座敷が設けられ、さらには直接東京湾に通じる水路があったと言われています。要人の脱出用です。

ただの商人では無かったようです。

近くに薩摩藩の上屋敷があり、その縁で薩摩藩の御用商人となり、清酒やどぶろく、焼酎など納入して大きくなったそうです。

隠密に会合を持つには格好の立地だった事から多くの要人たちの密談の場となり、幕末には西郷隆盛、勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟と言った歴史に名を残す偉人が頻繁に訪れ、この「若松屋」で江戸城無血開城が合意されたと言われています。

そのエピソードが酒銘『江戸開城』の由来でした。

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幕末の動乱を経て明治になると、かつて江戸城の大奥で「天璋院篤姫」に使えていた三代目斉藤茂吉の妻・しもが若松屋の経営を引き継ぎます。

四代目の斉藤茂吉は「東京市酒造組合」を設立して初代組合頭取に就任しますが、彼は道楽者だったそうで、しもが若松屋を支えていました。

しかし、日清日露戦争の影響によって経営が傾き、また四代目茂吉としもが相次いで他界した事により、明治43年(1910)に若松屋は酒造業を廃業します。

その後は親戚の支援のもと食堂を経営。戦後は雑貨業を営み今に至ります。

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100年ぶりに酒蔵を再開しようとしたものの、さすがに再開は多難でした。

すでに酒造免許は無く、国も新規の清酒製造免許は付与しない方針でした。

しかし粘り強く申請した末にその他の醸造酒とリキュールの2種類の製造免許を取得。

ゆえに『東京港酒造』ではなく、『東京港醸造』の屋号なのですね。

そしてついに平成28年(2016)清酒製造免許を取得し、東京で10番目の清酒醸造メーカーとなりました。

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現在の生産量は100石(一升瓶換算で1万本)ほど。

生産が注文に追いつかないそうで、これから石数を増やしていくそうです。

がんばってほしいですね。



東京港醸造 本店(株式会社 若松)
URL:http://tokyoportbrewery.wkmty.com/
住所:東京都港区芝4-7-10
電話 : 03-3451-2626
営業時間:11:00-19:00(月-金)11:00-17:00(土)



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2014年08月24日

ぶらり、徳島へ山間の集落と酒蔵巡りに行ってみた【後編】

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阿波池田を出発。

の前に、今日の帰りのルートを検討するためJR阿波池田駅に立ち寄ります。
いくつかの方法があったのですが、最も可能性の低いと思われる「サンライズ瀬戸」の空席状況を確認してみるためです。
半分だめもとで...
すると!!

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2014年08月23日

ぶらり、徳島へ山間の集落と酒蔵巡りに行ってみた【中編】

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さて、徳島市から南下して、途中かつて阪神方面への四国の玄関口として栄えた小松島市に立ち寄って見るも、古い町並みの収穫は無し。

(旧)羽ノ浦町を経由して南下し、阿南市長生町(ながいけちょう)というかつて市場町として賑わった小さな集落を目指します。

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2014年08月22日

ぶらり、徳島へ山間の集落と酒蔵巡りに行ってみた【前編】

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先日、四国の徳島へぶらり、と行ってきました。
本当に直前で、前日に現地で足となるレンタカーが運よく確保する事が出来た(しまった)ので、思い立って行ってきたのです。まあ、前々から行く理由と場所はあったのですが、東京からかなり距離があるので、なかなか機会がありませんでした。ちなみに徳島に訪れるのは実に5年ぶりです。

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2014年08月17日

ぶらり、徳島の旅は「サンライズ瀬戸」285系に乗って帰ってきた

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今年のお盆休みは仕事の関係で休みが4日しかなく、いろいろ悩んだあげくに...
ちょっと、ぶらっと四国は徳島へ行ってきました。実に5年ぶりの訪問です。

で、順序としては旅の最終話となるのですが、いろいろあってとりあえず先に執筆。
まあ、ハプニングもあって、結果良い旅に終わりました。

四国から東京への復路は寝台特急『サンライズ瀬戸』です。

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2014年06月27日

ぶらり、南信州の酒蔵と遠山郷しらびそ高原へ癒されに行ってみた【前編】

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週の半ばごろに、ふと思い立って旅に出たくなりました。
仕事のストレスとかいろいろ重なって、休みもほとんど無かったし...

そう言えば今年のGWはどこにも行かなかったな〜。休み無かったし。

今回は恒例の「古い町並み」とかそう言うのではなく、大自然のパノラマの中に身を置きたい。

「南信遠山郷・しらびそ高原」に行きたい。

そう思いました。

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2014年04月13日

ぶらり、久々にORi Bike M10で栃木の酒蔵を少し廻ってきました

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久々にORi Bike M10登場です。

今年初めての輪行ポタかも。

今日はちょっと栃木県の足利・佐野方面に用事があったので、ならついでに酒蔵2箇所を廻ってお酒を買ってこようかな?ということで、天気も良いしORi Bike M10を持っていく事にしました。
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2012年10月21日

ぶらり、南総の酒蔵めぐり【後編】国有形文化財の旅館 松の家に泊まってきた

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勝浦の「旅館 松の家」で迎えた朝。

昨日は飲み過ぎたせいで夜中になんども目を覚ましてしまい、中途半端に身体が重い。しかし二日酔いにはなっていない感じです。

朝食の7:30まではまだ1時間ほど時間がある。
ここが温泉旅館であるならば、朝風呂という選択肢もあるのですが、あいにくこの旅館にはそれが無いので、カメラを持って勝浦の町を歩く事にしました。

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2012年10月20日

ぶらり、南総の酒蔵めぐり【前編】勝浦タンタンメンを食べてきました

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ちょうど一ヶ月が経ちました。早いものですが、9月に行った「ぶらり、北総の酒蔵巡りをして、香取市佐原の木の下旅館に泊まってきた

の続きです。
前回は千葉県北半分の酒蔵をローラー作戦で廻ってきましたが、今回は残りの千葉県南半分、まあ南房総とも南総とも呼ばれる地域の酒蔵を廻ってきました。
また、前回と同様に伝統的建築の老舗旅館に泊まります。今回の宿も勝浦にある国指定有形文化財「旅館 松の家」です。


昨晩は良く眠れなかったので、深夜3時に家を出て湾岸道路を走って千葉を目指しました。
太平洋側、つまり外房へ向けて房総半島を横断している途中から日が昇り始めます。ようやく九十九里海岸近くに到着したところで、近くのコンビニの駐車場にて仮眠。


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2012年09月17日

ぶらり、北総の酒蔵巡りをして、香取市佐原の木の下旅館に泊まってきた【後編】

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さて、すっかり満腹なったところで、銚子市街から国道126号線を走って九十九里浜まで南下します。


九十九里浜は千葉県の中でも、最も市町村合併が盛んに行われたところで、わたくしの持参した酒蔵資料の住所はほとんど役に立たちません。電話番号で検索するのでナビ上の案内はなんとかなるものの、訪問順路のそれぞれの位置関係の把握がしずらいので、スケジュールを立てづらくて時間管理ができません。

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2012年09月16日

ぶらり、北総の酒蔵巡りをして、香取市佐原の木の下旅館に泊まってきた【前編】

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早い物で、九月も半分が過ぎてしまいました。
今年もあと3ヶ月半...100日ちょっとしかありません。

仕事もちょっとだけバタバタしていて、気がついたら3連休。
以前でしたら週末の金曜日、仕事が終わったらすぐに飛び出していたものの、今回はちょっと疲れ組みで気力もなく、財政的にも余裕が無いので特に旅の予定は立てていませんでした。

しかし、折角の3連休。
まったくどこにも行かないというのも、勿体ない。
しかも今月はわたくしにとってとても重要な月でもあるのです。

そこでひらめいたのが近県の酒蔵めぐり。

「そうだ千葉県に行こう」

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2012年08月20日

ぶらり、山口県を廻ってきた【後編】

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猛暑の東京でも、朝は少しひんやりしていますが、ここ山口県は朝から蒸す。
徳地の友景旅館を朝6時に出発。

いや〜良い旅館でしたのでもう少しゆっくりとして、宿のご主人にもいろいろとお話をお聞きしたかったのですが、今回は久々の強行軍。本土最西端の山口県は遠くて、そう何度も訪れられる場所ではないので、かなり詰め込んだスケジュールです。

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2012年08月19日

ぶらり、山口県を廻ってきた【前編】

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東京(新宿西口・東京八重洲口)ー広島(JR広島駅)で運行している高速バスを利用。
広島駅からはレンタカーを予約しています。

楽天トラベルで調べたところ、価格とアメニティーで最もバランスが取れているのが
株式会社 富士セービングバスが運営する高速ツアーバス(募集型企画旅行)「旅の散策バス」でした。

今回はお盆連休なので、休前日祝日料金9,000円(ちなみに平日料金7,500円)
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2012年07月18日

ORiBikeを持って伊根の舟屋と丹後半島地酒の旅に行ってきた(3日目)

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今朝も3時に目が醒める。昨日同様に首から腕にかけての神経痛になやまされていて、夜中に何度も起きるも、もうこれ以上は寝られない。

夜の部屋に響く、強風が叩きつける音と建物(というよりも建具)のキシミ音に一抹の不安を覚える。
天候がかなり荒れ気味である。幸いに雨は降っていないもよう。ただし細かい波しぶきが舞っています。

今回の旅の最大の目的である伊根の舟屋をじっくりと端から端まで撮って歩こうといった予定を最終日に持ってきたのに、この荒れ模様とは何とも運が悪い。

とりあえず丹後半島(一部丹波)の地酒は12本をゲット。収穫は上々で目的の半分は達成し、町並み巡りも予定外の収穫があったものの、このまま帰るとなると、次に伊根に来るのは何年後か?

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日が昇り始めると風は少しおだやかになってきました。宿の窓から見下ろす港の岸壁には、こんな天候の中でも普段着で釣りに興じている人が何人かいるので、それを見てちょっとは勇気づけられました。

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4時に宿を出て、まずはひと山越えた新井港地区へと。青々を稲がなびく棚田を撮影。7年ほど前に訪れたときは田植え前の水が張った状態で、朝焼けの丹後の空がガラスのような水面に映り込んでいて、最高の風景でしたが、今日の風景もまた良いです。日本海に登る朝陽。

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新井港へと下りて独特の舟屋を撮影したあとは、湾を見下ろす道の駅「舟屋の里」へと移動。

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ここから伊根湾と伊根の舟屋を俯瞰撮影。

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そして宿にもどり駐車場に車を駐めて、OriBikeを組み立て、カメラを背負ってさあ出発。

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伊根湾の西側、向井酒造のある西平田地区・高梨地区から廻り始めます。続いて今回お世話になった「与謝荘」のある東平田地区。

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そのあと、小さな大浦地区を通過し、亀崎地区のある半島の先端まで一気に走って、そこからゆっくりと撮影しながら戻ります。最も規模の大きな亀崎地区は半島の先端から亀山、耳鼻、立石と小字があります。

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時間に余裕あると、意外に多くのものが見れましたが、腕の神経痛がなければ、もっとじっくりと撮影できたかも知れません。

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今日は宿の方にお願いをして、予定よりも30分早い朝食です。

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7時に宿にもどって、荷物をまとめて車に積み、朝食。
パノラマウィンドウに叩きつける波しぶき。こ〜ゆう風景もそうなかなか見る事はできませんね。強化ガラス一枚隔てた、むこうの世界とこっちの世界のギャップがまたなんとも言えません。

チェックアウトを済ませて記念写真をお願いし、その後ちょっと宿のご主人と町並みや重伝建に指定された事、町民の意識やこれからの課題等々、いろいろと貴重なお話を伺っている間に、出発の8時を過ぎてしまいました。

急いで宿を出発して一路、福知山駅を目指します。距離にして約60km。
レンタカーの返却時刻である、11時前までには到着できそうです。

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福知山市街には9時45分ごろに到着。まだ時間の余裕があるので、初日のスケジュールで割愛した福知山市内の猪崎の散策を行い、まだ時間があるので下柳地区を再訪。

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それでもまだ時間に余裕がありましたが、レンタカーを返却して駅の待合室で撮影した写真をMacBookProに移して整理。

それにしても酒瓶の詰まった保冷バッグがずっしりと重いです。OriBikeよりも重いです。4合瓶が10本(のこり2本はリュック)で重量は14kgちかくあります。OriBikeの方は約10kgなので、背中のリュックを含めると40kg近い荷物です。

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帰りの特急「きのさき12号」はJR西日本の新型車両287系でした。帰りも旧国鉄車両だったらどうしようかと思いましたが、無事に新型車両に乗ることができて一安心。静かで加速も良く快適でした。最後尾の席を指定していましたが、リュックと酒バッグでOriBikeを置くスペースは無し。なので車掌さんにことわって通路に置くことにしました。

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自動販売機の設置準備スペースなのか、かなり広いデッキでしたが、OriBikeを固定するための対象物がないので、やむを得ずドア側に起きました。

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そして京都からは新幹線「ひかり」で東京へ。帰りも旧700系なので、車内で無線ランは出来ませんが、この3日間のブログの原稿を書くには十分な時間があります。なので、アルコールも飲みません。というか飲んだら家まで40kg近い荷物を担いで辿り着く事はできませんから。

3連休最終日という事もあって、新幹線も満席。

神経痛(後に頸椎椎間板ヘルニアと診断)がちょっとありましたが、久々に心身ともにリフレッシュして、実りのある三連休でした。明日から頑張るぞ〜。

今週末はいよいよOriBikeのオフ会です。大丈夫かな〜。



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2012年07月17日

ORiBikeを持って伊根の舟屋と丹後半島地酒の旅に行ってきた(2日目)

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今朝は3時に目が醒めてしまった。

昨日の夕食でビールと地酒「京の春」を飲んでスッカリいい気分で、8時ごろに就寝したことだけではなく、寝ている間も肩から腕にかけての神経痛に悩まされて、夜中に何度も目が醒めてしまい、とうとう3時に目が醒めた時にはもう寝付けなくなっていたのです。

腕と肩の痛みを取るべくストレッチを行い、出発の準備を整えながら時間をつぶして、4時に宿を出発。まだ真っ暗です。東京では4時30には完全に日が昇りますが、その気配すらありません。東京よりも西に来ているからか、それとも日照時間が徐々に短くなっているのか。

今日の予定は丹後半島を一周します。右回りか左回りか悩みましたが、夕方の通過点となる天橋立付近の観光渋滞を避ける為に、左回り(時計回り)に決定。

といっても、今日は8時の朝食に一度宿へと戻ります。早朝のこの4時間で、タイトなスケジュールを少しでも楽にするために、とりあえず少しでも多くの町並み散策を行います。ここで町並み取材を終えておけば、あとは酒蔵での地酒の購入だけで先にどんどん進めます。

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最初に訪れたのは丹後半島付け根にある旧岩滝町の中心地岩滝。そしてその後は「丹後ちりめんの里」として知られる加悦、は何度も訪れていますが、今回はその加悦に隣接している野田川の町並みを散策。この野田川も丹後ちりめんの里の一つであります。

加悦に繋がる形で野田川の町も縦長に町が形成されているので、ここはOriBikeの登場です。長大な町並みだと、行って帰ってくるのが大変なので自転車の機動力がものをいいます。まあ、帰りは違う通りで散策しながら戻れば良いのですが、今回はそのような時間的余裕はありません。

野田川の取材を終えたあとは時間なので伊根にもどる事にします。ただしまだ少し時間的に余裕があるので、途中に寄り道をします。棚田と茅葺きの里として知られる世屋高原にある上世屋集落へ。ここも本当に久しぶり、12年ぶりです。

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かやぶきの里といっても美山の北集落ほどではありません。また全ての建物がトタン張りとなっています。なので、以前に訪れた時は落胆してなにも撮影もせずに帰ったのですが、それが今は悔やまれ、やっと再訪問する機会にめぐまれました。

おどろいた事に集落の中心の1軒の民家が茅葺きを復活させていました。この集落の特徴は見事なまでの家々の配置。

宿にもどって、朝食をいただきます。4時に起きて動き回って、健康的な朝ご飯。

さて、今日は9時から遊覧船で海上から舟屋を見ます。時間は30分ほど。漁師の海上タクシーほど、近づけませんが、完全予約制で人数も2名以上からという事で、9時から16時まで30分おきに定時運航している遊覧船です。

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横着して望遠レンズを置いてきてしまったことを、出航してから気がつきます。

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遊覧船はもう少し舟屋に近づくかと思ったものの、大きな船なので小回りが利かないためか、波の影響がある為か、湾のまんなか付近を一周しておしまい。舟屋は遠くに見えるのみ。100mmクラスのレンズではまるで役に立たず。後悔先に立たず、うう、くやしい。

船着き場に戻ったら、気を取り直してさあ出発。

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再び天橋立、岩滝の町を抜けて、野田川・加悦の近くにある細井酒造へ。なかなかの酒蔵でしたが、どうやら蔵で販売はしていなさそう。今日はお休みかもと思ったものの、なにやら醸造をやめてしまったような気配も感じます。

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次に訪れた加悦町与謝にある与謝娘酒造で伺うと、やはり細井酒造は酒造りをやめてしまったもよう。

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次に与謝娘酒造の目と鼻の先にある谷口酒造へと伺います。かなり裕福な旧家の佇まいですが、完全地元消費の地味な酒蔵に見えなくもありません。しかし、その後の旅程で知るのですが実はこの谷口酒造。ラインナップも豊富でしかも丹後半島の各町に広く流通している蔵なのです。

次は旧大宮町の2軒を目指します。大宮町は過去に訪問済みでしたが、2軒の酒蔵はその場所から離れており、当時はハードなスケジュールと手持ち予算の関係で酒蔵までは手が回らず足が伸びずでスルーしていました。なので今回はある意味リベンジでもあります。

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奥大野地区にある大同酒造。休日なのか人の気配がありません。酒を直販している雰囲気も微妙。途中どこか地元の酒屋さんで買おうかと思ったものの、まず酒屋がない。

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続いて、町の反対側にある白杉酒造へ。ここにはちゃんと案内が出ていました。「本日休業」・・・・やはり2つ合わせてどこかのお店で買うことにします。この白杉酒造の周辺には良い家並みがありました。

道中、市内のスーパーを数軒立ち寄ると、白杉酒造のお酒はありましたが、大同酒造はどこも取り扱っておらず。

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次は峰山町です。峯山藩京極家1万3000石の陣屋町。でも城下町の面影は残されていません。以前も結構市街を走りまわったのですが、収穫は得られず。峰山酒造は町の中心分にありますが、前回は蔵の前を通っただけなので、今回は買いました。

次は隣り町へ。峰山町の北に接する旧弥栄町にも2軒の酒蔵、竹野酒造と吉岡酒造場があるので足を向けました。多少は期待していたものの町並みはなく、また2軒の酒蔵もあまり開放的な雰囲気ではない、というか今も酒造りを行っているのかどうかも疑わしい。

しかたがないので、地元の酒販店とかを廻ってみましたが、置いていないか、あても二級酒の一升瓶(しかも1本のみ)。どうもあまりやる気のある蔵ではなさそうかも。いや、もしかしたら希少価値の高い蔵の可能性も。

後で知りますが、この弥栄町の竹野酒造はなかなか魅力的で良いラインナップを誇る、頑張っている蔵なのでした。リサーチ不足が悔やまれます。

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そして丹後半島最西端の町、風光明媚な景勝地、天領の町でもあり、また個人的にも思い出深い久美浜へ。ここの2軒はけっこう大きい蔵です。熊野酒造のお酒は丹後半島のどこでも目にします。

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もう一軒の木下酒造は東京でも買えます。すでに飲んでもいるので今回は熊野酒造だけをゲット。

さあ、ここから丹後半島をぐるりと半周して、宿のある伊根へと戻ります。
すっかり疲れて、感覚が鈍くなっているのがわかります。
また腕の神経痛の痛みも顕著になってきて、痛み止めが効かなくなってきました。もう集落・町並み歩きを行う気力がありません。

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本日廻る酒蔵はあと一軒。丹後半島の先端、旧丹後町の中浜という小さな漁港にある永雄酒造だけです。
車がギリギリ通れる幅の漁村集落の中に酒蔵はありました。店の方は丁寧に対応してくれましたが、よくこんな所に酒蔵があり、また今日まで残っていたものだと不思議でなりません。

時刻はまだ昼すぎです。予定よりも早く終わってしまいました。
なので、明日予定していた伊根の北側にある本庄浜、泊、新井の三漁村をロケハンも兼ねて廻りつつ、伊根に到着したのは3時すぎ。

一旦宿にもどって、望遠レンズを手に今朝乗った遊覧船乗り場へと向かいます。リベンジです。

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連休2日目ともあって、16時発の最終便はかなりの人数でした。それでも本日2度目の乗船なので、撮影に最適な右舷の席を確保。出港してから舟屋が見えてくるまで約10分。乗客は皆エサを求めてやってくるカモメの群れに大はしゃぎ。
私はひたすらファインダーをのぞいて、ひたすらシャッターを切っていました。

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感度を高くし、シャッター速度を1000/1にしたので、手ぶれ補正の付いていない望遠レンズでも、それなりに撮れているでしょう。

太陽の向きは微妙で、水面も舟屋の屋根瓦もギラギラしています。まあレンズが余計な光を抑えてくれたので、予想以上に良く撮れました。やっぱり高いレンズは良いですね。

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夕食までの時間に、本日撮影した写真の整理を水辺のテラスで。対岸にはもちろん舟屋が並んでいます。
ああ、滞在2日目の余裕もあって、旅情満喫。久々の旅は最高の充実です。腕の痛みさえ無ければ....。

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今日の夕食は昨日よりもちょっと豪勢...かも。しかもボリュームがあって、ご飯のおかわりはできませんでした。

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昨日の宿泊客はわたくしを含めて3組、5名でしたが、今日は5組9名でした。
他の客が食べていたものは、昨日のわたくしのそれと似たような感じでしたので、二泊目のわたくしだけ、ちょっと特別メニューだったようです。

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今日は酔い覚ましに、ほろ酔い気分で夜の伊根の町を散歩。
伊根の造り酒屋、向井酒造へ。この酒蔵も最初に伊根に訪れた12年ほど前に雑誌で紹介されていた「伊根満開」という古代米(赤米)を用いたワインのロゼのようなお酒を買って帰ったことがあります。

今日も夕食にビールと日本酒を飲みましたが、カメラを持ってると不思議なもので、意識がハッキリとします。




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2012年07月16日

ORiBikeを持って伊根の舟屋と丹後半島地酒の旅に行ってきた(1日目)

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この3連休は、かねてより夢見ていた丹後半島の先端部にある「伊根の舟屋」に泊まる旅に行くことにしました。
伊根は過去に2度ほど訪れていますが、宿に泊まるのは今回が初めて。初回はパッと見て通り過ぎ、2回目は伊根を見下ろす道の駅で車中泊でした。

さて、毎度奮闘する宿ですが、まず初めは素泊まりの民宿に泊まって地元の居酒屋でも....とも考えていましたが、伊根には肝心の飲食店が少ない上に、そのわずかな飲食店がこの連休中に営業しているかどうかも疑わしい。またそれらの店の多くは伊根の玄関口である平田地区に集中しているので、集落のコアである亀崎など半島の先端部に近い宿に泊まるにはこの上なく不便である。車で移動したとしても、飲んだら運転できないし・・・・。

しかし今回は「伊根の舟屋」に泊まるという事そのものが長年の夢であり目的でもあるので、ここで変に費用の事は考えず、今回ばかりは奮発して、伊根の舟屋民宿の中で最もグレードが高いとされる与謝荘へと電話してみる事に。

だめもとで電話をしたら、宿泊可能という事。2泊も大丈夫でした。
続いて、駅レンタカーも無事に確保完了。連休5週間前だったので、ギリギリの判断でした。あと1日遅かったら今回の計画も水泡に帰していた事でしょう。

レール&レンタカーの割引(運賃2割・特急料金1割)ですが、新幹線の場合「のぞみ」は割引不可なので、「ひかり」で。到着時刻はそれほど変わらず。OriBikeがあるので、席は列車の最後部を指定。これもギリギリ滑り込みセーフ。

5時に家を出て、東京駅から京都まで新幹線。今日の「ひかり」は700系なので、車内で無線ランが使えません。なのでこの3日間の予定を再検討する時間にあてました。京都から特急「はしだて」で府福知山に到着したのは10時45分。新型車両を期待したものの、列車はまさかの国鉄車両。あまり快適とは言えませんでした。レンタカーの手続きを終えて荷をほどき、
出発したのは11時と遅い出発。

この時期であれば、朝の4時から動き初められる事を考えると、7時間のロスとも言えます。

宿の夕食は18時からとの事なので、本日の残り時間は7時間。ちなみに3日目はレンタカーの返却時間が11時なので、3日間でも実質1日半くらいの日程しかありません。

この日程で、酒蔵15箇所、町並みや集落は10箇所近くを廻らなくてはいけないので、久々のハードスケジュールです。
当初は丹後半島をロードバイクで廻ろうかとも思っていましたが、今回のもう一つの目的が丹後半島の地酒仕入れなので、それは断念。

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11時に福知山駅を出発して、まず最初は福知山郊外の上野地区にある東和酒造へ。
伝統的な農村型旧家の佇まい、偶然出くわした蔵元に案内されて「武勇・純米酒」を購入。

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続いて、京丹波町の旧和地町本庄にある養老酒造へ。
建物は特に印象は薄いものの、併設している直売店での丁寧な対応。「養老・丹波一滴 純米酒」を購入。
和地町の駅前は「本庄」といって宿場町・市場町の様相ですが、これといった町並みはすでに無し。

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ここから国道を綾部市市街へと向かって走ります。そして途中にある綾部市東山町山家の古い町並みを散策。かつてはここにも「京清水」という地酒を醸す菅井酒造がありました。現在は酒販店となっています。

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山家の町並みを撮影した後は、綾部市の中心部に近い若宮酒造で「綾小町」純米酒を購入。

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綾部市の市外を抜け町の郊外にある和紙の里、黒谷町の集落を散策。

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黒谷町から旧大江町へといく道中、物部町東町筋にも現在は廃業しているかつての酒蔵があったので、寄って見たら、なかなかの町並みを発見。

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大江町の町並みを歩く前に、1軒だけルートから反れた酒蔵へと足を伸ばしました。今後の旅程に組み入れる事は困難な場所にあるので、今日ここで行っておかないといけません。舞鶴市に唯一残る池田酒造です。由良川の河口近くにあって、川の対岸のすぐ近くにはハクレイ酒造があります。ここは過去に何度も訪れているので今回はパス。

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再び由良川を遡って、大江町の中心部、河守へ。

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その後、かつては大江町の酒蔵があった二俣地区へ。ここでなかなかなの町並みを発見。酒蔵あるところに町並み有りはここでも実証されました。廃業して日が経つのか、荒廃した酒蔵の姿にちょっと絶句。

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続いて、福知山の西郊外にある岡野酒造場へ。立派な邸宅に建て変わっていましたが、酒販部はなさそうで、それよりも醸造しているような雰囲気でもない。う〜ん。もしかして酒造りをやめてしまったか?

そのままその先にある夜久野町額田へ。額田は山陰道の宿場町。まあ、駅も近く国道もバイパスして往時の町並みが”ひっそり”と残されていました。

ここで16時に。今日はこれ以上の散策は不可能。宿泊地の伊根までは70km近いので、ギリギリである。途中天橋立付近での渋滞も懸念されるので、大急ぎ。

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伊根に到着したのは17:30でした。実に12年ぶりでした。

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今回お世話になる「与謝荘」は伊根の玄関口である平田地区にあります。地上3階建てで、基礎部分からリフォームしたテレビ番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」のような舟屋民宿です。

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まあ、部屋割りは襖一枚隔てた、普通の民宿なのですが。
宿の方の配慮か、海を見下ろす角部屋ではありませんが、ベランダのある部屋で伊根湾と対岸の舟屋の風景を堪能する事ができます。

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夕食は舟屋の半地下、海面すれすれにあるレストランで。

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ガラス越しに伊根湾と対岸の舟屋を見ながらの夕食は格別。BGMにジャズが流れ、都会の高層ビルから夜景を見下ろすのに匹敵、いや旅情というものを考えれば、それの上を確実に行きます。

久々に感動。こんな食事、いや一日の終わりを体感したのは何年ぶり以来か。しばらく、スケジュール消化に猛進した強行軍の旅ばかりを続けていたので、こんな「まったり」と、いやここも一応は京都なので「ほっこり」とした贅沢で稀少な一時を過ごしたのは思い起こせば初めてかも知れません。

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時は過ぎていきます。

伊根の夜は真っ暗でした。すっかり気持ち良くなって早めの就寝。
明日は4時に行動開始です。




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2012年04月22日

ぶらり、東京青梅市の秘境「御岳山」へいってみた

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東京都青梅市御岳山。

都心から約60km。東京の奥座敷、青梅市にある御岳山にいってみました。

>>続きを読む:ぶらり、東京青梅市の秘境「御岳山」へいってみた

2011年05月23日

琵琶湖に浮かぶ三輪自転車の島(近江八幡市沖島町)

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本当であれば前回のエントリーの続きである「Dixnaドロップエンドライト」と「grunge フラットエンドライト」の、実車装着レポのはずでありますが、先週末の土日にある会の集まりで、近江の国へといって参りまして、そこで訪れたある島について少し紹介しておこうと思った次第です。

>>続きを読む:琵琶湖に浮かぶ三輪自転車の島(近江八幡市沖島町)

2011年05月13日

MAZDA デミオとBELKIN Tune Base FM Xの取り合わせ

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あまりにも濃厚な6日間にして、満足度250%の山陰島根の大規模取材の旅でしたが、いまだその余韻が抜け着れていません。

振り返るといろいろありましたが、本当に今回の旅は良かった。
そして、その旅を総括する前に(え?総括するの?)最後に今回の旅の足として頑張り、また相棒でもあった車、
「MAZDA デミオ」
について、少し書きたいと思います。

>>続きを読む:MAZDA デミオとBELKIN Tune Base FM Xの取り合わせ