
やはり、20kg近い荷物をバックパックで背負って、さらに10kg近い自転車を担いで旅にでるのは大変です。
宿泊先が固定されているならば、荷物だけでも送りたい。
ただし、自転車は(輪行袋に入れていたとしても)高速夜行バスへの持ち込みは忌避されてるので、送るなら自転車の方となる。
で、自転車を宅配便で送るサービスの先駆けとしてヤマト運輸の提供する
「サイクリングヤマト便」
というのがあります。
しかし、これが非常に不評だったりする。
<問題1>まず、いきなり営業所へ持っていって「これ、お願いします」とはいかない。
その前に、「
日本サイクリング協会」に入会しなければならない。年会費は4,000円。
会員になってから「サイクリングタッグ」なるものを1,000円払って発行してもらう。これは何度でも使用できるが、いずれにしても、相当前から準備が必要である。これらの作業が面倒臭く二の足を踏む理由となっている。
<問題2>さらなる大問題が、ヤマト運輸の職員がこの「サイクリングヤマト便」の存在を知らない。営業所の職員が「なんやそれ?」と支店か本社に問い合わせるも、相手のオペレーターも知らなかったりするありさま。
最悪の場合、一般家財品の金額を請求される場合も。(おいおい)
なので、ヤマト運輸のお客様サービスセンター【03-3541-3411】を控えておいてほしいとの事。つまり、営業所で「そんなサービスは無い」とか言われたら、「ここへ電話して見ろ」という事なのだが、それより社内周知させる方が先じゃないのかな?
<問題3>最大の問題が、「サイクルヤマト便」と銘打っていながら、自転車を自転車として扱わないということ。あくまで、大型荷物・旅行カバンと同じような扱いだとか。
それなりに、しっかりとした分解と緩衝材による梱包が必要である。
<問題4>そのくせに、ハードケースは禁止ときた。あくまで輪行袋にこだわるのは、荷物の区分が違ってくるからか。ゴルフバッグやスキーと同じ区分にするには「ハードケース」だと問題があるのだろう。
カンガルー自転車イベント便そしたら西濃運輸が競技用自転車などのスポーツサイクルに特化した新たな輸送サービス「
カンガルー自転車イベント便」を始める、とのニュースを目にしました。
「
競技用自転車などのスポーツサイクルに特化」の一文にも注目。
扱うのはロードレーサー、競技用自転車など前輪、または後輪の外せる自転車で、輪行箱で梱包(こんぽう)した重量30キロ以内、縦、横、高さの三辺の合計が290センチ以内のもの。と、車種が指定されていますが、もちろん折り畳み自転車も可能です。
<利用方法は>
(1)西濃運輸の「マイセイノー」への登録が必要です。一度登録をしておけば、次回からの手続きが簡素化されます。ネットショッピングと同じですね。
(2)専用ウェブサイト(
http://www.seino.co.jp/cycling/)で
24時間、365日受け付け。
指定日に自宅まで取りに行き、目的地に届ける。
(3)支払いはクレジットカード。
(VISA, MasterCard, JCB, AMERICAN EXPRESS, Diners Club international)
往復で利用すると1千円、営業所まで持ち込むと300円の値引きが受けられる。
(4)自転車本体と共に、手荷物も特別料金で同送できる。
「カンガルー自転車イベント便」となっていますが、レースや大会に限定されたサービスではありません。故郷の実家や宿泊先のホテルや旅館にも届けてくれます。
西濃運輸のホームページを見ると、競技用自転車、ロードレーサー、サイクリング、ポタリングなどなど、この企画を考えた人は自転車の事をよく知っているんだな〜と思いました。
さらに、「大会・イベントごとの特別対応のお知らせ」というのがあって、西濃運輸が協賛している大会やイベントでは会場に設けられた西濃運輸特設ブースで自転車の受け取り&発送ができる「大会会場直送サービス」というのがあり、そのほかいろいろなサポートを受けられるとか。割引料金も適用とサイクリストにとって痒いところに手が届くサービスを見るに、なるほど自転車レースに協賛している会社ゆえの商品開発なのだな?と納得。
自転車の梱包方法は、「サイクリングヤマト便」のように袋以外はあれもダメ、これもダメとはならず、「高価」な自転車を保護するなら、どんなケースでもOK。
ソフト系輪行袋を使うなら、できればクッション入りのものでお願いしたいと、こちらの要望をすべて提示してくれています。

やっぱりオーストリッチの「トラベルバック OS-500 」あたりがベストチョイスでしょうか。
西濃運輸では専用のハードケースも二種類販売しています。使い捨てのダンボールと繰り返し使えるダンププラ製。ホームページには収納方法の説明もあります。

7,000円(送料込・消費税込)

8,000円(送料込・消費税込)
ただし、いずれも「ロードタイプ・クロスタイプ」の自転車専用の設計で、MTBなどの自転車は対応致していないとの事。
で、料金体系はというと・・・

まあ、結構良い値段です。近県ならレンタカーを借りて運んだ方が安いかも。
でもまあ、自転車の価値を理解して、それなりに運んでくれるのであれば、遠方へ出かける際は使ってみたいですね。

ちなみに「東京」から「京都(近畿)」に送ると、6,900円。往復だと割引を含めて12,800円。
旅行の荷物も一緒に送るとすると、1,360円(往復2,720円)
自転車と荷物をまとめて送るとすると、合計15,520円となります。
本人は格安の夜行高速バスを利用するとした場合、約6,000円(往復12,000円)
それらを合計すると、往復約27,520円となります。
これを今までのように、「東京」ー「京都」の東海道新幹線のぞみで、最後部の指定席を確保した場合、片道12,800円で往復25,600円。
しかも、大きな荷物を自宅から現地まで担いでいく労力を考えると、意外に利用するメリットは大きいかな?と。
(高速バスも疲れますけどね)
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